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【医師監修】妊娠中にめまいがおこる原因は?貧血だけではない?対処法は?

目次

妊娠中には様々な原因でめまいが起きやすくなりますが、原因によって対処法が違います。妊娠中に起きやすいめまいの症状、原因を知って、正しい対処法を見つけられるようにしましょう。

この記事の監修ドクター 浅川恭行先生 平成5年 東邦大学医学部卒業、同東邦大学大学院医学研究課入学、横須賀聖ヨゼフ病院を経て平成21年より東邦大学医療センター大橋病院 産婦人科講師。平成23年より医療法人 晧慈会 浅川産婦人科 理事。平成28年より同産婦人科、理事長、院長。医学博士、日本産科婦人科学会専門医、日本内視鏡外科学会技術認定医、日本産婦人科医会幹事、日本産科婦人科内視鏡学会理事、日本女性医学会 評議員

妊娠中によくあるめまいの症状(種類)は?

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妊娠中に起きるめまいは珍しい症状ではありませんが、一言でめまいといっても、その症状や原因は様々です。まずは、どんな症状のめまいがあるか知っておきましょう。

立ちくらみを伴う

起き上がったり立ち上がったりした時に、ふらついたり気が遠くなったりするいわゆる立ちくらみを伴うめまいで、妊娠中に特に起きやすいめまいの症状です。

回転性

回転性めまいの症状は、自分自身かまたは周囲のものが回転しているように感じます。

浮動性、動揺性

体がフワフワ浮いているような感じ、ユラユラ揺れているような感じがするというような症状です。

妊娠中にめまいが起きるのはなぜ?意外な原因も

妊娠中におこるめまいには様々な原因があります。原因を知ることで正しい対処法や治療法が見つけやすくなります。

原因1 起立性低血圧

妊娠中は、女性ホルモンの影響で血管が拡張して血圧は下がる傾向にあり、起立性 低血圧が原因のめまいが現れる場合があります。これはとくに妊娠初期に多いと言われています。 ベッドから起きた時、座っていた状態から立ち上がった時にふらっとするような立ちくらみを伴うめまいの症状として感じる場合が多いです。

原因2 つわり

つわりの嘔吐による脱水症状のひとつとしてめまいを生じることがあります。脱水症状がひどくなると筋力の低下や手足のしびれ、さらには意識障害をおこしたりする場合もあります。水分をこまめに補給するようにしても、症状が改善されないときは受診するようにしましょう。

原因3 鉄欠乏性貧血

妊婦さんは、胎盤を通して赤ちゃんに栄養を送るため血液の量が増えます。この際、赤血球は液体成分の血漿ほど増え ないため、血液は薄い状態となり貧血になりやすくなります。赤血球を増やすためには、赤血球を構成するヘモグロビンを増やさなければなりませんが、ヘモグロビンを増やすにはその原料となる鉄分が必要になります。このため妊娠中は、鉄分が不足する鉄欠乏性貧血になりやすく、症状としてめまいが現れることがあります。

原因4 迷走神経反射

採血などによる 精神的な緊張やストレス、強い痛みのような刺激などによって、首から胸、腹部あたりまでの臓器の動きを支配している 「迷走神経」 の働きが亢進して血圧が低下したり心拍数が少なくなったりし、めまいを起こすことがあります。これは とくに妊娠中に起きやすいとされていて、稀ですが、採血終了1時間以上経ってから起こることもあります 。

原因5 内耳などの異常

耳の奥には体の平衡感覚を保つ働きをしている内耳の三半規管と耳石器という組織があります。この三半規管や耳石器に何か異常があると、体の平衡を感知することが出来なくなり、めまいを感じます。

同じく内耳に異常が起こりめまいを感じるものにメニエール病があります。内耳に水がたまりすぎたために起こる病気で、難聴、耳鳴りなどの耳に異常とともに、 突然、立っていられなくなるような激しいめまいが起こり、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。このような発作は1~2時間程度で治まることが多いですが、繰り返し起こります。治療は服薬で行われますが、治らずにひどくなる場合は手術による治療も行われます。

妊娠中のめまいの正しい対処法

妊娠中のめまいは決して珍しい症状ではありませんが、めまいの原因によって対処法や治療法は変わります。

立ちくらみを予防するためには?寝起きの立ちくらみがひどい時には?

立ちくらみを起こしやすい人は、立ち上がる時にはゆっくり動いて立ち上がるように心がけましょう。寝起きの立ちくらみがひどい人は、一気に起き上がらず、体を起こしたら一度ベッドに座った状態を保ってから、ゆっくり起き上がるようにしましょう。

また、長時間同じ姿勢でいることを避けたり、弾性ストッキングを使用するといった対処法もありますが、改善しないときは医療機関で相談しましょう。

つわりがひどいときは食べられるものを口にすればOK

つわりがひどい時は、栄養のバランスや食事時間を気にせず、口に合うものを食べられる時に食べるようにしましょう。空腹になりすぎても気持ちが悪くなりやすいので、食べる回数を増やし少しずつ食べたり、食材を冷やしたりするなど食べやすくなる工夫をしましょう。また水分補給も大切です。飲みやすいものでこまめに水分を摂るようにし、水分の補給ができない時は主治医に相談してください。

貧血がひどいときは鉄剤を処方してもらおう

食品の中にはレバーやホウレンソウなど鉄分を多く含むとされるものがありますが、実は食品に含まれる鉄分のうち体に吸収できるのは10%程度とされています[※1]。

貧血がひどい場合は、無理に食品から鉄分を摂ろうとせず、医師に相談して鉄剤を処方してもらうようにしましょう。最近では、鉄剤のサプリメントなども数多く市販されていますが、過剰摂取による害もあるので 自己判断で服用することはやめて、服用する前に必ず医師に相談するようにしましょう。

まとめ

妊娠中のめまいは、貧血が原因で起こるイメージがありますが、実は貧血以外の原因で起こるめまいも多いのです。めまいの原因を知り、医師と相談しながら正しい方法で対処するようにしましょう。

(文:島田直子/毎日新聞出版MMJ編集部/監修:浅川恭行先生)

※画像はイメージです


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マイナビウーマン子育て

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