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子どもの成長とともに増えるのが、学校や幼稚園・保育園から持ち帰った絵や工作。母の日や誕生日などに「これ、ママ(パパ)に」と描いた絵をプレゼントしてくれることもあるでしょう。一生懸命つくってくれた作品だから素敵に飾ってあげたいと思いながらも、飾る場所に悩んだり、時間がなくてそのままにしてしまったり。
そこで、ライフオーガナイザーとして、整理収納サービス「Standard+」を運営する吉川圭子さんに子どもの作品のおしゃれな飾り方と残し方を教えてもらいました。三姉妹を育てるママでもある吉川さんが、実際にご自宅でお子さんの作品をどう飾られているのかもご紹介します。
展示スペースを固定して子どものアートギャラリーに
子どもの作品を飾るときに、まず決めたいのは「どこに飾るか」ということ。
「絵や工作を家のあらゆるところに飾ってしまうと、雑然として落ち着かない印象になってしまいがち。リビングにするか子ども部屋にするか、また、もしリビングに飾るならどこにするかといったことを子どもと相談しながら決めましょう」(吉川さん、以下同)
壁に貼る場合、マスキングテープで展示スペースを囲ったり、コルクボードを掛けたりして場所を明確にするのがポイントとのこと。工作など立体的な物も同様で、どの棚に置くかを決めたうえで、クロスを敷くかトレーを置くと展示スペースが分かりやすくなります。
吉川さんによれば、場所を決めたほうが特別感があって、子どもは喜ぶのだとか。「◯◯ちゃんのアートギャラリー」などのプレートを貼れば、気分は一層盛り上がりそうです。
フォトフレームや麻ひもなどの小物を使ってすてきに演出飾るスペースを決めたら、次は作品選び。
「どの作品を飾るかも、親子で相談しながら決めるとよいでしょう。子どもの自信作とママ推薦の作品を織り交ぜて、コーナーに収まる点数を選んでいきます。レイアウトを子どもと一緒に考えるのも楽しいですよ。すべては飾れないので、季節ごとに入れ替えるなどルールを決めておきましょう」
絵を飾るときにはカラフルな画びょうやマスキングテープでかわいく演出。小さい絵は色紙に貼ったり、フォトフレームに入れたりしても印象が変化します。
「麻ひもなどでつるして飾るのもオススメです。絵のほかに、折り紙や小さな工作をつるしてもかわいいですよね」
麻ひもにクリップをつければ小さな絵などがまとめて掛けられて、作品の替えも簡単。クリップ付きのワイヤーロープを使えば、さらに手軽です。一方、棚に工作を飾る場合には小物と一緒に飾るなどちょっとの工夫で雰囲気がよくなるそう。ただ置くのでなく、インテリアとしても見映えがするように考えるのがポイントといえそうです。
お気に入りの絵がプロの手で1枚のアートポスターにさらにおしゃれ度を高めたいなら、プロの手を借りるのも一つの方法です。
例えば、「kodomo.ai(コドモ.アイ)」は子どもの作品をすてきにアレンジしてくれるインターネットのデザインショップ。絵や工作などを写真に撮ってその画像を添付、もしくは現物を郵送すると複数の絵や工作を組み合わせて1枚のポスターにしてくれます。
汚れや折り目、穴アキなども補正してもらえるので、仕上がりはまさにアート作品。サイズは貼る場所に合わせて、A3、A2、B2の3サイズから選ぶことができ、スペースに応じて選べるのもうれしいポイントです。アートパネル、絵ハガキ、マグネットなどにもアレンジしてくれるので、キッチンや玄関などのちょっとしたスペースにも作品を飾ってあげられそうです。
残したい作品以外は写真に撮ってから処分するケースが多い一方で、悩みが尽きないのは子どもの作品の残し方です。収納スペースがふんだんにあるなら、すべて残してあげたいところですが、そうもいかないのが現実。どうしたらいいのでしょう。
「収納場所が限られる場合、子ども自身が残しておきたい作品と親がとっておきたい作品を選んだら、あとは写真に撮ってから処分するというケースが多いですね。写真で残しておけば、後から見返すことができますから。もちろん、現物と写真では思いのこもり方が違うので、『全部大事で捨てられない』という方には『無理をして捨てなくていいので、その分、別の物を減らして収納場所を確保しましょう』とアドバイスしています」
仕分けは「1年に1度、新年度に」など時期を決めて行うのがおすすめです。そこまでこまめにできないというのであれば数年に一度、まとめて仕分けします。
「タイミングとして多いのは、生活が変わる小学校入学の時期と、心が大人に近づき持ち物の質が変わる10歳前後。中学受験を前に整理をするというご家庭もありますね」
残す作品はまとめてハードケースに入れて収納へこうして残すものが決まったら、収納方法にもひと工夫しましょう。
吉川さんが使っているのは、マチのある四角いハードケース。「ドキュメントケース」といった名前で文房具店などで販売されています。
「これなら大きさがまちまちのものがまとめて入れられて、立てて保管することもできるので収納内でも場所を取りません。同じ大きさでそろえれば、見た目にもすっきりしますし、デザインがすてきなものなら部屋の隅に並べておくこともできます。バラバラの絵をまとめたいなら、画集にするのも手。小学校では1年分の図画を作品集としてまとめてくれることが多いですよね。それと同じですっきり収納できます。市販のファイルを使えば簡単ですよ」
工作類もやはりハードケースに入れるのが基本ですが、大きなものは入れられないので、吉川家ではしばらく遊んだら処分するのをルールにしているそうです。
収納スペースが足りないなら保管サービスを活用「子どもの絵はとっておきたいけれど、整理が大変で収納スペースもない……」。そう悩んでいるのなら、注目したいのは子どもの作品の保管サービスです。
「フェリシモ」が行う収納保管サービスの場合、専用の収納キットをまず購入します。そのキットに付くボックスに保管したい絵を入れて送るだけ。ボックスには四つ切りサイズで30枚ほどの絵や習字の作品などが入れられるそうです。送った絵は1年間(更新可能)、空調管理が行き届いた倉庫で保管されるので、作品が傷む心配もありません。
さらに、保管する絵の中から好きなもの15枚を画像として取り込み、絵本に製本してくれるサービスも実施しています。世界に一冊だけのマイ絵本ができれば、子どもへの何よりのプレゼントになりそうです。
子どもがつくった愛らしい絵や工作は家族の宝物。幼稚園・保育園や学校から持ち帰ったものや家でつくった作品、もちろん、子どもからプレゼントされた絵や手づくりカードも、すてきに飾り上手に保管すれば大人になっても大切な思い出として心に刻まれていくのではないでしょうか。
●取材協力・kodomo.ai [子供作品リデザイン]
・フェリシモ/子どもの作品保管&マイ絵本製作サービス 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル
この記事のライター
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