秋冬の定番アイテム「ニット」。トレンドにもそれほど左右されず、長く着続けられるアイテムではありますが、なかなか似合うニットに出会えず、着ないままたんすの肥やしになってしまっているニットが盛りだくさん!というのがクローゼットあるあるのひとつです。今回は、自分の体型に似合うニットの選び方のポイントを紹介します。
こんにちは。クローゼットオーガナイザー®骨格スタイルアドバイザー®近藤こうこです。
みなさんはニットを購入するとき、何をポイントに選んでいますか?
「色が素敵だった」「形がきれいだった」「お店の人に似合うといわれた」「セールでお買い得だった」など、購入した理由はさまざまだと思いますが、自分が納得して買ったにもかかわらず、
・なぜか似合わない ・太って見える ・老けて見える
などの理由で、ほとんど着ないまま、たんすの肥やしになっているニットもあるのではないでしょうか。
そのようなニットが増えてしまう場合は、ご自身の体型・骨格とニットとの相性が悪いことが原因かもしれません。
大手百貨店でも「骨格スタイル分析」などが導入されているように、体型・骨格ごとに似合うファッションには傾向があります。そしてその傾向を知っているだけで、自分に似合うお洋服が選びやすくなるんです。
今回はニットを選ぶときのポイントを体型別にご紹介したいと思います。ぜひお買い物の際の参考にしてくださいね。
上半身に立体感がある「上重心タイプ」
・横から全身を見た時に上重心 (下半身より上半身の方がボリュームがある) ・バストトップが高い・鳩胸 ・肋骨の形が丸い・胸板が厚い ・筋肉がつきやすい ・二の腕に弾力がある ・鎖骨・肩甲骨があまり出ていない
上記の項目に複数あてはまる「上重心タイプ」の方は、すっきりとした素材・デザインのニットがお似合いになります。
ニットを選ぶ時のポイントは次の5つ。 ①ハイゲージのもの ②ハリのある素材 ③胸元の開きが広いもの ④体のラインに沿うくらいのサイズ ⑤ジャスト丈のもの
ハイゲージとは、ざっくりとは反対の編み目の細かいニットのこと。凹凸が少なく表面がフラットなハイゲージニットは、リッチな上半身をすっきり上品に見せてくれます。カシミアやウールなど、柔らかすぎる素材より少しハリ感のある上質素材がオススメ。胸元に開きがあるデザインであれば、より華やかな印象になります。
フィットしすぎずゆるすぎず、体を程よく覆うくらいのサイズを選ぶと着やせ効果UP!袖丈着丈も短すぎず長すぎず、ジャスト丈のものを選んだ方がスタイリングバランスが良くなりますよ♪
オススメなのは、VネックやUネックのカシミアセーターやウールセーター。ユニクロなどでコスパの良い商品も売っているのでぜひお試しくださいね。
こちらのタイプの方は、地厚なもの、モヘアのようにボリュームが足されてしまうニットを選ぶと、着太りしてしまうので要注意。ざっくりニットでも目が粗すぎないものを選ぶ、モヘアもボリュームの少ないものを選ぶなど、できるだけお似合いの素材・デザインに近いものを選びましょう。
上半身が比較的華奢な「下重心タイプ」
・正面から全身を見た時に下半身にボリュームがある (上半身が華奢、太ももが横に張っている) ・バストトップが低く、胸元が薄い ・横から見た時に体が薄い ・筋肉がつきにくい ・肌質がやわらかい ・鎖骨・肩甲骨が出ている
上記のような項目に複数あてはまる「下重心タイプ」の方は、シンプルなデザインのニットでは貧相に見えてしまいがちに。体に立体感を出してくれるようなニットを着ることで、下半身とのボリュームバランスもよくなります。
ニットを選ぶ時のポイントは次の5つ。 ①やわらかい素材のもの ②装飾や立体感のあるもの ③胸元の開きが少ないもの ④体にフィットするもの ⑤袖丈着丈がやや短めのもの
しっかりした素材や地厚な素材のニットを着ると重く見えてしまい、洋服に着られた印象になってしまいます。ポリエステル混やモヘアなど、華奢な体に優しくなじむ柔らかい素材を選びましょう。
また、ビジューやリボンが付いたもの、ボートネックやオフショルダーなど、シンプルすぎるデザインより装飾があるデザインを選ぶと、より華やかに見せられます。
身体にフィットするサイズ感のもの、着丈袖丈はやや短めのものでスタイルアップ。Vネックも深いものより浅いものを選ぶと好印象に◎。
オススメなのは、装飾があるニットやモヘアニット、柔らかい素材のリブニットです。
装飾がないシンプルなデザインが好きな人は、柔らかい素材でフィット感のあるものを選ぶとgood!胸元が寂しいなと思うときは、ネックレスやスヌードを合わせてみましょう。
骨感が強く肩がしっかりしている「骨太タイプ」
・正面から全身を見た時に上半身にボリュームがある (逆三角形体型) ・肩幅が広い ・鎖骨がしっかりしていて目立つ ・肩甲骨が出ている ・胸元の骨感を強く感じる ・手が長い ・手首の骨がしっかり出ている
上記のような項目に複数当てはまる「骨太タイプ」の方は、骨っぽさをカバーしてくれるゆったりしたサイズのものやデザイン性のあるニットでスタイルアップします。
ニットを選ぶ時のポイントは次の5つ。 ①ローゲージで地厚なもの ②凹凸のある素材 ③ドロップショルダー ④ゆったりしたサイズ ⑤着丈袖丈が長めのもの
ローゲージとは、編み目の粗いざっくりとしたニットのこと。ざっくりとして地厚な素材のニットは骨感の強い体をカバーし、女性らしさを演出してくれます。袖の付け線が腕の方に少し落ちているドロップショルダーは、肩幅が気になる方にオススメ。肩のラインが目立たなくなり、スタイリングバランスもよくなります。
小さめのサイズで着丈袖丈が短めのものは、寸足らず感が出てしまいがちに。ゆったりしたサイズ、着丈袖丈も長めのものを選びましょう。
オススメなのは、オーバーサイズのざっくりニットやケーブルニット。シンプルでベーシックなニットを選ぶときは、地厚で凹凸がある素材のもの、サイズが大きめのものを選ぶだけで好印象になりますよ。
まとめ
いつも何気なく選んでいるニットでも、素材やデザインはさまざま。同じ形のニットでもサイズ感・編み方・胸元のデザインなどによって、体型との相性は変わってきます。
自分では上半身にボリュームがあると思っていても、一般的に見ると華奢だったりすることもよくあるので、何タイプか自分だけではわかりにくい時には、ぜひ身近なお友達と比べてみてくださいね!自分の体型の特徴を知ることは、似合う服を見つけることへの近道になります。
長く重宝して着続けたいニットだからこそ、体型との相性をよく検証して、お気に入りの1着を見つけましょう!