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【医師監修】椎間板ヘルニアとはどのような病気?原因と予防法を紹介

目次

産後は、赤ちゃんのお世話が忙しく、腰痛に悩まされるママが多いですが、ただの腰痛だと思っていたら、椎間板ヘルニアだったというケースもあります。ここでは、椎間板ヘルニアがどういう病気なのか、予防法、治療法などをご紹介していきます。

この記事の監修ドクター

金永優先生 京都大学医学部附属病院整形外科、フランス・パリのピィティエ・サルペトリエール病院整形外科。日本整形外科学会、日本人工関節学会、日本股関節学会、中部整形災害外科学会所属。韓国ソウル大学医学部卒業。京都大学大学院医学研究科整形外科学講座にて医学博士取得。 それぞれの患者さんの症状だけではなく社会的背景や生活スタイルなどを十分考慮し、患者さんの立場に立って最適な治療ができるように日々努力しています。皆様の不安や悩みを少しでも解消できるように情報を発信していきます。

椎間板ヘルニアとは

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椎間板って何?

私たちの背骨(脊椎)は、33個の椎骨(ついこつ)という骨が、積み木のように積み重なってできており、椎骨と椎骨の間には、クッションの役割をする「椎間板」という線維軟骨があります。この椎間板の中心部には、水分を含んで粘り気のあるゼラチン状の「髄核」があり、その外側を比較的硬い線維軟骨でできた「線維輪」が幾重にも重なって取り囲んでいます。

椎間板ヘルニアってどんな病気?

「椎間板ヘルニア」とは、何らかの原因で、椎間板の外側にある線維輪に亀裂が入り、髄核が外にはみ出してしまった状態のことです。その結果、飛び出した髄核によって神経根が圧迫され、炎症がおこって、痛みやしびれなどの症状がでるようになります。

椎間板ヘルニアは、腰椎に生じたものを「腰椎椎間板ヘルニア」、頚椎に生じたものを「頚椎椎間板ヘルニア」と言います。この記事では、発生頻度が高い腰椎椎間板ヘルニアについてお話していきます。

なぜ、椎間板ヘルニアになるの?

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腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎椎間板ヘルニアは、加齢と環境的な要因、遺伝的な要因がからみ合って発生すると考えられています。

加齢

椎間板は、20歳を過ぎた頃から加齢によって変性し始め、弾力がなくなっていきます。

環境的要因

前かがみになって荷物を持ったり、姿勢の悪い状態で作業を続けたり、急に腰をひねったりするなど、仕事や生活習慣で、椎間板に強い圧力がかかる姿勢や動作を繰り返すことは、椎間板ヘルニアの発症の原因になります。原因になります。また、喫煙は椎間板ヘルニアのリスクを高めることが知られています。

遺伝的要因

腰椎椎間板ヘルニアには、遺伝的な要因も関係していると考えられており、特に若い患者さんは、家族も腰椎椎間板ヘルニアを罹患している確率が高いという調査結果があります。

どんな人がなりやすいの!?

腰椎椎間板ヘルニアは、比較的若い人に起こりやすい病気で、20〜40代の人に多く見られます。というのも若いうちは、加齢などによって線維輪の弾力性が損なわれてきていても、その中にある髄核は、まだ十分な水分を含んでいて、弾力性が保たれています。このため、椎間板に強い力が加わると、一時的に内部の圧力が高くなり、線維輪の亀裂から髄核が外に飛び出しやすいのです。

また、腰椎椎間板ヘルニアには、女性よりも男性のほうがなりやすい傾向があり、特に重労働や長時間の車の運転をする活動性の高い男性に多く見られます。

女性でも産後には注意が必要

腰椎椎間板ヘルニアは、男性に多い病気だとお話しましたが、もちろん女性がなることもあります。特に産後は、抱っこやおんぶ、赤ちゃんを抱きかかえながらの授乳など、子育てで腰に負担がかかることが多くなります。単なる腰痛だと思っていたら、腰椎椎間板ヘルニアだったということもあるので、注意しましょう。

椎間板ヘルニアの症状

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痛み・しびれ

腰椎椎間板ヘルニアの代表的な症状は、痛みとしびれです。症状が現れる場所は、どの部分の椎間板が飛び出して、どこの神経を圧迫しているかによって変わってきますが、多くの場合は、腰痛に加えて、お尻や太もも、膝から足首、足先などの足の痛みやしびれを感じる「坐骨神経痛」をともないます。

またこれらの症状は多くの場合、運動によって悪くなり、安静によって軽快する傾向があります。

感覚障害・運動障害

足の感覚が鈍くなって、物につまずきやすくなったり、神経が麻痺して、足を持ち上げたり、歩いたりしづらくなることもあります。

膀胱直腸障害

ヘルニアの程度がひどく神経全体が圧迫された場合、排便や排尿のコントロールがうまくできなくなる「膀胱直腸障害」になることもあります。

椎間板ヘルニアの検査方法と治療方法

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椎間板ヘルニアの検査方法とは

視診や問診で、痛みの現れ方や特徴、体の動き(姿勢や歩き方)などを確認したあと、下肢伸展挙上テストや大腿神経伸展テストなどの痛みを誘発するテストや、筋力、触覚、腱反射を調べる神経学的検査をして、ヘルニアの症状かどうかや、腰椎のどの位置でヘルニアが起こっているかを推測します。

下肢伸展挙上テストは、仰向けに寝た患者の脚を、膝を伸ばした状態で持ち上げてみて、どの角度で痛くなるか確認するテスト。一方、大腿神経伸展テストは、患者にうつ伏せに寝てもらい、片足の膝が90度になるように曲げた状態で上に持ち上げてみて、どの部分が痛くなるか確認するテストです。

また、画像検査では、X線検査(レントゲン検査)やMRI検査を行います。軟骨である椎間板はレントゲン写真に写らないので、X線検査だけではヘルニアの診断はできませんが、骨折やガン、変形など、痛みやしびれの原因が他にないかを調べるのに役立ちます。一方、MRI検査は、椎間板や神経の状態を詳細に確認できるので、腰椎椎間板ヘルニアの診断するうえで、中心的な役割を果たす検査です。

腰椎椎間板ヘルニアの治療方法とは

腰椎椎間板ヘルニアの治療方法は、大きく分けると保存的療法(手術以外の治療)と手術療法に分類できます。

保存的療法

腰椎椎間板ヘルニアのほとんどの患者は手術をしなくても軽快していくので、まずは保存的療法で様子をみるのが一般的です。保存的療法の基本は、安静と薬物療法で、薬は、炎症を抑える「非ステロイド性抗炎症鎮痛薬」や、筋肉の緊張をほぐして痛みをやわらげる「筋弛緩薬」などが用いられます。

しかし、薬物療法で痛みが治まらない場合は、神経に局所麻酔薬やステロイドを注射する「神経ブロック」を行います。

また、痛みが治まってきたら、腰を引き伸ばして腰椎や筋肉を伸ばす「牽引療法」、温めて筋肉のコリをほぐしたり血液の循環を促したりする「温熱療法」、ストレッチで筋肉をほぐす「運動療法」などを行います。

手術療法

保存的療法を2〜3カ月ほど続けても効果がみられなかったり、痛みが耐えられないほど強かったり、膀胱直腸障害や神経麻痺が現れていたりする場合は、手術を行います。腰椎椎間板ヘルニアの手術は、背中を切開して飛び出している髄核を切除するというもので、その方法には、患部を直接見ながら行う「ラブ法」、患部を顕微鏡で拡大して見ながら行う「顕微鏡下椎間板切除術(マイクロラブ法)」、内視鏡を用いる「内視鏡下椎間板切除術」などがあります。

腰椎椎間板ヘルニアにならないための予防法とは

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姿勢に注意する

腰椎椎間板ヘルニアを予防するためには、腰への負担をなるべく軽減することが大切です。そのためには、まず正しい姿勢を心がけるようにしましょう。

イスに座るときは、お尻に背もたれがつくように深く座り、お腹を軽く引き締めて背筋を伸ばします。座るイスの高さは、膝や足首が90度になる高さが良いでしょう。また、長時間同じ姿勢でいると、腰に負担がかかってしまうので、デスクワークなどをするときは、適度に休憩をはさみます。

物を持ち上げるときはしゃがんでから

前かがみに立ったまま物を持ち上げると、腰椎や椎間板に大きな負担がかかってしまいます。床に置いた荷物を持ち上げるときは、まず荷物の正面に立ち、しゃがみ込むように膝を曲げ腰を落としてから腰を落としてから、ゆっくりと持ち上げるようにしましょう。

適正体重を維持

太り過ぎてお腹が出てくると、バランスを取るために、姿勢が後ろに反り気味になりやすく、腰に負担をかけてしまいます。食べ過ぎに注意したり、日頃から適度な運動を心がけたりして、適正体重を維持するようにしましょう。

筋肉をつける

腹筋や背筋、体幹の筋肉は、コルセットのように姿勢を保って、腰にかかる負担を軽減してくれるので、筋トレをしてこれらの筋肉を鍛えましょう。ただし腰に痛みがあるときに、無理な運動するのはNGです。

まとめ

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椎間板ヘルニアの中には、自然に吸収されて小さくなったり、髄核が飛び出したままでも炎症が治まって症状がなくなったりするケースがあります。しかし中には、すぐに手術をしなければ、運動障害や膀胱直腸障害が残ってしまうケースもあるので、気になる症状がある場合は、放置せずに早めに整形外科で診てもらうようにしましょう。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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