句読点を付けたら失礼に!? 意外に知らない年賀状のマナー10！

更新日：2017年11月13日 / 公開日：2017年11月13日

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気づけば今年もあとわずか！
秋を感じる間もなく冬の寒さも厳しくなる今日この頃、そろそろ年賀状の用意を……と考えている人もいるのではないでしょうか？
年賀状は、普段なかなか会えない人にご挨拶のできるまたとないチャンスです！

そもそも「年賀」とは、新たな年の始まりを祝うという意味合いの言葉。日本史をさかのぼってみると、古くは平安時代、藤原明衡が著した手紙の文例集『明衡往来』に、年始の挨拶の文例が記されています。千年も昔の平安貴族が、一年の始まりに離れた人のことを想って手紙をしたためていたなんて……なんだか素敵ですよね。

そんな長～い歴史を持つ年賀状ですが、意外に知られていないマナー＆ルールがあります。年明け早々から“残念な人”にならないように、気になるあの人や上司に一目置かれる年賀状のマナーを一気におさらいしておきましょう！

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

1）句読点は失礼にあたる！
パソコンなどでプリントしただけの年賀状では味気ない！と、一筆添えて投函する人も多いのではないでしょうか？実は年賀状の文面で「、」や「。」（＝句読点）を打つのはNGなのです。
句読点は本来、文章を読めない人のために読みやすくするように入れたもので、相手に敬意を込めた年賀状には不適切。知らずに書くと文中に「、」や「。」を入れてしまいがちですが、句読点を入れないのが年賀状のマナーです。
うまく改行をするなどして美しく書き入れることを心がけたいですね。

2）目上の人には4文字賀詞
「謹賀新年」や「迎春」といった新年を祝うおなじみの言葉を「賀詞」といいますが、上司や目上の人に対しては、「謹賀」など敬意を払った表現の入った4文字賀詞を使うのが鉄則！漢字2文字から成る賀詞を使うのはNGなのです。

3）アラビア数字と漢数字は使い分ける
「平成30年　一月一日」と書いたとき、アラビア数字にあたるのが「30」、漢数字にあたるのが「一」です。
アラビア数字と漢数字は併用しないのがルール。おもに縦書きの場合は漢数字を、横書きの場合はアラビア数字を、と使い分けましょう！

4）「平成30年 1月1日元旦」はNG
「元旦」とは元日（＝1月1日）の朝、という意味なので、「1月1日元旦」とすると意味が二重になってしまいます。
なのでここでは「1月1日」は不要。「平成30年元旦」とするか、「平成30年元日」としましょう。

5）「新年明けましておめでとう」は間違い？
「明ける」には「新しい年が始まる」の意味を含むので、「新年」と「明けまして」で意味が重複するとして誤りだとされています。
しばしば使われている表現なので、必ずしも誤りではない、との説もありますが、「明けましておめでとうございます」もしくは「新年おめでとうございます」とするのが無難です。

6）ついついやってしまう賀詞かぶりは間違い
「謹賀新年」や「迎春」といった賀詞を使っているのに、さらに「明けましておめでとうございます」などお祝いの表現を使うことを「賀詞かぶり」といいます。賀詞の重複はNGなので、手書きで一言添えるときも注意しましょう。

↑「賀詞かぶり」のNG例

7）「忌み言葉」は使わない
代表的なのは「去（る）」。「去年」は、「昨年」や「旧年中」と言い換えるのが正解。
その他にも「失う」「倒れる」などお正月の挨拶にふさわしくない表現は避けましょう。

【代表的な忌み言葉】

・去る
・失う
・倒れる
・衰える
・破れる
・枯れる
・滅びる
・病む

8）黒フチは弔事を連想させるためNG
「忌み言葉」同様、弔事を連想させ、おめでたいお正月にはふさわしくない表現となるため、黒フチのデザインはNGです。
同様の理由で、薄墨の使用も避けましょう。

9）A Happy New Yearは間違い
単体の賀詞として使う場合、冠詞「A」は不要で、「Happy New Year」が正解です。

10）一筆書き加えるだけでほっこり年賀状に
手書きで添えるちょっとしたひと言によって、受け取った人が思わずほっこりする素敵な年賀状になります。近況報告や相手を気遣うひと言を添えましょう！

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

いかがでしたか？
一年の始まりから恥をかいてしまうのは避けたいもの。
年賀状は、お正月からもらった人が喜んでくれる日本のすばらしい文化です。
今年一年を振り返りながら、マナーを守った素敵な年賀状をぜひ出してみてください。

そして今年こそ年賀状を書かなければ、と思ったそこのアナタ！
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