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【医師監修】便秘の原因は離乳食? 離乳食期の便秘予防・解消の5つのコツ

目次

離乳食を始めてから、どうも赤ちゃんが便秘がち…。何日も便が出ていないと、心配ですよね。しかし、それは決して珍しいことではないのです。なぜ、便秘になりやすいのでしょうか。また、便秘解消のコツについても説明します。

この記事の監修ドクター 大越陽一先生 杏林大学医学部卒業、杏林大学医学部小児科学教室任期助教、埼玉県立小児医療センター循環器科医長を経て現在アルテミスウィメンズホスピタル小児科部長。小児科専門医

離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは便秘になりやすいってホント?

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便秘とは、何らかの状態で便が長い時間出ないか、出にくい状態のことをいいます[*1]。

離乳食は、大人の食事に比べれば水分多めですが、それまで主食だった母乳やミルクに比べると水分が少ないです。また、母乳は腸内環境に関係しているため、母乳をやめることも便通に影響するとされています[*2]。

これらのことから、離乳食をきっかけに便秘になりやすいのです。

これって便秘?赤ちゃんの便秘の見分け方

排便の回数は人によってさまざまなので、毎日出なければ便秘だとは必ずしも断定できません。ただ、排便が週3回より少なかったり、 5日以上出ない日が続いたりすれば便秘といえます。また、便を出す時に痛がって泣いたり、肛門が切れて血が出たりするようであれば、それもやはり便秘です。ちなみに、1日に何回も排便がある場合も、便秘のことがあります。たとえば、小さいコロコロの便や、軟らかい便が少しずつ出ている場合は、腸に便がたまりすぎて漏れ出ている状態で、やはりこれも便秘のひとつの症状なのです。

便秘にも種類がある

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便秘と一言でいっても、その期間や原因で分かれています。

まず、病状の期間によって分けられるものとしては、便秘になっても便を出せば症状が消え、排出までも短期間なものを「一過性便秘(急性便秘)」といい、長期間にわたり便秘が慢性的に続くことを「慢性便秘」といいます。

また、原因での分類としては、何らかの臓器の異常や病気を原因とするものを「器質性便秘」、それ以外のものを「機能性便秘(突発性便秘)」といいます[*3]。

離乳食開始時などに起こりやすい便秘は、機能性便秘で一時的なものが多いですが、適切な対応をしないと慢性化することがあります。

便秘を予防・解消するための5つのコツとは?

もし、離乳食期の赤ちゃんに便秘の症状が見られたら、まずは家庭でもできる工夫を行ってみましょう。それでも改善されない場合は、小児科で相談しましょう。具体的な予防・解消方法は、下記の通りです。

1.生活習慣の改善

生活習慣の改善ですぐに便秘が解消するわけではありませんが、健康維持という面でも見直すことには意味があります。

空腹や眠気を我慢できない赤ちゃんを、無理やり規則正しい生活を送らせるようにすることは難しいですが、離乳食の時間をなるべく毎日同じような時間帯にするなどを意識してみましょう。月齢が高くなれば、睡眠時間もまとまってきます。いずれは夜に寝る時間も毎日同じような時間になるといいですね。

2.食生活の工夫

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便秘を改善するための主な食事対策は、水分や食物繊維などを含めバランスよく適切に摂ることです。

水分不足は便秘の原因にもなります。散歩の時などこまめに水分をとるようにしましょう。とはいえ、余分に水分を摂らせても効果はないと考えられ、便秘解消だけを目的として白湯を飲ませることは、勧められていません[*4]。

離乳食には食物繊維を多く含む食品を組み合わせて試してみてください。便の量が少ないと腸に留まってしまうことで硬くなりますが、食物繊維は便の量を増やしてくれます。また、リンゴなどに含まれるペクチンも便をやわらかくする効果があります。

離乳食のメニューならば、たとえば、さつまいもとりんごの煮つぶし、昆布だしに大根おろしを入れたスープなどもいいでしょう。離乳食が進んだら、長芋やサトイモなどのいも類、納豆やきな粉などの豆類、わかめやのり、ひじきなどの海藻類、そしてごぼうやオクラ、とうもろこしなどの野菜、キノコ類などもバランスよく取り入れていきましょう。

3.おしりの刺激

肛門を刺激して、便意をうながす方法も有効です。

まずは、綿棒にベビーオイルやワセリンをつけて肛門をつついてみましょう。それでも出ないようなら、綿棒浣腸を試してみてください。

・綿棒浣腸(めんぼうかんちょう)

綿棒浣腸は、赤ちゃんをあおむけ(もしくは横向き)に寝かせ、ベビーオイルやワセリンをつけた綿棒を1~2cmほど肛門の中に入れ、10秒ほどゆっくり円を描くように回してから抜きます。 あまり激しく行うと赤ちゃんが痛がりますし、肛門を傷つけてしまうので、あくまでやさしく行うことが大切です。

4.マッサージ

おなかのマッサージや体操を行い、腸を刺激する方法もあります。これらは、食後や授乳後は避けて行いましょう。

・「の」の字マッサージ

赤ちゃんを仰向けに寝かせ、おへその左側あたりに手のひらをあてます。このとき、少しへこむくらいの力でおなかを押すとよいでしょう。そのまま、おへそを中心にして、時計回りに手のひらを回します。 ちょうど、ひらがなの「の」の字を描くような感じでマッサージしてみましょう。

・脚の前後運動

赤ちゃんをあおむけに寝かせ、両脚を両手で持ちます。そして、脚を歩かせるように、ゆっくりと前後させます。

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5.便秘薬

生活習慣の改善や、食事療法、マッサージなどでも便秘が改善しないのであれば、受診して医師の指示を仰ぎましょう。その際、下剤などの薬を処方されることもあります。

赤ちゃんの下剤は薬局で買うのではなく、まずは小児科を受診したうえで処方してもらうようにしてください。

受診のめやすを教えて

離乳食の量や食材の種類が増えて、はいはいなどでよく動くようになると、便秘は解消することが多いです。しかし、食欲がない、便が硬く排便時に痛がって泣いたり肛門が切れて血便が出ている、便秘が1~2ヶ月以上続いているなどの場合には、きちんとした治療が必要となります。小児科で診察を受けましょう。

なかには⽣まれつき肛⾨がちゃんと開いていなかったり、肛門の位置が通常よりも前方だったり、腸の肛⾨に近い部分がいつも収縮していたりするなどの原因が隠れていることもあります。

以下の中に思い当たることがあれば受診が必要です[*5]。

・身長の伸びが悪い、体重減少がある ・嘔吐を繰り返している ・血便、下痢 ・お腹が張っている ・お腹を触った時、便以外に固い部分がある

まとめ

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離乳食をきっかけに便秘になるのはよくあることです。これは、母乳やミルクを飲む量が減って便の水分量が減ることが原因のひとつ。便秘ぎみのときは、生活や食事内容の改善を意識し、肛門の刺激などの対策してみてください。なお、離乳食以外にも便秘の原因がある場合もありますので、なかなか改善の兆しが見られないときは、かかりつけの小児科を受診しましょう。

(文:今井明子/監修:大越陽一先生)

※画像はイメージです

参考文献 [*1] 「こどもの便秘」(日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会)p.3 http://www.jspghan.org/constipation/files/pamphlet.pdf [*2] Gut microbiota development in mice is affected by hydrogen peroxide produced from amino acid metabolism during lactation https://www.fasebj.org/doi/10.1096/fj.201801462R [*3] 「小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン」(日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会)p.15 http://www.jspghan.org/constipation/files/guideline.pdf [*4]「こどもの便秘」(日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会)p.10 [*5]「こどもの便秘」(日本小児栄養消化器肝臓学会、日本小児消化管機能研究会)p.6

※この記事は、マイナビウーマン子育て編集部の企画編集により制作し、医師の監修を経た上で掲載しました

※本記事は子育て中に役立つ情報の提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合はご自身の判断により適切な医療機関を受診し、主治医に相談、確認してください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当社は責任を負いかねます


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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