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三大都市圏で1000万人を超えるという「関係人口」ってなんだ?

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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三大都市圏で1000万人を超えるという「関係人口」ってなんだ?

最近時々耳にする「関係人口」。移住でも観光でもなく、日常生活圏や通勤圏以外の特定の地域と継続的かつ多様な関わりを持つ人たちのことだ。その実態は、十分に把握されていなかったが、国土交通省が三大都市圏の関係人口について実態調査を行った結果、18歳以上の居住者の23.2%に当たる約1080万人(推計値)が特定の地域を訪問している関係人口だという。詳しく見ていこう。【今週の住活トピック】
「地域との関わりについてのアンケート」調査結果を公表/国土交通省地域産品の購入や趣味の満喫、地域の人との交流などのために特定地域を訪れる人たち

あなたは「関係人口」についてご存じだろうか?よく分からないという人が多いだろう。
この調査でも、「特に聞いたこともないし、よくわからない」という回答が73.2%もおり、4人に3人は分かっていないことになる。

日常生活圏や通勤圏以外の地域に、移住したり(定住人口)、観光したり(交流人口)するのではなく、何らかの形でかかわっている「関係人口」は、三大都市圏居住者のうちの24.1%いることが実態調査で分かった。うち、1.9%は「ふるさと納税」などでその地域を訪問しないで関わっていて、残りの23.2%がその地域を訪問している。

国土交通省では、特定の地域に“訪問して”関わっている人を「関係人口(訪問系)」と呼び、さらにその地域での過ごし方によって、次の4つに分類している。
■関係人口(訪問系)の定義
日常生活圏、通勤圏、業務上の支社・営業所訪問等以外に定期的・継続的に関わりがある地域があり、かつ、訪問している人(地縁・血縁先の訪問(帰省を含む)を主な目的としている人を除く)
■関係人口(訪問系)の大分類
【直接寄与型】(3.0%):産業の創出、地域づくりプロジェクトの企画・運営、協力、地域づくり・ボランティア活動への参加等
【就労型】(3.9%):地域においてテレワークや副業の実施、地元企業等における労働、農林水産業への従事
【参加・交流型】(5.8%):地域の人との交流やイベント、体験プログラム等に参加
【趣味・消費型】(10.5%):地縁・血縁先以外で、地域での飲食や趣味活動等を実施(他の活動をしていない)

具体的に特定の地域でどのような関わり方をしているかというと、「地域ならではの飲食や買い物(地場産品の購入など)」、「自分の趣味や地域の環境を楽しむ」活動を行う人が多く、次いで、「地域の人との交流や人脈づくり」、「祭りや地域体験プログラム」への参加をしている人が多い。

関係人口(訪問系)は関わり先でどう過ごしているのか(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

関係人口(訪問系)は関わり先でどう過ごしているのか(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

地縁のある地域や好印象を感じる特定地域に、年に1回以上短期間で継続的に訪問

関わり先に訪問する頻度を見ると、「年に1回程度~数回」という人が多いのだが、「就労型」や「直接寄与型」では、「月に数回」や「月に10回以上」などが多いのが特徴だ。

関係人口(訪問系)の関係先への訪問頻度(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

関係人口(訪問系)の関係先への訪問頻度(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

関係先での滞在期間については、半日や丸一日の「日帰り」や「1泊2日程度」が多く、長くても「2~4日泊程度」といった結果になっている。

では、継続的に関わりを持つ特定の地域を訪問するようになったきっかけは、どういったことなのだろう?

かつて居住したり通学通勤したことがあったり、仕事で訪れたことがあったり、親戚や知人が住んでいたり、観光などで訪れたりなど、やはり「地縁や血縁がある地域」である場合が多い。一方で、その地域に憧れがあったり、何らかのツールで得た情報で興味が湧いたりといった、興味や好感など情緒的な動機付けによる場合もあった。

関係人口(訪問系)が地域を訪問したきっかけ(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

関係人口(訪問系)が地域を訪問したきっかけ(出典:「地域との関わりについてのアンケート」(国土交通省、令和元年9月実施)を掲載した資料より転載)

政府は、関係人口を増やして地域の活性化につなげたい

政府が関係人口に力を入れる背景には、地方圏で人口減少・高齢化によって、地域づくりの担い手不足という課題に直面していることがある。地域によっては、地域外から変化を生み出す多様な人材が入っている事例もあり、「関係人口」を増やすことで地域づくりに参画する人材を生み出すことを期待している。

そのため、総務省では関係人口を創出する地方公共団体の事業を支援する取り組みをしており、「関係人口ポータルサイト」をつくって普及に努めている。

ちなみに、筆者は居住している自治体の姉妹都市にふるさと納税をする形で、特定地域と関わってる。が、特定地域を継続的に訪問することはしていない。もっぱら一度も行ったことがない地域に観光目的で訪問している。ただ、筆者が大好きな浮世絵師・葛飾北斎と深く関わりのある長野県小布施町で、地域活性化に関わる人に会い興味を覚えた。北斎の足跡を訪ねて小布施に通う、ということも面白いなと思い始めている。

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SUUMO

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