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【医師取材】子どもの発達障害とどう向き合う? 知りたいサポート体制

目次

脳が通常とは異なるため、さまざまな症状が現れる「発達障害」。必要なことは何よりも周囲の理解です。親として、大切にしていきたいことを紹介していきます。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

発達障害って何?

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発達障害とはどんな障害か

発達障害は、一言で言えば「脳機能の障害」です。生まれつきの障害であり、成長に従って周囲と自分を比較するようになると、不得手・不得意な部分を自覚せざるを得ない瞬間がやってくることも多いです。しかし、その症状は幼児期などごく早い段階から確認されること少なくありません。

発達障害のある人が最も感じやすいと考えられる悩みが「生きにくさ」です。発達障害にはいくつかのタイプがあり、症状の出方にもとても個人差が大きいのですが、いずれにしても障害のために、周囲との違いに悩む人が少なくありません。同時に、発達障害への理解が浸透していないことの、彼らを苦しめる要因となります。まずは「発達障害のことを知ること(発達障害を正確にイメージできること)」が何よりも大切です。

なお、発達障害には以下の3タイプに分類されます。

・広汎性発達障害 *広汎性発達障害には、自閉症やアスペルガー症候群が含まれます。 ・LD(学習障害) ・ADHD(注意欠如・多動性障害)

発達障害の診断チェック

発達障害の人は、周囲から見て「何かがおかしい」「変わっている」「個性的」などと評価されている場合もあります。また、年頃になって周囲との違いに自覚的になっている場合もあります。以下、詳しい診断チェックをご紹介します。

■対人関係/会話 ・受動的(おとなし過ぎる) ・同学年の子と関係を築けない ・一方的に話す ・1人で遊んでいることが多い ・話を聞いていない ・親や先生の指示が伝わりにくい

■動き ・ぐにゃぐにゃと体を動かすことも多い ・寝転がる様子がよく見られる ・力や運動の調節が苦手(声が大きい、不器用、食べこぼしが多い、筆圧が弱いなど)

■集中力/注意力 ・いつもぼんやりしている ・特定のことに集中すると、周囲の声が聞こえなくなるほど没頭する ・忘れ物が多い ・お片づけや準備が苦手

■学習 ・国語、算数など、特定の教科が極端に苦手

■感覚 ・食べ物の好き嫌いが極端 ・大きな音が苦手など感覚が敏感 ・特定の服しか着たがらない ・手をつなぐことを拒否する ・ちょっとしたことで起こりやすい ・いちど興奮すると収まらない ・極度に怖がり

■その他 ・急な変更が苦手 ・フラフラ歩いていることがある ・悪気なく、相手の気持ちを傷つけてしまう ・場にそぐわない行動や振る舞いをしてしまう

発達障害の原因、先天的要因

発達障害は、先天的な「脳機能の障害」です。胎内環境が関係するという説ほか、遺伝の要素が大きいとも言われています。この他、いじめや虐待などのストレスが脳の働きに影響するという「後天的原因」が指摘される場合もありますが、実際に影響しているのかどうか不明です。

子どもの発達障害

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子どもの発達障害の特徴

発達障害の特徴は子どもの頃から(早ければ乳幼児から)見られることがあります。以下、発達障害のそれぞれのタイプに応じて、その特徴をご紹介します。

■自閉症スペクトラム障害 「目を合わさない」「指さししない」などのサインが、1歳を過ぎた頃から現れます。成長するにしたがって、症状は多様化していきます。

■注意欠如・多動性障害(ADHD) 「多動・衝動性」「不注意」のいずれか、もしくは両方の症状が7歳までに見られます。おとなしくしていられない、順番待ちできない、順番に割り込む、勝手に席を離れる、手足をもじもじしたり絶えず体を動かしている、などの症状が、同年代の子どもよりも際立って見られるケースがあります。

■学習障害(LD) 「読み」「書き」「計算」などの特定の事柄(科目)にのみ著しい困難を示します。知的発達は全体的に問題がないにもかかわらず、その一部において、極端に理解力が乏しく勉強が遅れたり、日常生活に支障が出る場合もあります。

発達障害の子どもが困っていること

やはり社会生活(幼稚園や学校での生活)を送る上で、困難が生じる場合があると考えられます。学業面や友達との関係の面もそうですが、先生や友達などに「自分の特性が理解されていない」と感じると、孤独感や疎外感を感じてしまう恐れがあります。

発達障害の場合には、家庭、専門家、そして学校が連携しあいながら、適切にサポートすることが望ましいです。それが必要にもかかわらず、適切な理解やサポートが受けられていない場合、学校などに行くことそのものが大きなストレスになる可能性もあります。これが、引きこもりや不登校の原因となってしまうことも考えられます。

親の接し方

発達障害の子どもを持つパパ・ママは、甘やかしすぎる・厳しくしすぎるなど、偏った接し方にならないよう注意する必要があります。変に気を遣う必要は全くありませんが、子どもの特性をよく理解して、少し工夫することが望ましいでしょう。以下、親の接し方の具体例です。

・できたことはほめる ・できないことに対して怒らない ・説明や指示はわかりやすく短く(順序立てたり、視覚的に伝えると理解しやすい) ・ルールをきちんと明文化してあげる(良い悪いをはっきり、曖昧にしない)

以上を基本に、忍耐強く、そしてあたたかく見守る気持ちが大切です。

病院への通院は必要?

発達障害の子どもを持つ場合、定期的に専門家のもとを訪れ、アドバイスを求めたり情報交換したり、ということが望ましいでしょう。しかし通院の必要性は(あるいはその頻度は)個別に考える必要があります。しかし、いずれの場合も「サポート体制を整えておくこと」がとても重要です。病院ほか、発達障害者支援センター、お住まいの市町村の窓口などに相談してみましょう。

発達障害の人を支える団体

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発達障害支援センター/発達障害サポートセンター

市町村の窓口には、発達障害者の支援を目的とした窓口「発達障害者支援センター」があります。家族、教育機関、地域などの支援ネットワークを構築するための足がかりとして、都道府県や指定都市、もしくは知事が指定したNPOや社会福祉法人などが運営しています。

発達障害を持つ人の、あらゆる支援の相談に乗ってくれるほか、各種情報提供もしていますので、お住まい地域の発達障害支援センター(もしくは発達障害サポートセンター)をチェックしておきましょう。

発達障害の人に向いている仕事

発達障害の人には「業務内容が合理的でわかりやすいもの」「曖昧な要素が少ない仕事」が比較的向いているかもしれません。発達障害の人は、特定の分野に興味やこだわりを持ち、それに長けている場合もありますが、そのような得意分野が活かせるとベターでしょう。

検査で「適性」をある程度知ることができますが、「適職」を知ることは困難です。なぜならば、発達障害の人に向いている仕事(職種)があるのではなく「発達障害に対する理解のある職場」こそが本当の意味で理想的だからです。発達障害者の人の特性を理解し、その強みを生かせるような会社で働くことが、本人にとっては1番働きやすく、充実感も得やすいと考えられます。

まとめ

発達障害は病気ではなく「特性」です。他の人と違う点を持つと言うことは、それが個性や強みにもなり得ると言うことを意味します。それを活かしして伸ばせるかどうかは、周囲の理解や、環境の整備にかかっています。パパ・ママは、専門家の協力・アドバイスのもと、子どもにとって最も良い環境が整えられるといいですね。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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