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【医師取材】自閉症の症状は何歳から? 主な特徴と原因・治療方法

目次

近年話題となっている発達障害の1つである「自閉症」。今回は、自閉症の主な特徴と、原因などをご紹介します。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

発達障害の一つ

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自閉症とは

自閉症(ASD=自閉症スペクトラム障害)は「発達障害」の中の、1つのタイプです。そもそも発達障害とは、通常とは異なる脳の発達によって「機能や認知」が一般的な人とは異なる障害を指します。発達障害には、自閉症をはじめ、アスペルガー症候群、ADHD(注意欠如・多動性障害)、学習障害(LD)、チック障害などが含まれます。

これまで、自閉症は社会的によく理解されていたとは言えず、かなりの誤解にさらされるケースも少なくありませんでした。自閉症はごく稀な病気だと考えられてきましたが、軽度の自閉症も含めれば100人に1人程度いると考えられます。また、自閉症だからといって必ず知的障害を伴うわけではなく、およそ3割の人には知的な遅れがありません。これらの人々は「高機能自閉症」と呼ばれています。なお、発生頻度は性別で異なり、男性が女性よりも4倍程度高いです。

自閉症の定義とは

自閉症は「認知・言葉など、発達の遅れがさまざまな領域でみられる障害」というように定義され、発達障害の中でも「広汎性発達障害」に分類されています。

後に詳しくご紹介しますが、自閉症には生野、典型的な3つの特徴があります。

1:コミュニケーション(言葉)の障害 2:興味や活動のパターン化、こだわり 3:対人関係の障害

何歳で現れるのか

自閉症の症状はかなり早く、1歳程度(2歳以前)よりサインが現れるケースもあります。「人の目をあまり見ない」「指さしをしない」「お友達への関心がない(少ない)」などが、典型的な様子としてみられます。

自閉症の特徴とは

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コミュニケーション能力の不足

通常、対人関係(コミュニケーション)に関する行動は、早期から見られ、その能力も急速に伸びていきます。しかし、自閉症の子どもはそうではなく「集団行動が得意ではなく1人で遊んでいることが多い」という様子が見られます。特に、保育園や幼稚園など、集団生活を送る場に置かれることで、この特徴が目立つケースあります。

言葉の発達の遅れ

自閉症の子どもだからといって、言葉を話し始める時期が遅いとは限りません。しかしながら、話す内容に偏りがあり、限定的なこともあります。話したいことを話したい時にしかしゃべらないという場合もあり、おしゃべりを続けるのが難しいケースもあります。自閉症は、児童・青年期に学習障害(LD)などを合併することも珍しくなく、これも、言葉の発達の遅れに関係する場合が考えられます。

興味と行動の偏り

「興味のあることについては、どれだけの時間でも熱中できる」というように、好きなことに対しては大変な集中力などを示すケースがあるのも特徴です。例えば、教えてもいないのに時刻表を丸暗記するなどのケースもあります。特定の興味に偏り、また、執着します。

一方、初めてのことや、変化・変更が極端に苦手です。そのため、特定の道順に固執したりなど、行動様式が反復的になることがあります。また、体を揺らす、指や手を振る、はねるなど、特定の動きを反復することもあります。

対人関係への障害

対人関係が苦手で、それぞれの年齢に応じた人間関係が気づけないことも、自閉症の特徴です。悪気なく言ってはいけないことを言ったり、(明文化されていないルールが理解できず)場にふさわしくない行動をしたり、一方的に喋り続けるか、あるいは極端にしゃべらないなど会話に問題があったり…など、対人関係の障害になる様々な特徴があります。特に、思春期、青年期に悩みを深める人も多く、うつ症状・不安症状を合併するケースもあります。

自閉症の原因とは

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遺伝的要因

自閉症は、生まれつきの脳機能障害ですが、その要因は複雑に絡み合っていると考えられています。1つ目に指摘されているのが「遺伝的要因」です。例えば、自閉症が兄弟で発症するリスクは、およそ10〜20倍となっているため、遺伝が関係する証拠であると考えられています。

生物学的要因

自閉症は「脳の器質的障害=器質的な生物学的要因」がベースにはなっていることは広く認められていますが、具体的に脳のどの部分に障害があるかなど、詳しいことについては分かっていません。また、生物学的要因以外の要因が、どのように関係し、自閉症の発現に影響与えているかについても不明です。

妊娠時の要因

自閉症の原因としては、妊娠時にまでさかのぼる説もあり「胎内環境・周産期トラブルなどが関係する」という説もあります。

原因の解明はされておらず

自閉症は原因としては、さまざまな事柄が指摘されていますが、その究明には至っていません。ただ1つだけ言えることは、親の育て方が原因ではないということです。子どもが自閉症であると判明しても、決してご自分を責めないようにしてください。

自閉症は治るの!?

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根本的な完治は今の所ない

すでにご紹介の通り、自閉症は原因の究明には至っていません。少なくとも、先天的な脳の機能不全が関係するということは、一般に認められていますが「脳のどの部位の障害か」「他の要因とはどのように関係するのか」などが不明瞭です。したがって、今のところ根本的な治療方法も存在しません。

早めに診断を受け工夫する事が重要

自閉症の完治は不可能ですが、個別症状を薬で軽減したり、自閉症の人たちに適した学びをサポートしたりするのは可能です。自閉症の人たちが過ごしやすく、より多く社会参加するためには、自閉症の人を取り巻く家族ほか、周囲の人たちとの理解・連携が不可欠です。そのためにも、できるだけ早く診断を受け、自閉症に気づき、専門家らと協力してライフステージに合わせた支援を行うことが望ましいでしょう。これは、自閉症を抱える本人のためだけでなく、パパ・ママの安心のためにも極めて重要なことといえます。

自閉症の診断基準はあるの!?

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自閉症の診断基準とは

医療機関で自閉症の診断をする場合には「DSM」と呼ばれるマニュアルを参考にすることが多いです。

DSM(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)は、「精神疾患の診断・統計マニュアル」を意味する精神疾患や障害の「分類マニュアル」です。アメリカの精神医学会が作成し、定期的に改定版、最新版を発表しています。アメリカのみならず、国際的な診断基準として、広く認められているものです。

なお「DSM-Ⅴ」は2013年に発表されましたが、細かな改定を除いて1994年以来の最新版です。大きなポイントとしては、自閉症の障害、広汎性発達障害、アスペルガー障害を「連続した障害」として、その連続性を認めたことです。これを「自閉スペクトラム症」もしくは「自閉症スペクトラム障害」と呼びます。

自宅でも簡易的なチェックは可能

いつも子どもの身近にいるパパ・ママですから、その様子をよく見ていることで、自宅にいながらでも自閉症の快適なチェックは可能です。繰り返しになりますが、改めて以下のようなポイントに注目してみてください。

■対人関係の気づき ・呼んでも反応しない ・目線が合わない ・お友達などと関われない(逆に極端に関わる) ・明文化されていないルールが理解できない

■コミュニケーションや言語発達の気づき ・話し方に違和感がある(おうむ返し、抑揚がおかしい、声のボリュームがおかしいなど) ・言葉の発達に遅れがある、話せない ・日言語的なコミニケーション(アイコンタクトなど)が理解できない ・場に応じた適切な会話ができない

■行動や動作、興味の対象などの気づき ・変わった遊び方をする(おもちゃをただ1列に並べる、普通の子供が興味を示さないものに興味を示す) ・ぐるぐる回る、ジャンプする、体を揺らす、手や指をひらひらさせるなど、同じ行動を繰り返す ・特定のもの、方法に強く執着する ・変化を嫌う

専門医療機関での診断が重要

以上、ある程度の特徴は自宅にいながらでもチェックすることができます。しかし、症状の出方には個性があります。場合によっては、思わぬ形で自閉症が発見されるケースもゼロではありません。正確な判断は、専門医療機関でしてもらってください。

まとめ

自閉症が判明することは、ゴール(目的)ではなくスタートです。自閉症の子へ、どう対応していくのか、その特性をよく理解した上で、ライフステージに応じて判断しなければなりません。そのためにも早期発見が肝心ですので、何か気になる点があれば、早めに専門の医師にご相談ください。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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