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【医師取材】花粉症の原因と症状、正しい対策・治療まとめ

目次

季節によってはとても辛い「花粉症」。今回は、花粉症のメカニズムと症状、正しい対策方法や、病院での治療等についてご紹介します。

この記事の取材先ドクター

武田クリニック 武田寿之院長 当院では、出来る限り患者さんの目線になってお話を伺うことを大切にしています。 ささいなことでも何でも相談していただき、本当の意味での「家庭医」を目指しております。 http://www.nerima-med.or.jp/kikan/byoin/kobetsu_base.php?id=235/

何故、花粉症になるの!?

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花粉症とは

くしゃみ、鼻水、目のかゆみ…。不愉快な症状で私たちを悩ませる「花粉症」。花粉症の患者数の正確な数は分かっていませんが、近年急激に増えているとも言われています。また、2002年と2008年の疫学調査を比較すると、小児スギ花粉症の増加傾向がうかがえます。なお、花粉症は、他のアレルギー疾患を持っている人は、そうでない人より「なりやすい」と言われています。

花粉症になる理由とは

人間は、体に侵入した異物を排除しようとする「免疫機能」を持っています。しかし、免疫反応が異常に(過剰に)現れると「アレルギー」といって、様々な症状を発症します。花粉症になる理由もまた「アレルギー」です。体内に侵入した花粉は、人体にとっては異物ですから、それを排除するための様々な反応が出るのです。これに伴って、花粉症特有の症状が出てきます。

花粉症を引き起こす樹木とその時期とは

花粉症の原因としてはスギ花粉が有名ですが、実際に花粉症を引き起こす樹木はそれだけではありません。花粉症の原因となる花粉は、数10種類以上あります。以下、花粉症を引き起こす樹木と、主な花粉の飛散時期をご紹介します。

・スギ花粉:2月〜4月 ・ヒノキ花粉:4月〜5月 ・シラカバ:4月〜6月(*北海道・本州の一部地域) ・イネ科植物:6月〜8月(*飛散量に違いはあるものの、関西〜九州ではほぼⅠ年中) ・雑草類(ブタクサ、ヨモギなど):8月〜10月 (*特に注釈がない限り、関東地方の花粉情報)

このように日本国内ではどの地域でも、植物の違いはあれど、1年中何らかの花粉が飛散していることになります。しかし、飛散量や、植物の有無には地域差があります。例えば、花粉症の原因として有名なスギ花粉ですが、沖縄には見られず、北海道でもごく一部の地域のみとなっています。また、西日本においてはスギ花粉よりもヒノキ花粉の飛散量が多いことも珍しくありません。

花粉症の症状とは

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鼻にくる花粉症の症状

花粉症の症状は「風邪」と似ています。風邪の流行期に花粉症が重なることも珍しいため、どちらが原因か判別できないケースもあるようです。病院の診察でも「慢性副鼻腔炎」などとの見分けが肝心となります。

花粉症の代表的な症状の1つが鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど「鼻にくる症状」です。花粉にさらされてすぐに反応が出る(即時反応)こともある一方で、数時間以上経ってから突然、鼻づまりなどの症状が現れる(遅発反応)ケースもあります。花粉症の人の場合、どちらかの反応だけが出るというわけではなく、即時・遅発反応を繰り返していると考えられます。

目に出る花粉症の症状

花粉症の、もう一つの代表的な症状が「目に出る症状」です。具体的には目がかゆくなったり、涙が出たりします。涙が出る理由については「花粉を涙で洗い流そうとしているから」と考えられます。

なお、花粉が目に入ったり、あるいは鼻から多く入り込むなどすると、症状はより重くなり、症状が多様化するケースもあります。具体的には、喉の痛み、下痢などの胃腸症状、頭痛、肌トラブル(皮膚が赤くなったりかゆみを生ずる)などが挙げられます。

正しい花粉症対策を知ろう

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屋内での花粉症対策

花粉は外で飛散しているため、屋内は安心ですが、油断はできません。以下、屋内での花粉対策の一例をご紹介しましょう。

・花粉の時期は極力窓を開けない ・外から帰ってきたら、手洗い・うがいで花粉を落とす ・外から帰ってきたら、洗顔・シャワーなどで花粉を落とす(屋内に花粉を持ち込ませない) ・外から帰ってきたら、着替える(服に花粉が付いているため。毛の繊維は特に付着しやすい) ・空気清浄機の購入(花粉対応の製品を選ぶ)

なお、花粉の時期は、できるだけようがない時は外出しないことが最大の対策となります。しかし現実には、学校や仕事など、外に出ないという事は不可能でしょう。ただし、外出時にできる花粉症対策もありますので、一応ご紹介します。

・マスクの着用(吸い込む花粉の量を1/3〜1/6程度に減らしてくれます) ・メガネの着用(目の症状に対する効果は不明ですが、目に入る花粉の量は1/2〜1/3にまで減少します) ・帽子の着用(花粉が髪の毛につくことなどを防ぐことができます) ・すべすべした生地や、化学繊維の服を選ぶ(花粉が付着しにくい)

花粉情報を確認

外出の前に、ニュースなどで天気や気温、紫外線情報などを確認する人が多いでしょう。花粉症の人はそれに加えて「花粉情報」もチェックしておくと良いかと思います。どのような花粉が飛んでいるか、あるいは飛散量はどれくらいかをチェックして、服装や、外出の時間帯を考える参考にしましょう。

寝具への花粉症対策

人は1日の1/3〜1/4程度の時間を眠りに費やしています。仮に、寝具に花粉が付いていれば、花粉症悪化させる原因となるかもしれません。

花粉が飛散している時期(あるいは飛散量が多い時間帯)については、布団などを干さないようにしましょう。近年では、布団などが洗えるコインランドリーもあるので、布団を干す代わりにそういった施設を利用するのも良いかもしれません。また、外出したときについた花粉を屋内に持ち込ませないためにも、帰宅後はシャワーを浴びてから寝ると良いでしょう。

生活習慣を改善して花粉症予防に

生活習慣の乱れは、免疫機能の異常につながることもあります。生活が乱れがちな人、悪習慣を持っている人などは、それを控えることを心がけてください。以下、花粉症対策にも有益と考えられる、生活習慣改善のポイントを簡単にご紹介します。

・睡眠(休息)をしっかりとること ・栄養バランスの良い食事を、3食食べること ・アルコール、タバコを控えること

赤ちゃんでも花粉症になる場合も

2008年の疫学調査では、0〜4歳でまでの子どもの約1%があるとの結果が出ています。他の世代よりも少ない割合ではありますが、赤ちゃんでも花粉症になる可能性はゼロでは無いと考えられます。実際に、子供の花粉症が増加しているとも考えられますので、小さい子どもの花粉症対策はきちんとしてあげましょう。

花粉症になったら迷わず病院へ

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何科にいけばいいの!?

「花粉症専門の科」はありません。症状に応じて、それぞれの科を受診すれば良いです。鼻の症状が主な場合耳鼻咽喉科、目の症状では眼科、皮膚トラブルなら皮膚科。あるいは、内科や小児科でも診察可能ですから、近くの医院を訪れてみると良いでしょう。

花粉症治療について

花粉症の治療ではまず「薬物療法」が検討され、必要に応じて「手術療法」が選択されます。以下、それぞれの治療法をご紹介します。

■薬物療法 抗アレルギー・ヒスタミン剤、点鼻薬、注射など、花粉症治療にはたくさんの薬の選択肢があります。ちなみに、効果の緩やかな「漢方薬」が利用される場合もありますが、患者さんによっては大変効果をもたらすケースもあります。期待できる効果だけではなく、副作用なども考慮しつつ、適切に利用されることが重要です。

■手術療法 花粉症における手術は「鼻」に対して実施されます。鼻粘膜を一部切除したり、あるいはレーザー照射を実施する場合もあります。レーザーは特に、鼻づまりに対して大きな効果が期待できます。

注射で治るの!?

花粉症の注射には、ステロイド、ヒスタミンなど様々な種類がありますが、唯一「完治」が期待できる治療法としては「減感作療法」(抗原特異的免疫療法)があります。減感作療法は、薄めたアレルギー物質を少しずつ注射することで、抵抗力の獲得を目指す治療法です。ただし、治療期間が長期で、なおかつ副作用の問題もあります。完治の確率は、決して高いわけでは無いのですが、病院によっては高い治療成績が出ているところもあるようです。

舌下免疫療法とは

減感作療法と原理は同じですが、皮膚へ注射する「減感作療法」に対して、「舌下免疫療法」では、舌下にアレルゲン(抗原エキス)を数分ためて、飲み込みます。減感作療法と比較して、痛みがないこと、ショック反応起こす危険性がさらに少ないこと(安全性が高いこと)が大きなメリットです。 嬉しいことに、2014年10月から「スギ花粉に対する舌下免疫療法」が保険適用となりました。

まとめ

花粉症の重症化を防ぐためには、まだ症状があまり出ていない時期から治療することが望ましいです。具体的には、鼻の粘膜にあまり炎症が見られないくらいの時期がベストです。うがい、手洗いの徹底ほか、外出するときの服装もよく考えて、さらに生活習慣の改善も意識するようにしてください。


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この記事の著者

マイナビウーマン子育て

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