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「つづる」ではない!「啜る」の読み方、知っていますか?

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目次

パソコンやスマホの普及、便利な自動変換機能のおかげで、漢字の書き間違い・読み間違いを心配する頻度は減ったように思えます。でも「よく耳にしている言葉なのに漢字で書かれると読めない」なんてことが起きているかも…!

本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。

本記事で紹介するのは「啜る」。「啜」の漢字は日常生活であまり見かけないかもしれませんが、「啜る」動作をしている人は見かけたことがあるはずですよ。

「啜る」の読み方は?

「啜」の漢字にどことなく見覚えを感じている人の中には、「〜る」の送り仮名から連想して「つづる」と答えた人もいることでしょう。しかし「つづる」は「綴る」と書くため間違い。でも、非常に惜しいです!

読み方のヒントは「口(くちへん)」と意味にあります。「啜る」の意味は、

1 液状のものを吸い込むようにして口の中に入れる。
2 垂れた涙や鼻汁を息とともに吸い込む。

出典元:小学館 デジタル大辞泉

です。

正解は…

「すする」です。

「啜る」とよく似た「綴る」の成り立ちを調べると、「綴る」は会意形声(意味を表す漢字と音を表す漢字を合わせたもの)文字で、「糸」と「つなぎ合わせる」を意味する「叕(テツ→テイ)」で成り立っています。

「啜」も「口」と「叕」で成り立っていることから、食べ物を口とつながるように食べる様が浮かびますね。

「啜る」の豆知識

音を立てて「啜る」文化は日本特有のものだと言われています。なぜ音を立てて食べることが定着したのでしょうか。

具体的にいつから「啜る」ようになったのかはいまだ明らかになっていませんが、興味深い考察を2つ見つけました。

1つは「啜る」の成り立ちにも関係がありそうな「食器が影響した」という考察です。奈良時代、庶民は箸のみで食事していた中、宮廷では箸とさじを使って食事が行われていました。しかし平安時代になると宮廷でも箸のみが使われるようになり、汁物を飲むのに、茶碗を口につけるしかなくなったから…という考えです。

食器と食文化の関係は他にもあります。例えば日本と韓国では箸を使う食文化ですが、韓国ではお茶碗を持つのはマナー違反。でもそれは食器の違いもあるかもしれません。(韓国の食器は金属製なので、熱いご飯が入ったお茶碗は熱くて持てません)。

2つ目は「香りを楽しむため」という考察。ワインのテイスティングでは、口に含む前に香りを嗅ぐのと、口の中で転がし喉から鼻に抜ける香りを嗅ぐのですが、後者で味わう「口中香」を蕎麦でも楽しむために強く啜ったのではないか、という考えです。決して香りの強くない蕎麦の香りを堪能するための食べ方ではないか、というわけです。

もちろん他に「仕事で忙しい江戸っ子が掻き込むように食べた」などの説もあります。

蕎麦を食べる機会があったら、2つ目の考察を思い出しながら蕎麦を啜り、香りを楽しんでみたいですね。

 

参考文献

  1. 啜|漢字一字|漢字ペディア
  2. 綴|漢字一字|l漢字ペディア
  3. 音符 「叕テツ」 <つながる>と「綴テイ」 – 漢字の音符
  4. 音を立てるのは日本文化? 麺の食べ方巡る議論を再考|東大新聞オンライン
  5. なぜ日本人は蕎麦をすするのか?|nippon.com

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この記事のライター

OTONA SALONE|オトナサローネ

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