卵は1日3個までOK!? 卵好きに嬉しい「正しい食事術」で老化防止と長生き

更新日：2018年1月22日 / 公開日：2018年1月22日

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　バランスのよい食事が、健康な身体や若々しい見た目を作り出す土台となるということに、異を唱える人はいないでしょう。
しかし、「正しい」と思っていた食の常識や栄養の知識が、実は時代遅れのものだったとしたら……？
　医学、そして栄養科学は日進月歩。ついこの間まで「定説」として信じられていた内容が、最新の研究により否定されてしまう事態は決して珍しいことではありません。

　たとえば「卵」。コレステロールを多く含む食材の代表格で、かつては「卵は1日1個まで」が常識でした。昔、お医者さんにそう言われて、いまでもこのルールをかたくなに守っている人も少なくないかもしれませんね。
しかし近年になって、食べ物から摂取するコレステロールは、人体のコレステロール値にはほとんど影響しないことがわかっています。

　それどころか卵は、食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素が含まれる「完全栄養食品」です。2015年には「糖尿病リスクを下げる」という研究報告も出ており、へたに摂取を減らして、卵ならではの健康効果を得られないほうが“損”。健康情報番組『主治医が見つかる診療所』（テレビ東京系）などでもおなじみのベテランドクター・秋津壽男先生も、「健康な人なら1日3個まで食べてOK」と太鼓判を押します。

現役ドクターが解説する「医学的に正しい食事」

　いつまでも元気に長生きするために必要なのは、糖尿病、高血圧などの生活習慣病や、がん、認知症、そして突然死の原因となる脳卒中や心臓病などの病気を防ぐこと。そのために知っておきたい食事の「新常識」を一冊にまとめたのが、好評発売中のTJ MOOK『寿命を延ばす食事、縮める食事』です。

　このムックでは、長寿研究の第一人者である元順天堂大学教授・白澤卓二先生や、前出の秋津医院院長・秋津壽男先生など、国内外で活躍する5人の現役ドクターたちの協力を得て、最新の医学研究により明らかになった「長生きできる食事」と「病気を招き、老化を早める食事」を徹底解説。そのなかには、身近な食品・食材や、いつもの調理法が、意外な危険性をはらんでいるというショッキングな事実もあります。

　たとえば、フライや天ぷらなど油で揚げる調理法は、老化を加速させる「AGE」という有害物質を大量発生させるというのです。このAGEは、動脈硬化、骨粗鬆症、白内障、アルツハイマー型認知症など、さまざまな病気の引き金にもなります。

　揚げ物に限らず、120℃を超える高温調理は全般的にAGEを増やします。フライパンや中華鍋を使って高火力で調理した焼き物、炒め物はとてもおいしいのですが、実はこれもNG。また、電子レンジでの加熱調理でも増加することがわかっています。便利さから多用してしまう「文明の利器」の一つですが、その裏にあるリスクもしっかり頭に入れておくべきでしょう。

正しい知識で“替え”の効かない身体を守ろう

　さらに、昨今の糖質制限ブームにおいて喧伝される、「肉ならいくら食べてもOK」という実践法にも警鐘が鳴らされています。50歳前後の年代では、タンパク質を過剰に摂りすぎると死亡する確率が高まってしまうというのです。

　近年盛り上がっている“筋トレブーム”によるプロテインの習慣的摂取もまた、タンパク質が過剰になりやすく、寿命を縮める危険性あり。身体のためによかれと思って実践していた習慣で、実は知らず知らずのうちに命を削っていたとしたら……。考えただけでも恐ろしいですね。

　このようにリスクのある食事だけでなく、TJ MOOK『寿命を延ばす食事、縮める食事』では、身体にいい食事、長生きやアンチエイジングの効果が期待できる食事もたくさん解説しています。この記事で取り上げたトピックスは、ごくごく一部。満載の最新情報を、ぜひ誌面でチェックしてみてください。

　今回のムックに多くの知見を寄せてくださった白澤卓二先生は、「見た目が若い人は内臓や血管なども若く、長生きできる可能性が高い」と語っています。「年齢よりも老けて見られる」「最近、外見上の衰えが気になってきた」という人は要注意のサイン。また、「親の老け込みが気になる……」という場合も、重篤な病気を招く前に、早めに立て直しの策をとりたいところ。

　自分や、大切な家族の身体は“替え”が決して効きません。TJ MOOK『寿命を延ばす食事、縮める食事』の内容を参考に、今日から食生活の見直しを図って“いつまでも元気で長生き”を目指しましょう！