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日本語の誤用「お客様が書かれる」、これ正しく言えますか?

目次

先日、ある方が「食べれる」とおっしゃっていたので「それは『ら抜き言葉』ですよ」と注意をしたら「だって先生、『食べられる』って言ったら、まるで「食べられてしまう」ようじゃないですか。目上の人には特に注意ですよ」と反論がありました。いえいえ、目上の人には「召し上がる」を使ってくださいね。

確かに、「食べられる」は「しまうまがライオンに食べられる」というような文で使われるように「受け身」の意味があります。そのような誤解を考慮すべきなのですが、少なくとも「食べられる」に関しては、人間が食べられる方、捕食される方になる表現する機会はなかなかありませんから、可能性の低い誤解を気にする必要はありません。むしろ、「食べれる」と話してしまい、「言葉を知らない人だな」と思われてしまう可能性の方が高いので気をつけましょう。それよりも、誤解されやすい敬語表現もありますので、今日はそのお話と、素敵な言い換えの例を紹介しますね。

 

お客様が書かれる

お客様が、商品に対して感想を書いた。それを読む。この状態を敬語でどう表現しますか?

例 お客様が書かれたクレームを読む。

「書かれた」には受け身表現もあります。

この記事は、〇〇について書かれたものです。

このような言い方で表されることが多いですよね。
この文は、きちんと助詞を使い、補助の言葉を添えれば、書き言葉での誤解はやや防げます。

正解1 お客様が書かれた、この商品に対してのクレームを読む。

文法的には正しいです。でも、相手が先輩などの場合は、先輩に対する尊敬語が交じり、怪しい感じになりますよ。

先輩、お客様が書かれたクレーム、もう読まれました?

これでは先輩に対する「れる」も入ってしまい、大変言いにくいですし、言いにくいものは、聞いていても聞きづらいものです。
そこで「れる・られる」を使わない表現に直します。

正解2 お客様がお書きになったクレームを読む。

そうです「お」を付けて回避する方法ですね。こうすれば、先輩に対して話す時にもそのまま使えます。

お客様がお書きになったクレーム、もうお読みになりました?

この方法は、たいていの言葉で使えますので、まずはこの方法を覚えてしまいましょう。

  • 書かれる→お書きになる
  • 歩かれる→お歩きになる
  • 知られる→お知りになる

 

先生が嫌われる

ある先生が、あることを嫌いだとします。それを敬語でどう表現しますか?

例 そのお店、先生は嫌われているみたいよ。

先生がそのお店のことを嫌い。この状態を敬語で話すシーンです。
もちろん、きちんと助詞を使い、語順を整えれば、書き言葉での誤解はやや防げますね。

正解1 先生は、そのお店を嫌われているみたいよ。

でも、話し言葉ではそこまできちんとしないことが多く、先に述べたように

そのお店、先生は嫌われているみたいよ

のような話し方をしてしまいます。
そこで「られる」を使わない表現に直す方法もあります。

正解2 そのお店、先生はお嫌いみたいよ。

これで「誰かに嫌われる」という受け身の状態から脱出しました。こんなシチュエーションで使うことが想像できますよね。

そのお店、先生はお嫌いみたい。他のお店にしましょうね。

さて、ワンランクアップの言い回しを紹介しますね。ここでぐっと差を付けましょう。

大正解 そのお店、先生は お気に召さないみたいよ。

どうでしょう?先生に払う敬意も感じますし、周囲にもネガティブな印象を与えないですよね。
「嫌い」という超ネガティブワードを「お気に召さない」というやんわりとした表現に直しただけ。これはとても便利な方法です。まるっと覚えてしまいましょう。
もちろん、これは敬語表現のうち、尊敬の表現方法ですから、自分の行動には使いませんのでご注意ください。

 

会長が利用される

有名な方などが、商談などで自分の店をよく利用する、ご家庭で自分の会社の商品を利用する。それを敬語でどう表現しますか?

例 〇〇会長は、当店をよく利用されていました。

なんだか大変な誤解を生みそうな表現になってしまいました。
まるで〇〇会長が、この店を利用して、儲けていたようにも受け止められますよね。
もちろん「食事の場所として」などの言葉を添えれば、誤解はやや防げますね。

正解1 〇〇会長は、食事の場所として、当店をよく利用されていました。

これでOKです。でもこの「利用されて」という言い回しがまだ誤解を引きずっている印象があります。そこで、このような表現はいかがでしょうか。

正解2 〇〇会長は、当店をよくご利用になっていました。

これで誤解は解けそうです。これは「当店」ではない場合も使えますよね。

例 〇〇会長は、休憩時間にあの喫茶店をよくご利用になっていました。

さて、ここでも、ワンランクアップの言い回しを紹介しますね。ぐっと差を付けましょう。

大正解 〇〇会長は、当店をよくお引き立てくださっておりました。

どうでしょう?〇〇会長に払う敬意も感じますし、謙虚な姿勢が前面に出ていますよね。
「利用」という無味乾燥な言葉を「引き立てる」という上品な言い方に変えるだけで、こんなに印象が変わります。特に自分が贔屓にされる立場にいる場合は、相手がどうするかよりも、自分がどう感謝しているかを言葉に含めると良いでしょう。

 

受け身と同じ形の敬語は、「お~になる」「ご~になる」と言い換えることでほぼ解決できますが、他に素敵な言い方はないかしら?と考えてみることで、上手に回避できるばかりでなく、ワンランク上の言い回しに変換することも可能です。
上手な敬語を使っている女性の先輩がいるならば、ぜひ、一緒に行動してみましょう。そして言葉を丸っと覚えてしまうのも良いでしょう。


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この記事の著者

OTONA SALONE|オトナサローネ

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