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朝晩ちょっと寒い……そんな季節に床暖房! 後付できる?選び方のヒントを教えます

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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冬に大人気の床暖房、後付できる?電気式、温水式? 選び方のヒントを教えます

朝晩は肌寒い、かといってエアコンやストーブをつけるには暑すぎるこの時期に、ぴったりな設備が床暖房。エアコンやファンヒーターなどと違い、空気を攪拌(かくはん)しないのでホコリが舞いにくく、じわっと足元から温めてくれるので、頭は熱くても足元が冷えてしまうということもありません。新築マンションや一戸建てには設置されていることが多いのですが、実はリフォームでも取り付けられるんです。でも、リフォーム時の注意点は? 電気、温水式はじめ、意外と種類が多く、選び方も難しそう……。そこで特徴やコストパフォーマンス、使い方やトレンドなどを紹介します。
タイプは大きく分けて電気式と温水式の2つ。コスパは使い方次第

「床暖房は冬場はもちろん、朝晩限定などを含めれば、大体10月から3月下旬くらいまでと意外と長く使う設備です。ガスや灯油を燃料としないので、小さい子どもやお年寄りがいても安心して使えるという魅力もありますね」と話すのは、新築、リフォームなど多彩な住宅の設計を手掛けるアキ設計の矢島理紗さん。

その床暖房は大きく分けて「温水式」と「電気式」の2タイプがあるとのこと。

「熱源がガスの場合やヒートポンプという空気を集めてエネルギーをつくるタイプ、温水を電気で温めるなどさまざまあるので、どのタイプが良いのか選ぶのが難しいかもしれませんが、基本的にこの2タイプに分かれます」。
違いはどういう点でしょうか。
「どちらも床下に専用のパネルを敷き詰めて床を温めるものです。簡単に言うと、電気式は電気をエネルギーとして温める方式で、温水式は熱源機で温めたお湯をパイプに循環させる方式です」

コストや設置条件に関してはリフォームする家の構造や設備状況から、使用する商品、床素材、ニーズによってさまざまで「一概には言えないです」とのこと。

「温水式は熱源機の新設やパイプの配管工事、リモコンの電気配線工事など、多業種に渡る工事が必要です。そのため設備費用自体は抑えられても、人件費などの経費を考えると工事費は高くなりがちです。しかし、広い面積に床暖を入れる場合や、床暖房のほかに、例えば浴室などのリフォームなど給湯配管に関わる工事と合わせて行う場合は、まとめて配管工事ができます。また、温水式はスイッチを切っても温水が冷めるまでゆっくりと温度が下がるため保温力も高いので、長時間家で過ごす方がいるお宅に向いているでしょう。

「電気式は設備としては電気工事だけなので、温水パイプの配管が難しい場合や、個室一部屋だけなどの小規模な床暖リフォームに向いています。また電気式は立ち上がりの温まりが早いのが特徴なので、日中外出しがちで、朝や夜だけなど短時間使用のお宅におすすめです。ただ、電気式はある程度の電気容量が必要です。住宅によってはアンペアの容量増設や、電気料金の契約内容の見直しが必要になることもあります」

あくまで目安のひとつ。「施工面積や素材、商品で違いがあるのと、施工する物件の構造や断熱性能でも効率がだいぶ変わりますので、施工会社や建築士などの専門家に相談してみましょう」(矢島さん)とのこと(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)

あくまで目安のひとつ。「施工面積や素材、商品で違いがあるのと、施工する物件の構造や断熱性能でも効率がだいぶ変わりますので、施工会社や建築士などの専門家に相談してみましょう」(矢島さん)とのこと(画像作成/SUUMOジャーナル編集部)

どんな住宅でも取り付けできる?

床を工事するだけに、床暖房の後付(リフォーム)と聞くと、なんだか大変そうと思いがちですが、基本的に木造の戸建て、鉄筋コンクリートのマンションなど住宅の種類はもちろん、1階か2階かに関わらず床暖房リフォームは可能といいます。ただ気を付けたいのは「前述した温水式を取り入れる場合、例えばオール電化のマンションだと、当たり前ですがガスの熱源機を導入できません。

また熱源機からの配管を屋内に取り込む際に、外壁に新たに穴をあける工事が必要になることがありますが、マンションの場合はコンクリート造なので壁に穴をあけることができません。お住まいがどんな住まいで、何が追加で必要なのか、どの方式が最適なのかを専門業者に見てもらい、判断したほうがいいと思います」(矢島さん)

とはいえ、さらに最近では電気式、温水式にもさまざまな種類の床暖房システムが登場しているので、きっと最適な床暖房があるはず、といいます。特に今回見せてもらって驚いたのが電気式床暖房で使うパネル。コンパクトのため、施工箇所を例えばキッチンだけ、寝室だけなど部分的にも導入しやすく、極薄なので床のかさ上げも最小限で済みます。

また、部屋の印象の大部分を左右する床。それだけに床材もこだわりたいところですが、一昔前は経年や湿度などで変化する自然素材の床は使いにくいといわれていました。当時は泣く泣く気に入らないデザインを選ぶことになった人もいましたが、今は床暖房対応の仕様が多種多彩。

「足触りのいい無垢材仕様の床はもちろん、竹や畳、カーペット、コルクなどさまざまな床材が選べます。温かさだけでなく、見た目や足触りも暮らしの重大要素。選べる範囲が広がっているのはいいことですよね」。

アキ設計で使われた床暖房パネルのひとつを拝見。極薄で紙のようなこのパネルで床を温める。軽量で施工がしやすいタイプも増えている(写真撮影/山口俊介(BREEZE))

アキ設計で使われた床暖房パネルのひとつを拝見。極薄で紙のようなこのパネルで床を温める。軽量で施工がしやすいタイプも増えている(写真撮影/山口俊介(BREEZE))

アキ設計で使われた床暖房対応の「無垢チーク材」の床。自然素材は足触りがよく、経年変化も楽しめるのが特徴。アレルギーやシックハウスなどが気になる人にとっても朗報だ(写真提供/アキ設計)

アキ設計で使われた床暖房対応の「無垢チーク材」の床。自然素材は足触りがよく、経年変化も楽しめるのが特徴。アレルギーやシックハウスなどが気になる人にとっても朗報だ(写真提供/アキ設計)

リフォーム時の注意点やかかる日数は?

もうひとつ気になるのが、床となると「大規模すぎて工事に時間がかかるんじゃないの?」という懸念です。特に床だけに仮住まいを1カ月くらい借りなくちゃいけない?施工中は狭い洋室で長期間過ごすの?なんて考える人もいるかもしれませんが……。

「施工面積によりますが、リビングの床を床暖房にするのには、最短で電気式であれば1日から2日、温水式でも2日から3日ほどで工事することができます」といいます。

「もちろん前述のとおり、周辺機器の工事が必要の場合はその分日数はかかりますが、床暖房だけなら1週間くらいでリフォームできると思っていただければ大丈夫です」

案外手軽にできるようです。

しかし、どんなタイプの床暖房であれ共通する注意点があるそうです。
「それは家自体の断熱性です。せっかく床暖房を導入しても、温かさが逃げていくばかりでは光熱費がかさんでしまいます。ですので、できれば床暖房リフォームをきっかけに、床下や外壁、サッシなどの断熱性をチェックし、家全体の断熱性=快適性に目を向けてもらえれば、長く快適に暮らせる住まいになると思います」(矢島さん)

「床を温めるだけでなく、家全体が温かくなるような、快適な住まいを見直すきっかけにしてほしいですね」と床暖房リフォームについて語ってくれたアキ設計の矢島さん(写真撮影/山口俊介(BREEZE))

「床を温めるだけでなく、家全体が温かくなるような、快適な住まいを見直すきっかけにしてほしいですね」と床暖房リフォームについて語ってくれたアキ設計の矢島さん(写真撮影/山口俊介(BREEZE))

床暖房は足元から住む人を温めてくれるもの。最近は電力会社やガス会社などから光熱費について各種割引プランが多く出ているので、懐も温めつつ導入しやすくなっています。施工期間も短期間で済むので、来年に向けて一度検討してみてはいかがでしょう。

●取材協力
・一級建築士事務所 アキ設計 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

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