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Q:コンシェルジュの主な仕事内容を教えてください。
五十嵐さん、今西さん「共用施設の利用申し込みを受け付けます。居住者の親戚や友人などが宿泊できる施設や眺望ラウンジが人気です。宅急便の受け付けは、マンションから外に出なくても用事が済みますし、クリーニングの受け付けは、布団やじゅうたんといったかさ張るものや重いものをクリーニング店まで運ぶ手間が省けると住民の方に喜ばれています。ほかに、タクシーの手配や花の宅配の仲介、年賀状などの印刷の受け付けなどを行い、入居者の暮らしをサポートします」
Q:管理員との違いは何ですか。
五十嵐さん「管理員は点検、清掃、マンションの巡回など維持管理業務が多いのですが、私たちはカウンターで住民の方と対面で応対するのが基本です。例えば、セキュリティはセコムを導入していますが、入口近くに人がいることで防犯面でも役だっているのではないでしょうか。また、お住まいの方のお顔は覚えていますので、お子さんが学校から帰ってきて鍵がなくて入れない場合や、オートロックに馴れていない方をサポートしたり、決められた業務のみならず気づいて対応できることは対応します。また、管理員が休みの土曜・日曜・祝日は、管理補助業務も行います」
Q:コンシェルジュの仕事の面白さ、大変さは何ですか。
今西さん「震災時は、理事会や管理員と一緒に住民の方の所在確認を行ったり、家族や来訪者のメッセージを伝えたりしましたが、個人情報保護とのかね合いが難しいことがありました。また、いろいろ相談を受けますが、皆に公平に対応する必要があり出来ない場合もあります。入居者の方が気持ち良く出かけ、気持ち良く帰宅できるよう常に笑顔でご挨拶するようにしています。帰って顔なじみの人がいると安心するとか、お疲れ様と言われるとうれしいです。一人暮らしのご年配の方もよく話しかけてくれます」
コンシェルジュの仕事は、日常の細々した用事や手配などを入居者に代わって行ったり、困りごとの相談にのったり、秘書的なサービス的要素が強い。大きな違いは、コンシェルジュはあらかじめ定めたコンシェルジュサービスの内容に基づいて居住者の快適な暮らしをサポートする「サービス」業務で、管理員は、管理組合の管理規約で定められた管理業務を行うこと。また、勤務時間、サービス時間帯も、管理員・コンシェルジュの別ではなくマンションによって異なるが、人を雇う分の料金がかかるため、規模の大きいマンションに採用されることが多い。
最近では、ハード面のみならず、いかに快適なマンションライフを送れるかをウリに力を入れるマンションも増えてきている。例えば「クレヴィア南麻布」は、入居者のライフスタイルやシーンに合わせて自分だけのスタイルにアレンジできる新しいマンションコンシェルジュサービス「スマート・コンシェル」を導入している。今後、マンション暮らしの高齢者や単身者が増えるに伴い、コンシェルジュサービスも、より個人の希望に沿うサービスが求められるだろう。
■クレヴィア南麻布
HP:http://www.c-azabu.jp/
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