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【医師監修】てんかん発作の正しい対応・応急処置

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目次

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ある日突然、自分の子どもが意識を失ったり、けいれんを起こしたら、母親としてどのように対応するのがベストでしょうか。思わずビックリして救急車を呼んでしまうこともあるかもしれませんね。今回は、てんかん発作の正しい対応について紹介していきます。

この記事の監修ドクター

内科・小児科藤丸拓也 先生 小児専門病院にて研鑽を積む。

てんかんの基礎知識

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てんかんとは、「脳の電気信号の乱れ」による慢性の脳の病気です。もともと大脳の神経細胞は規則正しいリズムで、互いに調和を保ちながら電気的に活動しています。しかしてんかんになると、この穏やかなリズムが突然崩れてしまい、激しい電気的な乱れが生じます。てんかんは、この乱れの過剰な発生に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、それにさまざまな症状が出てきます。

てんかんとは、「脳の電気信号の乱れ」による慢性の脳の病気です。もともと大脳の神経細胞は規則正しいリズムで、互いに調和を保ちながら電気的に活動しています。しかしてんかんになると、この穏やかなリズムが突然崩れてしまい、激しい電気的な乱れが生じます。てんかんは、この乱れの過剰な発生に由来する反復性の発作(てんかん発作)を特徴とし、それにさまざまな症状が出てきます。

てんかん発作が起きたときの対応・応急処置

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てんかんは突然意識を失ったり、手足がガクガク震えるけいれんのような症状が、何度も起こることが特徴です。症状のあらわれ方は人によってさまざまですが、危険につながる可能性があるため、充分に注意が必要です。

基本の対処法

けいれん発作が起きたときには、まずは子どもがケガをしないように身の回りの安全確認を必ずするようにしましょう。足元の不安定な場所や水周り、火の元から遠ざけることが重要です。また着ている服が子どもの体をしめつけてしまっていないか、呼吸をきちんとキープできるようにしましょう。特に注意してほしいのは嘔吐してしまった時で、嘔吐物によって窒息する可能性があります。嘔吐物がのどを詰まらせてないか、きちんとケアをしましょう。

また激しい発作の際にも、窒息したり舌を噛む危険性もあります。そのような時は、下あごを上にしっかり押し上げ気道を確保するようにしましょう。痙攣が終わり呼吸を確認したら、あごを上にキープしたまま顔を左右どちらかに向けて、呼吸が安定するのを待ち、意識が戻るまで静かに寝かせてあげましょう。

そのほか、てんかんを患っている人には、意識がもうろうとしたり、無意味な動作を続けていたり、転倒を繰り返してしまう症状が出ることがあります。意識がぼんやりとしているようであれば、様子を注意深く観察し、意識が回復するまで待ちましょう。また、あちこち歩き回ったり同じ行動を繰り返してしまうこともあります。無理に抑制せず、周囲の安全を確保しながら回復するまでしっかりと見守りましょう。

てんかん発作の対応の注意点

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やってはいけないNG対応

意識を取り戻そうと必死になるかもしれませんが、大声で呼びかけたり、体を叩いたり、ゆすったりすることはNGです。さらには窒息を避けるために、何かを飲ませたり、口の中に何かを入れるのも避けましょう。呼吸の妨げにならないよう、注意しましょう。

受診を必要とする危険な症状

てんかんには直ちに病院へ運び医師の処置が必要となる、「重積状態」といわれる症状があります。短時間で意識がもうろうとする発作を繰り返したり、けいれんが止まらず一度の発作が長くなる場合には、必ず受診するようにしましょう。

てんかんは繰り返し起こることが特徴です。そのため、1回の発作だけではてんかんと判断することは難しいですが、受診で脳波にどのような波が出ているかを診断することによって診断が出る場合もあります。気になる症状があれば、病院に相談しましょう。

てんかん治療・改善のためのポイント

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発作時の対応の心がけ

まずは、冷静になりましょう。見守る人が焦ってしまい安全確保の対応ができないことが一番のリスクです。発作を起こした人を不安にさせないためにも、落ち着いて対応することを心がけましょう。

症状の観察

てんかんの診断において、どのような発作が出たのかはとても重要となります。発作の最中には、発作を起こしている本人の意識が薄れるため、自らの症状をきちんと把握し、医師に伝えることは非常に難しいです。そのため、親が子どもの代わりにどのような発作が出たのかをきちんと伝える必要があります。また、てんかんの発作は頻繁に起こるため、いつ・どこでどのようなタイミングで症状が出てくるかわかりません。子どもの世話をする人や、身近な人には子どもがてんかんであることを伝えておくようにしましょう。

観察、記録のポイント

以下の項目に沿って、発作の症状を医師に伝えられるようにしましょう。

・発作が起きた時間と状況、発作が起きたきっかけ ・これまで意識障害があったかどうか ・けいれんが始まった体の箇所(眼球や頭の向き、肢は突っ張っていたか、脚がふるえていたか、またそれらの症状に左右差があったか) ・異常な行動(けいれんがない場合、どのように異変に気づいたのか) ・発作の継続時間とそれに伴う身体の変化(顔や唇の色、唾液がでていたか) ・発作後の様子(眠った、手足の麻痺、歩き回ったかなど) ・発作後の怪我の有無

上記を確認しておくことで、てんかんの早期発見・早期治療に繋がります。その他ささいなことでも、気になる症状や特徴があれば、必ず記録しておくようにしましょう。

てんかんは治るの?治療はつらい?

てんかんの発症率は100人に1人と言われていますが、不治の病ではなく多くは良性であり、治癒しやすいものです。現在の医療では7~8割が適切な治療によって発作をコントロールすることができ、多くの人たちが普通に生活しています。しかし「難治性てんかん」と呼ばれ、薬を飲んでも発作をコントロールできない状態の人も2割ほどいます。

てんかんの検査は脳波検査、CT検査やMRI検査、血液・尿検査などがあります。脳波検査ではてんかんが起こる原因である脳の神経細胞の電気的発射を記録することができます。そのため脳波検査はてんかんの診断において最も重要な検査です。また、てんかんの発作型の判定にも役立ちます。 検査を重ねても安全で痛みもありません。CT検査やMRI検査などは、脳腫瘍や脳外傷などを画像で確認するのに有効です。また血液・尿検査はてんかんの原因検索に有効です。てんかんの薬物治療は、長期間にわたって薬を服用し続けるので、服用する前に体の状態をきちんと調べる必要があります。

てんかん発作の種類

発作は大きく分けると「全般発作」と「部分発作」に分類されます。「全般発作」とは発作のはじめから意識がなくなるという特徴で、「部分発作」は脳のある部分から始まる発作です。

<全般発作> ・強直間代発作:突然発症して意識喪失や全身を硬直させる強直発作と、直後にがくがくと全身がけいれんする間代発作を起こします。発作後は30分〜1時間くらい眠ることがありますが、その後は普段の生活に戻ることができます。発作直後は意識がもうろうとしているので注意しましょう。

・単純欠神発作:数秒から数十秒間突然意識を失いますが、すばやく回復します。

・複雑欠神発作:意識障害と同時に、自動症(意識がもうろうとしたまま徘徊したり、無意味な動作を繰り返す)やミオクロニー発作(体を一瞬ビクっとさせたり、意識消失して倒れたりする)が出たりします。

・点頭発作:全身の筋肉の緊張が高まり、頭を前屈させたり、両手を振り上げたり、両脚を屈曲させる。

・脱力発作:筋肉の緊張が低下するために、全身の力が瞬時になくなって崩れるように倒れてしまう発作です。発作は数秒以内と短く、気づかれにくいです。

<部分発作> ・単純部分発作:意識は保っているが、電気的興奮を起こす箇条な部位によって、運動機能の障害、視覚や聴覚の異常、自律神経の異常などのさまざまな症状が出ます。

・複雑部分発作:意識が徐々に遠のき、周囲の状況がわからなくなるようになります。急に動作を止め、ボーっとする(意識減損発作)や、辺りをフラフラと歩き無意味な動作を繰り返す(自動症)などの症状が出てきます。

・二次性全般化発作:部分発作から始まり、ほとんどの場合は強直発作や間代発作につながります。発作が始まる前に前兆がみられ、意識が消えます。症状からは強直・間代発作との見分けが難しいですが、脳波の測定をすることで診断できます。

まとめ

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てんかんは突然発症するものなので、親としてあらかじめ知識をしっかりと身につけておくことが重要です。実際に自分の子どもの発作を目にしたら不安になってパニックになるかもしれませんが、まずは冷静になって対応するようにしましょう。早期発見・早期治療が大切です。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年2月24日

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