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【医師監修】葉酸サプリは男性も摂取すべき? 効果&気をつけたいポイント

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女性のみならず男性にとっても注目のビタミンとされている、「葉酸」について知っていきましょう。

この記事の監修ドクター 女性のトータルライフをお任せいただけるような診療を目指し、 女性のライフサイクルを応援します。 藤東クリニック藤東淳也先生 https://fujito.clinic

男性も葉酸を摂り入れよう!

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「葉酸」は妊娠前後の女性に必須のビタミンです。妊娠中はもちろんのこと「妊娠の1ヵ月以上前からサプリメントで葉酸を補うように」と厚生労働省も推奨しています。このように女性に必須の「葉酸」ですが、実は男性にとっても摂取するメリットがあります。つまり妊活中は、カップルで葉酸を摂取することが望ましいと言えるでしょう。

妊婦さんに必須の「葉酸」

葉酸は様々な酵素の働きを補助することで、タンパク質や核酸の合成をサポートします。つまり、新陳代謝や成長に欠かせない栄養素であるため、胎児の発育には必須です。したがって、非妊娠時の2倍もの葉酸(合計480マイクログラム)を、1日に摂取することが推奨されています。

妊娠の可能性がある女性や、妊娠を希望している女性については、さらに多くの葉酸(合計640マイクログラム)を摂取することが推奨されています。その理由は「充分量の葉酸摂取によって、胎児の神経管閉鎖障害を予防することが期待できるから」です。

「神経管閉鎖障害」は、神経管の発達過程で起きる障害のことで、体のマヒや奇形につながります。 なお、胎児の神経管は、妊娠のごく早い時期に作られます。したがって、この時期に葉酸が不足してしまうと、神経管閉鎖障害のリスクが高まるのです。実際に、女性が葉酸サプリメントを飲まなかった場合に、胎児が神経管閉鎖障害にかかるリスクは2.5倍も増大する、という調査結果もあります。逆に、葉酸をしっかりと摂取しておくことで「胎児の神経管閉鎖障害のリスクを軽減できる」ということは、日本・アメリカ・ヨーロッパ等で広く認められています。

男性の葉酸摂取で正常な精子を増加させる

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葉酸は、細胞分裂・増殖をサポートしますので、正常な精子の生成にも関係します。葉酸不足だと、精子の細胞分裂・増殖が正常に行われず、染色体異常をもった精子が生まれやすくなることがあり要注意。染色体異常をもった精子だと、胎児の先天的障害などの原因になると言われています。

男性の不妊に効果的?

葉酸の摂取が、男性の不妊に対して効果をもたらすかもしれない。そんな試験結果(*)が、オランダから報告されています。

これは合計211人の男性を対象に、26週間にわたっておこなわれた試験ですが、その結果「1日に葉酸5mg・亜鉛は66mgを併用して摂取すると、不妊症の男性と妊娠可能な男性の両方で、正常な精子の数が増加した」のです。この試験の結論として「この発見が、未来の出生率研究や治療に新たな可能性を開くかもしれない」と締めくくられています。

(*「Effects of folic acid and zinc sulfate on male factor subfertility」 https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/11872201 )

男性不妊の実態

「不妊」とは、夫婦ともに子供を望み、適切な性生活などを1年〜2年程度営んでいるにもかかわらず、子宝に恵まれない状態を指すことが一般的です。不妊の場合、一般的に女性側の要因ばかり考えてしまいがちですが、実は男性側が原因となる「男性不妊」の割合がかなり高いらしい、ということがわかってきました。

男性不妊の問題に対しては、国からの助成もスタートしています。厚生労働省が定める「不妊に悩む方への特定治療支援事業」において、男性の不妊治療1回につき、上限額15万円が助成されることになりました。

このように、男性不妊は広く認知され、大きな関心を集めています。もちろん適切な治療が必要なケースも多いですが、自分でできる予防策が何かあれば実践しておくに越したことがありません。その1つが「過不足のない栄養摂取」ですが、中でも「葉酸」の重要性は大変高いと言えるでしょう。

男性が摂るべき葉酸の量

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妊活中に男性が摂取したい葉酸の量は、女性ほど多くはありません。不足しないように葉酸サプリメントを利用したほうが無難ですが、食生活の見直しもおこなってみましょう。

1日の推奨摂取量は?

18歳以上の男性は、1日240ナノグラムの葉酸摂取が推奨されています。

女性の場合は、妊娠する1ヶ月以上前からの葉酸摂取がすすめられており、その量は「食事で240ナノグラム+サプリメントや強化食品で400ナノグラム」とかなり多めです。妊娠を目指すカップルの男性側については、特に葉酸の摂取量を増やすべきと言う指摘はありませんが、慢性的な葉酸不足の場合、妊娠に際しても何らかの影響が出る可能性があると考えられています。

葉酸を多く含む食べ物は?

動物性食品、植物性食品の両方から摂取することができます。特に動物性食品の場合には、豚や牛などのレバー(肝臓)に葉酸が豊富に含まれています。植物性食品では、野菜、果物のそれぞれに葉酸を多く含むものが存在します。野菜では、ほうれん草、枝豆、アスパラガス、菜の花、モロヘイヤなどがあります。果物では、マンゴーやライチ、いちご、そしてアボカドなどが葉酸を豊富に含むものとして挙げられます。

食事での摂取で足りない場合は「サプリ」を

葉酸は、バランスの良い食事を心がけていれば、大きく不足すると言う事はありません。しかし、肌トラブルが起きている方、お酒を頻繁に(あるいは多く)飲む方、野菜や果物をあまり食べない方、貧血になることがある方などは、葉酸の摂取量が足りていない可能性が考えられます。このような方はまず食生活を見直し、それでも不安な場合には葉酸サプリメントも併用することがベターです。

葉酸の摂取で気をつけたいポイント

葉酸には相性が良くない飲食物や薬があります。これが葉酸の吸収を抑えたり、葉酸の働きを弱めるケースがあるのです。逆に、服用している薬の効果を弱めることで.狙った治療効果が得られない可能性も考えられますので、ご注意ください。

まず、葉酸と相性が良くない飲食物はカフェインがあります。カフェインには利尿作用(尿を促す作用)があり、摂取した葉酸が排出されてしまうと考えられます。なおカフェインは、コーヒーに豊富に含まれており、さらには栄養ドリンクや抹茶、ココア、コーラ、ウーロン茶などにも含まれます。カフェインの摂りすぎで、摂取した葉酸が大幅に失われる可能性もあります。

次にアルコールも葉酸と相性が良くありません。適量の摂取ではあまり問題ないと言われていますが、お酒を頻繁に、あるいは大量に飲む方の場合は葉酸の吸収が妨げられると考えられています。

また薬の中にも飲み合わせの悪いものがあるため注意が必要です。特に、てんかんの治療に使われる薬(抗てんかん薬)は、葉酸を消費するため、気をつけていても葉酸不足になる可能性があります。このほか、解熱鎮痛剤であるアスピリンや、抗生物質のクロラムフェニコール、睡眠薬のバルビツールなど葉酸の吸収を妨げたり、その働きを弱める薬は少なくありません。服用中の薬がある方は、医者に相談されることがおすすめです。

男性が葉酸とともに摂取したい栄養素

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せっかく葉酸サプリメントを摂取するならば、妊活に適した他の栄養素も一緒に摂取しましょう。

ビタミンB群

葉酸はビタミンB群の一種です。そしてビタミンB群は、同時に摂取すると互いに助け合いながら働いてくれますので、葉酸と一緒に摂取すべきビタミンと言えるでしょう。特にビタミンB12とは相性が良く、優れた造血作用を発揮します。

亜鉛

亜鉛はホルモンの分泌や合成に深い関わりを持つミネラルです。特に、精子の形成に不可欠で、生殖機能のキープにも効果を発揮しますので、不足しないように摂取する必要があります。なお、亜鉛はアルコール分解をサポートする働きがあるため、お酒を飲む機会の多い方は消費量が多いと考えられます。亜鉛不足にならないように気をつけるべきと言えるでしょう。

抗酸化成分

体に取り入れられた酸素の一部は活性酸素になります。活性酸素にはウィルスや細菌などの外敵と戦う働きがあり、免疫機能の一部にもなっています。しかし、体の中で増えすぎた活性酸素は、正常な細胞などにもダメージを与えてしまうのです。実は、精子は酸化のダメージに弱く、その質や量に悪影響を及ぼすと言われています。

このような精子への酸化ダメージを防止する働きとして期待できるのが「抗酸化成分」です。具体的に、ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、コエンザイムQ10、アスタキサンチン(カロテノイド)などがポピュラーな抗酸化成分として知られ、サプリメントなどで簡単に摂取することができます。

なおビタミンCは、葉酸を活性型に変換する働きを持っています。つまり、摂取した葉酸サプリが体で利用されやすくなりますので、特に相性の良いビタミンと言えます。

まとめ

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妊活に励むパートナーの女性を見て「自分にも何かできないかな」と考える男性は多いことでしょう。そう考える男性は、葉酸を始めとする各種栄養素を、過不足のないように摂取してください。

幸いなことに現在は、サプリメントで必要な栄養素を簡単に補うことができます。食生活とともに生活習慣も見直して、サプリメントなども併用しながらちょっと健康に気をつかうこと。それだけでも妊活の効果をより高めることが期待できます。


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情報提供元:マイナビウーマン子育て

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更新日:2017年2月23日

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