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【実録・産後夫婦のすれ違い】“夫婦解散”を回避した「夫婦ミーティング」の始め方 #渡邊大地の令和的ワーパパ道

目次

『産後が始まった! 夫による、産後のリアル妻レポート』『夫婦のミゾが埋まらない 産後にすれ違う男女を変えるパートナーシップ学』(ともにKADOKAWA)など、夫婦のパートナーシップをテーマにした著書が話題の渡邊大地さんによる新連載! 令和における新たなワーパパ像を、読者のみなさんとともに考えます。

執筆者プロフィール 渡邊大地さん 株式会社アイナロハ 代表取締役/札幌市立大学看護学部非常勤講師 大学卒業後、会社員を経て、2011年に株式会社アイナロハを設立。2012年より「産後サポート“ままのわ”」事業をスタート。自治体の産後サポート事業、全国の産院での両親・父親学級の開催、講演など、多方面で活躍中。三児の父。 ◆株式会社アイナロハHP:https://www.ainaloha.com/

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相変わらず家庭内アルバイトをしてお小遣い稼ぎをする子どもたち。だいたいいつも、長女(小3)が新たなアルバイトを思いつき実践し、そこにうま味を見出した兄(小6)がほぼ同じサービスを真似することによって、サービスが飽和状態になります。娘は新たなサービスを付加したり、キャンペーン価格を作ったりして活路を見出し、それに兄が追従する。娘の創意工夫と兄のハイエナのような商魂にいつも感心させられます。 かつて娘がマネーチャージサービス(1,000円を先払いし、好きなときに娘のサービスを受けられる)を始めたときには唸りました。しかも、残ったチャージ金は現金と併せて使えない、というルールもあり、半端にチャージ額が残ってしまうと、それを使い切るために新たに1,000円チャージしないといけないという。そして、チャージ用のカードと、決済端末(紙製)まで作るという力の入れ様。現在はヘッドスパ開店中です。

皆さん、こんにちは。渡邊大地です。今回も、「ワーパパ」とは何たるかを一緒に考えていきましょう!

夫婦ミーティングを始める前に決めておくべきこと

前回、産前産後の渡邊の「不徳の致すところ」のために、妻から“夫婦解散”を告げられ、その唯一の打開策として「週に一回、夫婦ミーティングをすること」を宣告された、という話をしました。今回は、夫婦ミーティングを始める前に決めておくべきことについてお話しようと思います。

Mynavi 1006

夫婦ミーティングの条件を決める

妻の巧妙な手段で、夫婦ミーティングすることを余儀なくされたぼくは、ひとつだけお願いをしました。それは、「話し合いの制限時間を決めておきたい」というものです。 というのも、ぼくら夫婦は、特に結婚前はケンカが絶えないカップルで、妻の小言が始まるのはだいたいぼくが終電で帰宅したあと。夜通し言い争いをして、翌日の仕事に差し支える、ということがしょっちゅうでした。これがすごくイヤだったんです。なので、「どんなにヒートアップしても制限時間を設けて、延長したくない」と主張しました。その結果、我が家の夫婦ミーティングは、「週に1回、1時間のみ」と決まりました。そのくらいなら頑張れそうです。 次に、いつやるか、という話です。平日は終電帰りだったので、まず無理です。そして、土曜出勤も頻繁にあったので、これも除外しました。残ったのは日曜日です。 子ども(当時息子が1歳半)がいると何かと集中できないということと、妻の希望が「子ども以外の話題で話をしたい」というものだったので、子どもが寝てから、ということになりました。当時息子の寝かしつけ時間が20時~21時くらいだったので、ことによっては21時や22時スタートか……という不安もよぎりましたが、妻が「20時スタートにする! それまでに絶対寝かせる!」と宣言し、【毎週日曜20時から1時間の開催】に決定しました。この、

①制限時間が決まっている ②事前に、いつやるか決まっている

ということは、ぼくにとっても妻にとっても非常にありがたいことでした。

以前のように帰宅した途端に妻が強制的にゴングを鳴らすような、「相手の都合はカンケーねえ!」という話し合いだと、その持ち掛け方自体に腹が立って、中身はどうでもよくなってしまうんですが、今回はそうじゃなかった。 しかも、ありがたいことに、このやり方が定着すると、ある日突然ゴングが鳴ることがなくなるんですよね。妻にとっても、大人と話せる日時が決まっていることで、日曜の20時までなら、とがんばれる。そういう意味でも、このときに夫婦ミーティングの開催概要を決めておいたのはよかったと思います。

夫婦ミーティングの内容を決める

先ほど、妻の希望が「子ども以外の話題で話をしたい」というものだった、と書きました。妻の中で、夫婦間のコミュニケーションが不足していると感じた一番の理由がこれだったようです。 前回紹介したように、子どもが生まれて以来、ぼくは子どもの写真を撮ってばかり。仕事から帰っても、妻がその日に撮った写メを確認するばかり。子どものことしか関心がなくなっていたわけです。 さらに、そのことについてぼくは、「毎日子どものことを尋ねて“夫婦の会話”をしている」と思い込んでいたので、会話やコミュニケーションが足りない、という感覚がなく、むしろ、会話の量が多いと思っていました。妻からすると、「子どもの話題を除いたら夫婦の会話はゼロだけどな!」と思っていたそうです。このことを妻から聞いたときも、ぼくは非常に驚きました。こんなにかわいい子どものことを毎日話題にして、何の文句があるんだ、と。ただ、妻の言い草はこうです。 夫は日中のほとんどを会社で過ごして、いろいろな人と打ち合わせやら商談やらをして、帰宅してようやく家族の話題に到達するのに、私は一日中、言葉の通じない赤ちゃんのお世話。夫が帰宅してようやく話の通じる大人に会えたと思ったら、子どもの写真を見せろだと? 子どもの成長なんて昨日と大差ないわ、ボケ! そう言われると、確かにしんどいかもしれない…。 そういうわけで、「子ども以外の話」に飢えていた妻が、週に1回1時間でいいから、子ども以外の話をさせてくれ、と訴えたのでした。「子ども以外の話」であれば何でもよくて、別に夫の家事にダメ出しするとか、夫の育児に難癖つけるとかではなく、まして夫の稼ぎの悪さを糾弾するわけでもなく、なんなら最近のオススメスイーツの話でもいいんだと。 そういうことなら、別に苦でもないかなということで、テーマは「子ども以外の話」にすると決まりました。そして大事なのは、

③事前に、話し合いの内容が決まっている

という点でした。ぼくは、「話し合いの内容が決まってないのに話し合いすることだけが決まっている」という状態はイヤでした。

会社でもそういうことあるじゃないですか、毎週月曜の朝一で会議する“ことになっている”んだけど、いざ集まってみて、「何かありますか? 特にないですか? じゃあ、解散」ってやつ。あれがすごく苦痛なんです。だから、必ず、事前に話し合いの内容をシェアしているようにしたいと思いました。そこで、毎回の夫婦ミーティングの最後に、次回の話し合いのテーマを決めるようにしました。

④話し合いの中身よりも、毎週必ず開催する、ということを重視する

という共通認識があったので、開催することが重荷にならないようなテーマを選ぶようにしました。「過去に行った飲食店で美味しかった店ベスト5を決める」とか、「学生時代の友人の話をする」とか、「おもしろかった漫画を紹介する」とか、そういう他愛もない話題がほとんどです。そうやって習慣化することで、ときどき家計の話とか、妻の仕事復帰の話とか、二人目をいつ作るか、といった重要な話題を気兼ねなく話せるようになりました。

ちなみに、我が家の第1回目の話し合いのテーマは「もし家を建てるとしたらどんな間取りにしたいか」でした。ふたりで紙に理想の間取りをいろいろと描きながら、あっという間の1時間でした。

夫婦ミーティングを快適に始められるようにする

その他、最初に決めたことは、

⑤週替わりで日直制にする

ということです。夫婦ミーティングの議事録を残しておいた方がいいと思ったので、交代で日直を決め、日直が書記をするようにしました。

1歳の子どもがいるとどうしても部屋が散らかっていたり、テーブルの上がにぎやかだったりするので、日直はそれらの片づけをして、話し合いしやすい環境を20時までに整える、という役割もありました。話し合いのときのコーヒーを淹れたり、好きなお菓子を用意したりするのも日直の仕事です。

我が家のミーティングの開始時点で決めたことはだいたいこんな感じです。 最初は「面倒だな~」と思っていましたが、これをやるようになるといいことがたくさんあるので、気づけば何年も続きました。

夫婦ミーティングで夫婦関係はどう変わった?

夫婦ミーティングをはじめたことで一番よかったことは、「妻のイライラが減ったこと」です。実はこれが、家庭を円満にする一番の秘訣なのかもしれません。それまでのぼくは、いつも妻の“原因不明”のイライラにおびえて過ごしていました。ぼくの座右の銘が「さわらぬ神に祟りなし」になったのも、妻に出会ってからです。妻のイライラは、日ごろの些細な愚痴が積もり積もってやがて巨大な怨念となるわけですが、週に1回夫婦ミーティングをすると、些細な愚痴を小出しに聴けるので、巨大化することがほとんどなくなりました。しかも、妻も何かにイラっとしても「週に1回、話す時間があるからいいや」と思うようだし、ぼくも妻がご機嫌ナナメ(これ、古い?)でも、「毎週話を聞いているから、オレのせいではないな」と見当がつくようになりました。

そして、もうひとつよかったことは、「働き方について話し合えるようになったこと」があります。ちょうど我が家で夫婦ミーティングを始めたのは、2011年の東日本大震災の時期でした。震災が起きたのは妻の復職直前だったのですが、もし復職したあとに震災があったら、「保育園のお迎えに行けなくなって、家族が離れ離れになっていたかもしれない」という不安を感じた出来事でした。

それ以来漠然と、家族がいつでも一緒にいられる働き方ができるといいなと思うようになり、それは夫婦ミーティングの話の中にも反映されました。結果的に、一番融通が利く働き方は、“自分で会社を立ち上げること”だという結論に至り、起業する決意をするわけなんですが、我が家に夫婦ミーティングの習慣がなかったらここに至ることはなかったと思います。

夫婦で働き方についての話し合いをすることって、なかなかないですよね。でも、共働きをするうえで、どんな働き方を望むかをシェアすることはとても大事なことです。特にここ2年ほどは、コロナの影響でリモートワークが増え、働き方や一日の時間の使い方が変わってきましたが、その変化が家族や夫婦にとってイライラの原因になっているケースもニュースなどでよく聞かれます。こういうときこそ、夫婦で話し合ってみることをおすすめします。

習慣化はいざというときのための練習だ

以上が、渡邊家の夫婦ミーティングのルールと効果です。話し合いのスタイルは夫婦の数だけあるでしょうから、開催頻度やテーマ設定などは、自分たちに合うようにアレンジするのがいいと思います。

習慣化すべきである理由は、大切な話し合いがいつでもできるような関係性を築くためです。我が家はその関係性がなかったので、妻が“夫婦解散”を考えるまでため込んで一気に爆発したんです。皆さんにはそうなってほしくないので、定期的に話し合いの場をもって、小さい愚痴は小さいうちに処理しておき、家族にとって大きな決断が必要なときにいつでも夫婦で協力できるようになってもらいたいんです。そのための練習だと思って、他愛のない話題で話し合いをレギュラー化してみませんか。

なお、これまで夫の方から「夫婦ミーティングをしよう」と妻に言って断られたという話は聞いたことがないので、読者である夫のみなさんは、ぜひ妻に提案してみてください。

さあ、原稿書きに疲れたので、娘にヘッドスパを頼もうかなと思って今しがた声を掛けたところ、「今日はヘッドスパの日じゃないです。でも、(お金を)2倍出すなら考えてもいいよ」と足元を見られました。さて、どうするか……。

今回のまとめ

いつでも大切な話し合いができるよう、夫婦ミーティングを習慣化しよう!

(文:渡邊大地、イラスト:村澤 綾香、編集:マイナビ子育て編集部)

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マイナビウーマン子育て

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