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大ぶりで存在感のある百合。種類が多く、ショップで流通しているものから野生のものまで幅広いのが特徴です。百合は日本のみならず世界中で愛されている花なので、知らない人は少ないのではないでしょうか。今回はそんな百合の色や種類別の花言葉・由来について紹介していきます。
ガーデニングや切り花として高い人気を誇る百合。
ここからはそんな百合の花言葉を紹介していきます。
【百合の花言葉】
・純潔
・無垢
・威厳
百合の花言葉は上記3つです。
百合は清楚な中にも華やかな印象をあわせ持った美しい花。
これらはそんな百合のイメージにぴったりな花言葉ではないでしょうか。
前述した3つのユリに関する花言葉には、それぞれ由来があります。
【純潔・無垢】
ピュアな意味を表す百合の花言葉、『純潔』『無垢』。
白いユリの『マドンナリリー』が聖母マリアに捧げられたことから、『純潔』『無垢』の花言葉が託されたといわれています。
そのため、百合はキリスト教の信奉者が多い西洋では純潔のシンボルとなっており、聖母マリアの象徴としても知られているようです。
【威厳】
百合の花言葉のひとつである『威厳』は、大きな百合の花姿が由来。
一際存在感を放つユリの花の、凛とした厳かな花姿が元になり『威厳』という花言葉を与えられたと考えられます。
百合全般の花言葉は純真なものですが、品種によっては怖い意味を持つこともあります。
百合の一種である『黒百合(クロユリ)』で、花言葉は『呪い』『復讐』。
戦国時代の武将、佐々成政の悲恋が由来です。
佐々成政の側室だった早百合が妊娠しましたが、浮気相手の子という噂が流れてしまいます。
その噂を信じてしまった佐々成政は、お腹の子供ごと早百合を殺してしまうことに。
早百合は殺される前に「立山に黒百合の花がさいたら佐々家は滅亡する」と呪いの言葉を残しました。
百合はオーソドックスな白色だけでなく、さまざまな色の花を咲かせます。
そこで、ユリの花言葉を色別でまとめてみました。
赤とピンクの百合の花言葉は『虚栄心』で、全般の花言葉同様キリスト教が由来です。
イエス・キリストが磔刑(たっけい)に処されたとき、花という花が首をもたげました。
しかし百合は、自身の美しい花姿がイエス・キリストの慰めになるだろうと思い、頭を上げたのです。
悲しそうに見つめるイエス・キリストを目にした百合は、自分の思い上がりに気が付き赤くなって頭を垂れたのでした。
凛とした中にもピュアな花姿の白い百合は、『純潔』『威厳』を花言葉にしています。
これは、全般の花言葉でもご紹介したように、『マドンナリリー』を聖母マリアに捧げたことが由来です。
聖母マリアの象徴でもある白いユリは、数多ある色の中でも神聖なイメージを持っています。
プレゼントで花束にして贈るのもおすすめの花です。
『陽気』の花言葉を持つ黄色の百合は、明るく楽しい黄色のイメージから来ていると考えられます。
しかし、黄色の百合には『偽り』『不安』のネガティブな花言葉もあるので、プレゼントする際はしっかりとメッセージを伝えて贈るのがいいでしょう。
『華麗』の花言葉が付いた鮮やかなオレンジ色の百合。
色の持つ華やかさが、『華麗』の花言葉とぴったりではないでしょうか。
また、『愉快』の花言葉も持っており、オレンジの百合らしい明るい印象が伝わります。
ややネガティブな『軽率』の花言葉もあるので、贈り物にする際は注意しましょう。
黒の百合は上記で紹介した通り『呪い』の花言葉を持っています。
ネガティブな意味があるので、プレゼントや贈り物では避けるのが賢明でしょう。
一般的に百合は大きな花を咲かせる花ですが、野生のものから品種改良されたものまで種類が豊富です。
品種によっても花言葉を持っているので、知っておくと何かと役立つでしょう。
カサブランカは、ヨーロッパで配合されたオリエンタル・ハイブリットと呼ばれる百合です。
純白の大輪を咲かせるカサブランカは『百合の女王』ともいわれており、結婚式のブーケやプレゼントでも喜ばれます。
花言葉は『自尊心』で、海外では『celebration(祝賀)』の花言葉を持っています。
沖縄や屋久島などの地域で自生している品種で、ラッパのような筒状の花を咲かせます。
『純潔』の花言葉を持っており、イースターの時期にもてはやされる花です。
日本を原産とする百合の一種で、大輪のダイナミックな花姿から『百合の王様』といわれています。
花言葉は『荘厳』で、『百合の王様』のイメージにもぴったりですね。
斑点のあるオレンジ色の花びらが特徴のエンチャントメント。
スカシユリ系の品種なので、『偽り』の花言葉があるとされています。
オニユリは大輪を咲かせる百合で、草丈も1~2mまで成長します。
鮮やかなオレンジ色に斑点模様のある花弁で、日本全国で自生する野生種。
花言葉は『賢者』『富と誇り』です。
大輪を咲かせる品種の多い百合の中でも、小ぶりな花が可愛らしいヒメユリ。
花言葉も『愛らしさ』で、ヒメユリの見た目からもイメージしやすいです。
朱色のような鮮やかなオレンジ色に斑点模様の大きな花を咲かせるのが、スカシユリ。
大きく開いた花は花弁の間に隙間ができることから、スカシユリと名付けられました。
『偽り』の花言葉を与えられています。
ササユリは葉や茎が笹に似ていることから名付けられた品種。
日本を代表する百合としても知られており、花の雰囲気からも感じられるような『上品』の花言葉が付けられています。
カノコユリは淡い花色に大きな斑点(はんてん)のある花びらが特徴的な品種。
斑点模様が鹿の背中の模様に似ていることから、カノコユリと命名されています。
『慈悲深い』の花言葉を与えられており、国内では九州や四国に自生しています。
百合の基本情報は以下のとおりです。
ユリ科リリウム属の百合は、5月~8月を開花時期にしている植物。
花姿や草姿も品種によって実にさまざまで、園芸品種も多い花として知られています。
日本でも自生している品種がいくつかあり、ショップで目にする機会も多いので、馴染み深い花ではないでしょうか。
【百合の誕生花】
・7月13日(テッポウユリ)
・7月15日(ササユリ)
・7月19日(黄)
・7月24日、7月31日(ル・レーブ)
・8月2日(カノコユリ)
・9月1日(オニユリ)
・11月18日(ヤマユリ、テッポウユリ)
百合の誕生花はこのように品種や色によって割り振られています。
大輪の花を咲かせる百合は、風に吹かれるとユラユラと揺れるのが特徴です。
その様から『揺すり』と呼ばれ、徐々に『百合』へと呼び方が変わったとされています。
ちなみに、日本のことわざに「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹(ボタン)、歩く姿は百合(ユリ)の花」があります。
どれも女性の美しさを表す言葉ですが、風に揺れる百合の姿を女性が歩く姿に例えているとされています。
百合は世界中に約100以上の自生種が存在しており、改良による園芸品種も加わりさまざまな花姿を見せる植物。
花のサイズは大輪から小ぶりなものまであり、色に関しても多彩なので品種が豊富な花でもあります。
数ある花の中でトップクラスの知名度を誇る花であるせいか、色や品種によって花言葉が異なるのも興味深いですね。
品種によってはネガティブな花言葉もありますが、大部分は百合の花にふさわしい上品なものばかりなのでプレゼントや贈り物として最適ではないでしょうか。
・百合の花言葉はピュアで厳か
・キリスト教とも深い関わりのある花
・色別の花言葉がある
・種類による花言葉もある
・百合は世界的に知られる花
この記事のライター
michill トレンド
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