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小ぶりな花姿が可憐で儚さを誘うすみれは、日本で見かけることの多い野草の一種。春の花として代表的なすみれですが、花言葉にはどのような意味があるのか気になるところです。そこでこの記事は、すみれの花言葉や色別の花言葉、由来や誕生花を解説していきます。
ここではすみれ(菫)の花言葉と由来、怖い意味があるのかを解説していきます。
すみれの花言葉は
・『謙虚』
・『誠実』
・『小さな幸せ』
の3つです。
さまざま色の花を咲かせるすみれですが、比較的多く見かけるのは紫の花。
紫は落ち着いた印象があり、控えめな花姿からもイメージしやすい花言葉ですね。
すみれは野草の一種なので道端やコンクリートの隙間など、ふとした場所にひっそりと咲いている花です。
つつましいすみれの花姿も相まって、『謙虚』『誠実』『小さな幸せ』の花言葉が託されました。
すみれの花はおしとやかで奥ゆかしい印象のため、花言葉も良い意味ばかりです。
そのため、すみれの花言葉には怖い意味はないと考えられます。
しかし、すみれはお葬式で用いられることが多い花のため、そこから怖いイメージを持っている人もいるでしょう。
ちなみにすみれがお葬式で多く使われるのは、墓地から発散される有毒物から参列者を守るためといわれています。
さまざまな色の花を咲かせるすみれには、色別の花言葉があります。
ここでは、そんなすみれの花言葉を色別で紹介していきます。
すみれといえば、多くの人がイメージするであろう紫色。
可憐な中にも落ち着いたイメージのある紫の菫は、『貞節』『愛』の花言葉が付けられています。
西洋では『daydreaming(白昼夢)』『You occupy my thoughts(あなたのことで頭がいっぱい)』の花言葉が付いています。
白いすみれは色から来る純朴なイメージもあり、『無邪気な恋』『純潔』の花言葉が付けられています。
西洋でも『candor(率直)』『innocence(純潔)』の花言葉が付いており、日本の花言葉と近い意味です。
ピンク色のすみれは鮮やかな花色で、『希望』の花言葉を託されています。
ピンクの花の多くは恋愛に関わる花言葉を付けられますが、すみれの花言葉は前向きな気持ちにさせてくれます。
『慎ましい喜び』『謙虚』の花言葉を託されているのは、黄色いすみれ。
黄色は一般的には明るく元気なイメージですが、奥ゆかしいすみれを連想するような花言葉になっています。
透明感のある色味が爽やかな青いすみれの花言葉は、『愛情』『用心深さ』。
実は日本語の花言葉はなく、英語の花言葉である『love(愛情)』『watchfulness(用心深さ)』から用いられることが多いです。
すみれには上品で控えめな花の姿に似合う花言葉が付けられていますが、白のすみれには『乙女の死』という花言葉が付けられているのだとか。
これは、イギリスのエリザベス朝で人気を博した文学『ハムレット』が由来となっています。
白のすみれに怖い意味があるというのは、ここから来ていると考えて良いでしょう。
しかし、前述したように白の菫には『無邪気な恋』『純潔』もあり、こちらを用いる人が多いためあまり気にする必要はないです。
すみれの基本情報は以下のとおりです。
すみれは2cmほどの花茎に小ぶりな花を咲かせる、見た目が可愛らしい植物。
温帯地域に多く自生し、日当たりの良い野原や土手などを中心に咲いています。
春から初夏の3月~5月を開花時期としており、春の花として認識されています。
世界中で約500種類が確認されており、日本では約50種類が存在している品種です。
フランスではナポレオンが愛した花として知られており、彼は『すみれ伍長』と呼ばれるほどすみれが好きだったとか。
結婚記念日には妻にすみれをプレゼントした逸話も残るほど、ナポレオンとすみれは関係が深いです。
また、日本では美人に例える際『芍薬(シャクヤク)』『牡丹』『百合』が挙げられますが、西洋では『バラ』『百合』に続いて『すみれ』が用いられています。
すみれはビオラやパンジーと同じ、スミレ科スミレ属の植物に分類されます。
そのため、すみれはビオラとパンジーの仲間ですが、実は出どころが大きく異なるのがポイント。
すみれはもともとが野草で、日本を含めさまざまな国で自生している多年草です。
対してビオラやパンジーは、すみれをもとにして改良された園芸品種で一年草として扱われています。
更にビオラとパンジーは、花の大きさでも区別されています。
すみれの花名は、その花姿が墨壺と呼ばれる『墨入れ』に似ていることが由来。
墨壺とは木材に直線を引くための大工道具で、法隆寺で使われている古い木材に用いた形跡があるといわれています。
すみれのお尻部分の突起が墨壺と形が似ており、そこからすみれと呼ばれるようになったのではないかと考えられているようです。
すみれの名前の由来には諸説ありますが、『摘み入れ』を意味している説も存在します。
というのも、すみれは万葉集で確認できるように古代より山菜の一種として扱われてきました。
開花の時期に『摘み入れ』をし食用にすることから、転じてすみれと呼ばれるようになったと考えられます。
また、すみれには『相撲取草』『相撲取花』の別名があり、すみれ同士を絡め引っ張る遊びが由来です。
すみれの学名は『Viola mandshurica』で、紫の意味があるラテン語の『Viola』が使われています。
すみれの誕生花は、色によって違います。
小ぶりな花姿が、控えめで奥ゆかしいイメージのすみれ。
花言葉もつつましく恋愛に関連する言葉も多いので、プレゼントに用いやすいのではないでしょうか。
更に、すみれは色別の花言葉があるので、シーンや自分の気持ちにあわせたセレクトができるのも良いですね。
恋人の誕生日プレゼントにもぴったりなので、ぜひ自分の想いを花言葉にあわせてすみれの花を贈ってはいかがでしょうか。
・すみれの花言葉は『謙虚』『誠実』『小さな幸せ』
・すみれの花言葉に怖い意味はない
・すみれは色別の花言葉がある
・スミレ科スミレ属のパンジーやビオラは出自が違う
・すみれの花名は墨壺が由来
この記事のライター
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