【スニーカーの洗い方】素材別の洗剤と洗い方、お手入れ方法も解説

更新日:2022年11月9日 / 公開日:2022年11月9日

スニーカーをきれいな状態で長持ちさせるためには、正しい洗い方でお手入れする必要があります。スニーカーの洗い方は素材や汚れによって異なり、適切な方法を守らないとすぐに傷んでしまいます。そこで本記事では、素材や汚れ別にスニーカーの正しい洗い方やお手入れ方法をご紹介します。

まずはスニーカーの素材を確認 

スニーカーには、水洗いできるものとできないものがあります。違いは、スニーカーの素材です。まずは下記の表を使って、スニーカーにはどのような素材が使われているのか、またそれぞれの素材の特徴について確認しましょう。

綿や麻などの天然繊維やアクリル・ナイロンなどの合成繊維で作られたスニーカーは、水洗いができるためお手入れも簡単です。合成皮革や人工皮革素材のスニーカーは、アイテムによって水洗いの可否が異なりますが、そのほとんどは水洗いができます。

一方で、天然皮革やスエードはシミになったり傷んだりしやすいため、水洗いができないスニーカー素材です。天然皮革やスエード素材のスニーカーを洗う際には、革・スエード専用の洗剤を用意する必要があります。

【素材別】スニーカーの洗い方 

スニーカーは素材によって洗い方が異なるだけでなく、汚れの種類によって石鹸や洗剤を使い分ける必要があります。素材別の洗い方と使用する洗浄料をマスターして、それぞれのスニーカーに適した方法で洗えば、スニーカーを長持ちさせることができるでしょう。

スニーカーの洗い方は水に漬けるこすり洗い、つけ置き洗い、水を使用しないふき取り、大きく分けて3種類があります。水洗いができない素材の革やスエードは、主に専用の洗剤を使ったふき取りで洗っていきます。

水洗いが可能なスニーカーは、まずどのような汚れがついているのか確認してみてください。

アルカリ成分が原因の黄ばみには、中性洗剤が効果的。一方で酸性の汚れである皮脂汚れには、弱アルカリ性洗剤を使いましょう。また黒ずみ汚れには、せっけんがぴったりです。

スニーカーの中でも白いアイテムは、蛍光増白剤を配合するウタマロせっけんなどと相性が良く、白さが戻ります。同じく白いスニーカーにぴったりな漂白剤入り洗濯用洗剤のオキシクリーンは、洗浄力が高く汚れが落ちやすいですが、素材によってはスニーカーが傷んでしまうこともあるため注意が必要です。

最後に、掃除でもよく使用される重曹は弱アルカリ性の洗剤で、汚れを削り取る研磨効果と、汗や皮脂汚れなどの消臭効果が期待できるアイテムです。手に入れやすいため、簡単にお手入れが行えるでしょう。

汚れ別にどのような洗剤を使って洗うのかを覚えておくと、非常に便利です。ここからはそれぞれの素材別に、スニーカーの洗い方を詳しくご紹介していきます。

天然・合成繊維のスニーカーの洗い方

天然繊維・合成繊維が素材のスニーカーは、お手入れが最も簡単です。家にあるアイテムを使って、まるごと洗うことができます。

準備するもの

□中性洗剤/弱アルカリ性洗剤/洗濯用せっけん(/漂白剤入り洗濯用洗剤(酸素系)/重曹)
□靴用ブラシ(古い歯ブラシ)
□メラミンスポンジ
□タオル/雑巾
□バケツ
□ビニール手袋

スニーカーによってはタグに洗濯表示が記載されていることもあるため、事前に確認しておきましょう。強いアルカリ性の洗剤はスニーカーを傷めやすく、黄ばみの原因になります。そのため、中性洗剤か弱アルカリ性の洗剤を使用してください。

こすり洗いの手順

1.靴紐・中敷きを外す

2.ほこりや土汚れをブラシで落とす

3.水もしくはぬるま湯につける

4.洗剤をつけ、ブラシでこすり洗い。靴紐・中敷きはもみ洗い

5.汚れが目立つ部分は洗濯用せっけんでこすり、ブラシで泡立てて洗う

6.ゴムの部分は「メラミンスポンジ」を使用する

7.しっかりとすすぎ、洗剤を落とす

8.タオルや雑巾で水分をしっかりとふき取る

9.風通しの良い場所でしっかりと乾かす

スニーカーのひどい汚れが気になるときは、洗剤を溶かしたぬるま湯に数十分間つけると汚れが落ちやすくなります。洗い残しは黄ばみの原因となるため、つけ置き洗いでしっかりと汚れを落としましょう。

また、脱水する際は脱水機を使うと時短になります。脱水機を使う場合、スニーカーの中にタオルを詰めた後、洗濯用ネットへ入れて脱水してください。

乾かす際はつま先を上、かかとを下にして置くことと、直射日光を長時間当てないことを意識すると良いでしょう。直射日光にスニーカーを長時間当てると、黄ばみ、型くずれの原因となります。型崩れを防ぐには、乾かす際にシューキーパーや丸めたタオルなどを中に詰めて形を整えるのがおすすめです。

つけ置き洗いの手順

1.「漂白剤入り洗濯用洗剤」もしくは「重曹」をぬるま湯またはお湯に溶かす

2.スニーカーを数時間つけ置きする 

3.汚れが気になる場合は、つけ置き洗いのあとにこすり洗いをする

つけ置き洗いに使用する洗剤は、色落ちする心配が不要な酸素系を選びましょう。また、漂白剤入り洗濯洗剤を使う場合は、アイテムによって使えないこともあるため、事前に確認しておくことが大切です。スニーカーを傷めないためにも、つけ置き時間はスニーカーの様子を見ながら調節する必要があるでしょう。

天然皮革のスニーカーの洗い方

天然皮革で作られたスニーカーは、水洗いすることができません。そのため、専用のクリーナーを用意する必要があります。

準備するもの

□専用のブラシ
□専用の洗剤(クリーム・クリーナー等)
□やわらかい布
傷がつきやすい素材の天然皮革は、専用のブラシや洗剤を使って汚れを落とし磨き上げるイメージです。

手順

1.専用のブラシで汚れを落とす

2.布で、表面をやさしくふき取る

3.布で、専用の洗剤を全体に塗布する

4.きれいな布で、余分なクリームを落とす

スニーカーのブラッシングは日頃から行うことで、汚れの蓄積を防げます。傷がつきやすい天然皮革のスニーカーには、レザーケア専用のブラシを使用します。また、汚れを付着させない工夫も大切になってきます。

合成・人工皮革のスニーカーの洗い方

合成・人工皮革を使ったスニーカーは、天然皮革よりもお手入れが簡単です。

準備するもの

□中性洗剤・弱アルカリ性洗剤
□靴用ブラシ(古い歯ブラシ)/スポンジ
□メラミンスポンジ
□タオル/雑巾
天然繊維や合成繊維のスニーカーを洗うときと同様に、強いアルカリ性の洗剤はスニーカーを傷めたり黄ばみの原因になったりするため、使用を避けましょう。

手順

1.靴紐・中敷きを外す

2.ほこりや土汚れをブラシで落とす

3.湿らせたタオルもしくは雑巾で汚れをふき取る

4.洗剤を泡立て、汚れている部分をブラシもしくはスポンジでこすり洗いする

5.ゴムの部分は「メラミンスポンジ」を使用する

6.湿らせたタオルもしくは雑巾でしっかりとふき取る

7.風通しの良い場所でしっかりと乾かす

合成・人工皮革は布よりも繊細で、水に濡らしすぎると生地が傷むこともあります。そのため、使用する水の量には注意が必要です。また、乾かす際にはスニーカーのつま先を上、かかとを下にして置くようにしてください。

スエードのスニーカーの洗い方

秋冬に人気のスエードは、水洗いができない素材です。洗うときにはもちろん、雨が降りそうな日は使わないなどの工夫も必要でしょう。

準備するもの

□専用のブラシ
□湿らせた布(※)
□専用の洗剤(※)
※汚れがひどい場合に使用

スエード素材のスニーカーは基本的にブラシのみで汚れを落とします。洗剤を使って洗うのは、ブラシで落ちない汚れがついてしまったときのみです。

手順

1. 毛並みに逆らってブラッシングし、ほこりや土汚れを落とす

2. 毛並みに沿ってブラッシングし、毛並みを整える

※汚れがひどい場合

ブラッシングを行い、毛を立たせることで美しい仕上がりのスニーカーになります。

1.湿らせた布で全体をふく

2.専用の洗剤を泡立て、汚れの目立つ部分をやさしくこする

3.湿らせた布でしっかりとふき取る

4.専用のブラシで毛並みを整える

5.風通しの良い場所でしっかりと乾かす

水に弱いスエード素材のスニーカーは、湿らせた布を使って徐々に濡らしていく必要があります。また、生地を傷めやすいため、優しく丁寧に扱いましょう。

スニーカーを洗う際の注意点 

ここからはどのスニーカーにも共通する、洗う際の注意点をご紹介します。4つの注意点を守ってスニーカーを洗うことで、ダメージを最小限に抑えましょう。

やさしく丁寧に洗う

どの素材を使ったスニーカーを洗う際も、生地を傷めないよう、やさしく丁寧に扱う必要があります。特に、ブラシでこすったりもみ洗いしたりする際は力が入りやすいため、ゴシゴシとこすらないように気をつけましょう。

洗剤の種類、量に注意する

スニーカーは使用される素材によって、使える洗剤の種類が異なります。

また、洗剤の濃度が高すぎたり、スニーカーの素材と相性の悪い洗剤を使用したりすると、生地を傷めてしまう原因になるため注意が必要です。洗剤を使う際は必ず洗濯表示を確認し、洗剤の種類や量を守って洗いましょう。

つけ置きは、長時間放置しない

つけ置き洗いは汚れが落ちやすくなる便利な洗い方ですが、間違った方法で実施すると色落ちや型崩れの原因になります。特に、つけ置き時間と使用する洗剤には注意が必要です。スニーカーを長持ちさせるためにも、つけ置き洗いをする際はこまめにスニーカーの様子を確認しましょう。

直射日光やドライヤーを当てない

スニーカーは生地を傷めないためにも、自然乾燥で乾かします。強い日光やドライヤーの熱は、スニーカーに大きなダメージを与えてしまうため避けましょう。必ず直射日光が当たらない風通しの良い場所で、スニーカーを乾かします。早く乾かしたい時は、中に丸めたタオル入れておくのがおすすめです。

スニーカーを長持ちさせるポイント 

正しいスニーカーの洗い方を身につけたうえで、日々のケアや工夫を行うことでスニーカーを長持ちさせやすくなります。スニーカーを長持ちさせるポイントは3つです。

定期的に防水スプレーをかける

スニーカーは水で洗うことで、生地が傷んでしまい寿命が短くなります。そのため、普段から汚れをつけないよう意識する必要があるのです。

汚れをつきにくくするためには、防水スプレーを使うのがおすすめ。定期的に防水スプレーをかけることで、スニーカーをきれいな状態で保ちやすくなります。スニーカーの素材によって使用できる防水スプレーの種類が異なるため、防水スプレーを使う際には必ずパッケージを確認しましょう。

正しい履き方をする

スニーカーの型崩れを防ぐためには、かかとをつぶして履かないことが大切です。かかとをつぶしてスニーカーを履くと、生地が破れてしまうこともあります。また、靴紐を緩く結びすぎるのも型崩れの原因になるため、スニーカーを履く際はしっかりと靴紐を結びましょう。スニーカーは丁寧に取り扱い、正しい履き方をすることで長持ちしやすくなります。

使用後は日陰に干す

スニーカーを使用した後、日陰に干しておくことで嫌な臭いの予防を行えます。1日履いたスニーカーの中は、汗や湿気で雑菌が繁殖しやすい状態です。雑菌が繁殖したスニーカーからは臭いが発生してしまうこともあります。嫌な臭いを防ぐためにも、スニーカーを履いたあとは風通しの良い場所に置いて乾かしましょう。

スニーカーの洗い方を覚えて長持ちさせよう!

スニーカーは素材によって洗い方が異なります。また、洗う際に使用できる洗剤も違うため、必ず素材に適したアイテムを利用しましょう。正しいスニーカーの洗い方を身につければ、スニーカーが長持ちしやすくなります。またスニーカーの寿命を短くしないためには、こまめなメンテナンスも欠かせません。

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