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interview 飯智一逹

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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から飯智一逹さんのインタビューをお届けします♪

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目次

Profile

1985年生まれ。山形テレビアナウンサーとして、スーパーJチャンネルYTSゴジダスの水曜情報局コーナー・スポーツコーナーや全国高校役由選手権大会山形県予選スタンドリポーターなどを務め、現在舞台役者へと転身。
【twitterアカウント @ricefriend】

役者の熱量を肌で感じられるのが舞台の最大の魅力。難しく考えず目の前のパフォーマンスを楽しんで

アナウンサーという職を捨て、舞台俳優へと転身した飯智一達さん。次回の出演作品『ワルツ』のお話を聞く前に、その経歴に興味が湧いた。

「山形テレビでは報道局のアナウンサーをしていました。そして入社2年目の2011年3月11日、あの震災、東北地方太平洋沖地震を経験したんです。幸い、私の住んでいた山形はほとんど揺れることなく無事でしたが、取材に向かった岩手県沿岸地域の惨状に言葉を失いました。でもそれがトラウマになったとかではなくて。

あのとき現場で取材させて頂いた人たちの様子はどうだったと思いますか? テレビで様子を見ていた方の多くは現地の方はみんな泣き崩れ、途方にくれていたと記憶している人も多いかもしれません。でも実際に私がお会いした人は、私に笑いかけてくれました。『こんなところでお仕事しなきゃいけないなんて大変ね』って労いの言葉をかけてくれる。自分が一番大変なのに、私の事を気遣ってくれるんです。

そのとき、気づきました。被災された方たちは心を殺しているのかもしれない。無理にでもニコニコしないと立っていられないのかもしれないと。その笑顔の裏側にある気持ちを垣間みたとき、僕は何を伝えればいいのだろう、報道とは何だろう… と考えてしまって。今まで持っていた報道へのモチベーションが消えてしまったんです」

それからの飯智さんは報道だけでなくバラエティやスポーツ番組の担当をしてみるも心に芽生えたモヤモヤは消えなかったという。

「そして2014年に退社。1年ほどは仕事もせず、あちこち放浪していました。そんなときに、ふと舞台のオーディションを受けてみることに。きっと心の片隅かどこかに『役者』という仕事への憧れがあったのかもしれません。それから4年、まだまだ主役は頂けていませんが舞台俳優として頑張っているところです。正直、舞台俳優だけでは食べていけないのでバイトのかけもちですが、とても充実しています」

そうハッキリと言い切る飯智さんのキラキラした笑顔が印象的だ。

「舞台は映画やテレビとは違ってナマモノなので、いつ観ても新しい発見があるし、何より目の前で繰り広げられるパフォーマンスが魅力。役者たちの熱量を肌で感じることができるのは舞台にしかない醍醐味だと思います。この前、友達が私の芝居を観に来てくれたんです。彼は舞台が初めてだったけれど、終演後に“面白かった!”と絶賛してくれて。そうやって私をきっかけにして舞台の魅力を感じてもらえたとき、この道を進んでよかったと心から思います」

今回の『ワルツ』では検事役を演じるという飯智さん。みどころを伺うと。

「実はまだ台本が届いたばかりなんです。ストーリーは、詐欺集団から抜けようとした仲間を誰かが殺してしまい… というサスペンスです。犯人は誰なのか? そして、なぜ悲劇は起きたのか!?と、精神科医を交えながら話が展開していきます。役作りはこれからですが、弁護士の友人が“検事は変わった人が多い”と言っていたので、その友達に納得されるようなキャラクターを作っていこうと思っています」

最後にこれからの飯智さんの目標を教えてもらった。

「私が憧れているのは小日向文世さんのようなマルチプレーヤーの役者さん。そのためにも今は頂いた役を全力で演じるだけ。いずれはテレビや映画など映像作品にも挑戦できたらと思いますが、今は舞台に集中したいと思っています。舞台はハードルが高いと思われている人も多いようですが、難しく考えずにただ観に来て目の前で起こることを楽しんでもらえたら。そして舞台を観終わった後に“面白かった”でも“あの瞬間の気持ちわかるわ”でも何でもいいんです。ちょっとでも何か心が動くような『お土産』を持って帰ってもらいたい。そんな舞台にできるように頑張ります」

新宿公社 第6回公演「ワルツ」

作・演出/小林弘幸
出演/青野竜平、以織、工藤彩加、閃里まりな(以上、新宿公社)、天羽尚吾、飯智一達 他
公演/9月18日(水)~22日(日)
会場/テアトルBONBON(中野区中野3‐22‐8)

TEXT/Satoko Nemoto
PHOTO/Isamu Ebisawa

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