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まついりょうすけ×カツセマサヒコにインタビュー!~女性について~

Twitterの妄想ツイートが人気で「タイムラインの王子」と呼ばれるライターのカツセマサヒコさんと、「大人に向けたセーラー服」を中心にシンプルだけどどこか独特なデザインが人気のファッション・デザイナーのまついりょうすけさん。共に若い女性のハートをがっちりと掴んで離さない魅力があります。 そんなお二人に「自分らしいファッション」「ステキな女性」というテーマで対談していただきました。もともと友達というカツセさんとまついさん。和気あいあいのトークが繰り広げられました。

目次

カツセマサヒコ【ライター】

1986年東京生まれ。明治大学を卒業後、大手印刷会社に入社。2014年に編集プロダクションに転職し、2017年からフリーライターとして活動中。

まついりょうすけ(松井諒祐)【ファッションデザイナー】

1989年兵庫県生まれ。慶應義塾大学、文化服装学院卒業。2014年に独自のブランド、ha | za | maを立ち上げる。

自分らしいファッション

──自分らしいファッションとは何でしょうか?

まつい:僕が開催している展示会に来ていただいたお客さんがよく「似合う、似合わない」ということをおっしゃるんですが、その発言に僕は違和感を感じるんですよ。というのもファッションは最終的には「慣れ」だと思うんです。

ここで名前を出して良いのかよくわからないですが、タモリさんって元々サングラスが似合っているかいないかの部類で考えると似合ってない側にいた人のような気がするんですよね。でも最初からサングラスを掛けてる印象しかないから違和感がないというか、最早めっちゃ似合ってるように見えるんです。同じようにすごい奇抜な格好でも、最初からその格好で来られたら「あっ、この人はこういう人なんだ」って認識する、つまり似合ってるように見えるのかなと。

だから「私にこの服は似合わないですよね?」とたまに質問されるけれど、僕は「その格好をすることに、あなた自身と周りが慣れていないだけですよ」と答えたりします。もちろんその人により似合う色や形のアドバイスもさせて頂いたりしますけどね。基本独断ですが(笑)。自分らしい洋服を考えるよりは、自分がその洋服を着たときに気分が上がることが一番大事なんじゃないかなと。

カツセ:すごい。そういう発想したことなかった。やっぱり洋服のこと、よく考えているんだね。

まつい:「自分らしさ」が、周りを気にした「らしさ」なのか?自分が望む「らしさ」なのかは一度、疑って欲しいです。もちろんファッションにはTPOがあるので、気を使わないといけないこともあるけれど。

あと「これを着ると、世間から浮きません?」ともよく言われたりします。でも、ファッションの醍醐味は多少「浮くこと」だとも思うんです。特にha | za | maのお洋服の値段は決して安くはないので、そういう服を着て馴染んでしまうことに対しての方が「えっ?いいの?」と思っちゃったりします(笑)。「自分らしさ」なんて、そう簡単に決めつけないで、「新しいもの気になるものを、どんどん身につけて欲しい」と思いますね。

カツセ:僕も「気分が上がる服」はめちゃくちゃ大事だと思う。買い物すると、明日が楽しみになるじゃないですか。そのために服を買う。靴を買う。身に着けるものを買う。ファッションは気合いを入れるためのいいスイッチだと思う。

僕は前まで、ゆったりとした服って一着も持っていなかったんだけど、去年の秋ぐらいから、ゆったりしたやつを着まくっていたら、それがみんなの僕に対するイメージになったんです。「このゆったりした服はカツセさんぽい」と言われることもあります(笑)。

それは僕というアイコン的なものが伝わっている証拠だと思うんですよ。「こういうイメージが伝わったらいいな」と思って着ているし、そうすることで自分を高めている。「カツセマサヒコらしい」と言われることは、僕にとってプラスだと思っています。

まつい:確かに自分がある種のファッションアイコンになれたらセルフブランディングとしてかなりの強みになりますよね。ファッション・デザイナーだと特にそれが言えそう。

カツセ:だから、「貴方らしいね」と言われることを目指す。セルフイメージってファッションとの関係性が強くて、「自分のことが嫌い」と言う人は、ファッションを変えようとか、そういうチャレンジをしていない人が多い気がする。「こんなふうになりたい」と思ったら形から入るのって意外と大事で、そこからサジェストされていく感覚があるよね。

まつい:何か目標に向かって進むとき「形」から入るって確かに大切ですよね。そう考えると「自分らしさ」っていうのは自身の既存のイメージというより、これからの自分のために新しく作っていけるもの、というふうに捉えてあげるとすごく前向きになれると思います。

──カツセさんのツイートには理想の女性がいっぱい出てきますね。そんな女の子に「こんな服を着て欲しい」みたいなイメージはあるんですか?

カツセ:なくはないです(笑)。僕も普通の男の子なので「こういうファッション好き」みたいなのはいくつもあります。でも、それは僕という一個人の好みにしか過ぎないので、あまり意識されたくもないかなとは思っています。

恋愛におけるファッションは、好きな人が求めている格好に寄せてあげることは大事だと思っているけど、それはセルフイメージを高めるのとは意味が違う。自分を大事にしたいのなら、ファッションはあまり人の意見は聞かないで、流行に左右されずに欲しいものを買う、でいいと思っています。

──女性は「好きな男性に見られたい自分」と「自分らしい自分」の二つが必要ということですね。

まつい:その時々でどちらの自分も楽しんでしまえたら一番良いですよね。

カツセ:男性もそれは一緒でしょうね。恋愛はバカになっていいと思う。相手を落とすためなら全力で何をやってもいいとも思う。あと、男って単純だから、女の子の服をやたらと褒めたら、それは「もう一度着て来て欲しい」くらいの意味だと思うんです。なのに、女の子はやたらローテーションするじゃないですか(笑)。男からすれば「二回連続でもその服好きだわ」と思っていたりする。男が褒めるということはストレートな意味なので、そのまま受け止めてもいいと思う。

ステキな女性

──漠然としたテーマなのですが、ステキな女性とは?

まつい:む、難しい(笑)。ステキな女性というのは、あまり現状に満足していない人かな。でも、満足していないというのも嫌か(笑)。新しいことに常に挑戦しようとしている人ですかね。

カツセ:それは人間としての魅力だよね。男女問わず。

まつい:それもそうですね(笑)。ただ自分の話しやすい方にこのまま話題をひろげてしまうと、例えば僕のことにしても「ある作品がウケたから、それだけをずっとやっていこう」となると周りから見ててもあまり面白くないと思うんですよね。僕の場合「大人に向けたセーラー服」がウケたんですが、それだけを作り続けていたら自分の成長はないし、何より客観的な魅力も半減してしまうのかなと。

カツセ:鉄板にはなるけどね。

まつい:鉄板ではあるんですけど、そこにはもう新しさがない。だからいくら売れるとしてもその現状に甘んじるんじゃなくて、未知の領域に挑戦し続けたい。だから少し無理矢理ですが、同じように新しい挑戦をし続けてる女性がステキだなって思います(笑)。

ちなみにこういう魅力はカツセさんにもすごく感じるんですよ。「同じことだけをやっていない」と。妄想ツイートはやり続けてますが。

カツセ:妄想ツイートは、軸みたくなっちゃってるからなあ…。

まつい:それは僕がセーラー服を軸にしているように、カツセさんも妄想ツイートを軸にしているってことですよね。でも軸ができたらそこに甘んじてしまう人と、軸ができたからこそ次のステージへ足を伸ばせる人がいて、カツセさんは妄想だけで終わる気が欠片もないのが他の記事も含めあらゆる面から死ぬほど伝わってきます。もしカツセさんが妄想ツイートだけの人になったら…。

カツセ:終わるだろうね(笑)。

まつい:だから、やっぱり常に新しいことをやろうとしている人に魅力を感じますね。

あ、でもここで言ってるステキな女性と自分が結婚したい女性は違うかもしれない(笑)。

結婚したい女性というのは「ずっと一緒にいたい女性」なのかなと思うんですけど、僕自身が仕事大好きでバリバリやりたいタイプだから相手が「新しいことにチャレンジして仕事バリバリやります」という女性だと恐らく合わないのかも。そういう意味では、そっとついてきてくれる女性の方が個人的には好きかもしれないです。矛盾してますけどね(笑)。

でも、そっとついてきてくれるとは言っても人生に自分なりの楽しみは見出してて欲しい。何気ない日々に常に新鮮な気持ちで臨める人がいい、という感じですかね、超無理矢理まとめると(笑)。あとはカツセさんに任せます(笑)。

カツセ:「新鮮な人」はいいよね。その意味では僕は「油断していない人」がいいなと思っている。男女が一緒にいると異性であることが失われていく感覚ってあると思うんです。長く付き合っていたり、結婚したりすると徐々にいろんなことが馴れ合いになる。

昔ならお互い裸を見せるのが恥ずかしかったのに、そういう羞恥心も日々のなかで失われていくことがある。それは互いが油断している証拠。一緒に出掛けるときに女性が上下、違う色の下着でもOKになっていたり、男性も寝癖が付いたままとか、髭を剃らなかったり。でも、「私たち、男と女だよね」という感覚を持っている人はステキだと思う。

まつい:流石の答えすぎてものすごく勉強になります(笑)。

カツセ:僕は単純に、いつまでもカッコいい男でいたいなあと思っていて。もちろん「カッコいい」にはいろんな意味があるんですけど、ちゃんと中身があって、しっかりしている人に見られたいなあと思っています。

あと、「自分の時間」を取れる人はステキですよね。お風呂あがりに30分マッサージするとか。そういう時間を取れる人って、自分のマネジメント能力が高い人だと思うんです。

知り合いに週3回、ヨガに通っている女性がいるんですよ。僕は忙しくてバタバタしているのに、ちゃんと仕事を切り上げて、ヨガで自分を磨いている。自分にはできないことだからステキだと思いますね。

まつい:確かに週に数回の習い事にしても小旅行やショッピングにしても、リフレッシュできる予定を無理矢理スケジュールに組み込んでしまうのは大切ですよね。「この時間は絶対にオフにする」って自分の中で決めておくと、生活にメリハリが生まれてきます。僕は生活リズムが混沌としてるタイプなので、自己管理能力が高い人には憧れます。

カツセ:そう。でも、まついさんが言っていた、自分を高めてくれる女性と、支えてくれる女性という、真逆のタイプの両方を求める、というのは男にはある。それは難しいですよね。

人間には自分が変わっていく、仕事によってステージが変わっていくということがある。その変化を側にいる人が理解してくれているか、というのはすごく大事だと思うし、その変化を知るためのコミュニケーションがちゃんとできることが男女には大事。「あの人、何を言っているのかよくわからない」と言っているだけでは、どんどん溝が広がっていく。

──共働きの女性はどうあるべきですか?

カツセ:男って、基本的にプライドが高いから、褒められないと伸びないんですよ(笑)。共働きしているのに家事の分担のバランスが悪いとき、「なんで、そんなこともできないの!」と怒るよりも、できたことを褒めることが大事。5歳児を扱うのと同じ感覚がいいと思います。

それと、家事においては「聖域を作らないこと」が大事だと思っていて。たとえばキッチンのどこにコショウがあるのかわかっていない男性って多い。だったら、男をどんどんキッチンに立たせて、どこに何があるのかを教えてあげる。そうすると男もやれることが徐々に増えていくんです。

「うちの旦那は家事をやってくれない」とぼやいている人は、そういう地味な教育を頑張ると、うまくいく気がします。まず、男を家庭に引きずり戻すことから始めないと。

まつい:内容よりも伝え方なところありますよね。男性も相手には少しでも楽してもらいたいし、基本的に家事にも参加したい気持ちはちゃんと持ってると思うんですけど、何かやろうとした時に「そんなこともわからないの」的な言われ方をしてしまうと何か地味に傷つくし、億劫になる。「まじでわかんねえだけなんだよ」って感じなんですけど。ナイーブ(笑)。

カツセ:「残念ながら男はバカなんです」ということを、ちょっとわかってもらうだけでぐっと楽になる(笑)。

まつい:ちょっとバッシングも浴びそうですけど、個人的には全ての感情を押し殺してゲーム感覚でいい感じに扱って欲しいです。面倒くさくてすいません。

カツセ:女性は男を手の上で転がしているくらいがちょうどいいんだよね。で、男はそれに気付いていても、あえてそのまま転がされているフリをする。そういうテクニックがあれば、なんか上手くいく気がするんです。

まつい:これ以上僕に言えることは何もないです(笑)。

──ありがとうございました(笑)。

カツセさん、まついさんのお二人が女性のハートを掴んで離さない理由、ちょっぴりわかったような気がします。

まついさんは来年、2018年の春夏に向けて準備をスタートしていて、一年以内にファッションショーを開催したいのだそう。お二人の今後の活躍にも目が離せません。

撮影:保井崇志


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この記事の著者

大橋博之

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