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「ちょっと幸せ」をテーマに、グルメ・美容・健康・カルチャーなど、女性にうれしい情報満載のフリーマガジン「Poco'ce(ポコチェ)」から栗山千明さんのインタビューをお届けします♪
日本の「食」を支える農業や漁業といった第一次産業を応援するためにスタートした『種まく旅人』シリーズの最新作『種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき』が2020年初夏に公開される。第4回目となる今回のテーマは石川県の「加賀れんこん」。シリーズ2作目に続き、主人公の神野恵子役を演じる栗山千明さんに作品にかけた想い、そして、昔から今もずっと変わらないその美しさの秘訣を伺った。
1984年生まれ。1999年映画「死国」で女優デビュー。2003年公開のハリウッド映画「キル・ビルVol.1」に出演し、注目を集める。代表作として、「ATARU」、「図書館戦争」、「アルジャーノンに花束を」、「遺留捜査」、舞台「ミッドナイト・イン・パリ~史上最悪の結婚前夜~」など、数々のドラマ、舞台、映画に出演。
「今作のお話しを頂いたときは“また過酷な撮影になるな”と覚悟しました」。そう話し始めてくれた栗山千明さん。前回の出演はシリーズの第2作目。淡路島の玉ねぎと海苔がテーマだった。前回の撮影は冬だったのですが、海苔がテーマのひとつだったので海に入るシーンも多く、とにかく寒くて大変だった思い出があります。だから今回もきっと過酷なんだろうと想像したのですが、今回のテーマが“れんこん”と聞いて覚悟しました。今回も体力勝負だぞーって(笑)。
実際、れんこんを掘る作業は大変だったらしく撮影中は筋肉痛になったとか。泥の中では1歩1歩が重くて、歩くだけでも大変なんです。普段使わない筋肉を酷使したようで、運動してなるのとは違う筋肉痛がずっと続いて。これを日課としてやられている農家の方達の大変さを今回も身をもって実感しました。前作のときもそうでしたが、私たちは野菜はスーパーに当たり前のように並んでいるものだと思いがちですが、その裏には農家の方たちの努力と汗が隠されていることを忘れてはいけませんね。
実際、撮影に畑を提供してくれた農家の方たちとお話しする機会があったと栗山さんは続ける。驚いたのが農家の方が私の両親と同じくらいの年代だったこと。決して若いとは言えない親世代の方が今も現役でれんこん畑に入り、この重労働をしているんです。しかも私が体験させてもらった“水堀り”というのは比較的ラクな方で、もっと大変な“くわ堀”という方法もあることを教えていただきました。
「水掘り」はひざの少し上まで水を張った田んぼで、ホースから水を出しながら水圧でれんこんを掘る方法なのに対し「くわ掘り」は昔ながらの伝統的な収穫方法。水を抜いた田んぼの中に入り、くわを土の中に入れながらの作業になるため体力的にも大変なだけでなく、れんこんを傷つけないようにするのが難しいと言われている。れんこんは掘るのがとても難しいんです。すぐに節目で折れてしまうので、傷つけないように抜くのが大変。農業は体力的には重労働だけど、作業は繊細に行わないといけない。それも難しさのひとつだと改めて思いました。
最近では「農業女子」という言葉も耳にするようになり、農業に関心を持つ女性も増えているという。今回、撮影に入る前に石川県の副知事さんともお話しする機会を頂いたのですが、最近ではUターンだけでなくIターンと言って、これまで全く農業をしたことのない人が石川県で農業を始めたいと訪ねて来ることも多いと聞いて、農業が注目されていることを肌で実感しました。私は…、家庭菜園程度が限界ですね。農業にはとても興味がありますが、撮影で体験させてもらったことで生半可に大変さを知ってしまった分、簡単には手を出せません。
今回の作品も農業に興味のある人はもちろん、農業を知ってもらうきっかけになって欲しいと栗山さんは話す。前作もですが、今回はよりエンターテインメント性の強い作品になっていると思います。硬いドキュメンタリーといった感じではなく、笑って感動もできる作品として映画を楽しんで欲しいです。そして結果として農家の大変さや後継者問題など、直面している問題があることを知ってもらうきっかけになってくれたら嬉しいです。
撮影中、石川でも美味しいものをたくさん食べたと話す栗山さん。「あったかい白飯を食べると幸せな気持ちになります」という言葉が、その細い体からは想像がつかずに驚いた。
ご飯はしっかり食べますよ! おいしいものを食べてると幸せを感じますし、お酒も大好きですから。
細い体もさることながら、今年35歳になるというから驚いてしまう。昔からまったく変わらないその美貌の秘訣をぜひ伺いたいとお願いすると。
それが… これと言って伝えられることが何もないんですよ…。今月号が『美容特集』だとお伺いしたとき、私じゃダメでしょう!って思いましたもの(笑)。それに最近は衰えも感じてるんです。以前は撮影がどんなに長引いても体に来るみたいなことはなかったのですが、最近は正直、ちょっと疲れを感じます。なので、休日は家でしっかり休息をとって、寝られるときはいつでもどこでも寝ます(笑)。
30代に入ってからは体重管理よりも筋肉とのバランスを意識しているそう。そこでジムにでも通っているのかと伺うとバツの悪そうな顔をした。
去年の夏頃に入会したんですけど…。撮影、地方が多いんです。でも東京にいるときは通ってますよ。でもリズムがやっと整ったと思うとまたロケが入ってしまって…。言い訳ですかね(笑)。
おいしいものを食べ、おいしいお酒を飲み、寝られるときに寝る。忙しい中でも自分の「好き」を優先するこの自由さこそ、栗山千明の美の秘訣かもしれない。
監督/井上晶典
出演/栗山千明、平岡祐太、大久保麻梨子、木村祐一、永島敏行、綿引勝彦 他
公開/2020年初夏全国ロードショー
この記事のライター
Poco'ce
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