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日本の心をあらわす「和」。ぬくもりのある和食には、和食器がよく似合います。こだわりの詰まった和食器なら、料理の見た目はもちろん味も格上げしてくれるでしょう。この記事では失敗しない和食器の選び方やコツ、おすすめの作品やお店まで詳しく紹介します。記事を参考にお気に入りの和食器を見つけてくださいね。
世の中にはさまざまな和食器が販売されています。
熟練の職人が手掛けた作品も数多く流通しており、どれも魅力的なので迷ってしまいますよね。
見た目や販売価格で判断するのも悪くありませんが、コツを押さえて暮らしになじんだセレクトをすれば、活用の幅がさらに広がるでしょう。
ここからは和食器の選び方とコツについて詳しく紹介していきます。
和食器の形は、見た目や使い勝手に大きく影響します。
和食器を大きく分けると、プレートのような平皿タイプとお茶碗のような椀タイプの2種類。
平皿タイプは、汁気が少ない料理を入れるのにぴったりです。大皿料理を家族でつまむときにも、フチが低いため取りやすいでしょう。
一方で椀タイプは、煮物のような汁気のある料理をはじめ、汁椀にも最適です。丸みがあり底が深い分、手にしっくりなじみやすいのもポイント。手が小さい方や小柄な方でも使いやすいでしょう。
最近では「杉形」も人気があります。杉形は、椀のように底が深い形をしていますが、丸みがなく上から下に向かって逆三角形のような形をしているのが特徴です。シャープでハイセンスな印象のため、和食はもちろん洋食にも重宝します。
和食器の大きさに厳密な規定はありません。
しかし、どのような和食器でも「小皿」「中皿」「大皿」「小鉢」「中鉢」「大鉢」のいずれかに分類されることがほとんどです。
料理の魅力を最大限に生かすには、料理に合ったサイズのものを選びましょう。
たとえば薬味や前菜など少量のものは小皿、大皿にはおかず、煮物は中鉢に…など、料理の種類や用途によって変えるのが一般的です。
注意点として、購入前にキッチン収納の状態を確認しておくことをおすすめします。
せっかく購入したのに収納できなかった…となっては、元も子もないですよね。
「縦〇cm、横〇cm、高さ〇cmまでの食器なら収納できる」と、今のスペースをきちんと計測したうえで購入すれば、後悔のない買い物ができるでしょう。
和食器の素材は、大きく「土」「石」の2種類に分けられます。
土素材の食器は、手触りがザラザラ。すべりにくいので、お子さまに持たせても安心でしょう。素材表記に『陶器』と書かれている作品は、すべて土素材でできています。
一方、石素材の食器は、光沢がありすべすべ。見た目はガラスのようで、触ると冷たさを感じるのも特徴です。素材表記に『磁器』と書かれている作品は、すべて石素材。汚れがつきにくく手入れが簡単。基本的に食洗器を使用することも可能です。
美濃焼や波佐見焼など、好みの陶磁器から選んでも良いでしょう。
和食器のデザインは多様です。
機械で印刷する模様とは異なり、職人が手作りする食器は、一つひとつ微妙に形が異なるという良さがあります。
お気にいりの作家がいれば、その方の作品を選ぶのも良いですね。
特に和食器を贈りものにする場合は、縁起が良い模様が描かれた作品を選ぶのがおすすめです。
古くから親しまれているのは、大きく分けて「七宝」「市松」「唐草」「かぶら」「鶴亀」「松竹梅」「十草」「青梅波」「小槌」「宝鍵」「巻物」「分銅」の12種類。
縁起物としての意味をそれぞれ紹介していきます。
・七宝
七宝は、輪が交差しながら前後左右につながっているのが特徴です。仏教用語の「四方(しほう)」が元になっていて、時代とともに「七宝」へと変化したといわれています。七宝とは世界中の宝のことで、金運向上、子孫繁栄などの意味を持つとされています。
・市松
市松模様は、歌舞伎役者の袴の柄としてよく使われています。伝統芸能を代表するデザインとして、今も昔も多くの支持を集めています。色合いも鮮やかで、デザイン性も抜群。おめでたい席を華やかに引き立ててくれるでしょう。
・唐草
唐草模様の伝来は、古墳時代。伸びやかな曲線は植物をモチーフにしていて、健康や子孫繁栄を象徴するとされています。
・かぶら
かぶらは、もともと武士たちの間で広まった縁起物です。
かぶの頭部分のことを「かしら」と呼んでいたことから、次第に立場が上の人を「かしら」と言うように。
この表現は現在にも名残が残っていて、評判が上がることを「かぶが上がる」と言うことから、縁起の良いデザインとして今でも重宝されています。
・鶴亀
鶴と亀は、長寿のシンボルとして広く知られています。
特に鶴はつがいで行動することから、夫婦円満の象徴ともされています。結婚祝いに和食器を送るなら、鶴が最適でしょう。
・松竹梅
松・竹・梅は、それぞれ力強い生命力を秘めています。
松は冬でも葉が落ちることはありません。竹はわずか一日で驚くほど成長します。梅は春一番で芽吹く植物です。
たくましい姿は、まさに縁起物の象徴といえるでしょう。
・十草
十草(とくさ)は、空に向かって真っすぐに幹を伸ばす植物です。
日本では昔から親しまれてきて、子孫繁栄や長寿の意味を持つとされています。
・青梅波
青梅波の無限に広がる模様は、将来の幸せをあらわします。
平穏無事な暮らしが続きますように…という願いを表現しているといわれています。
・小槌
天狗が持つ、打出の小槌。
打てば望みのものが何でも出てくることから、富を象徴するとされています。
・宝鍵
複雑な形のように見えますが、これらは「蔵」の鍵を表現しています。
蔵は富貴の象徴です。宝鍵の模様には、蔵をたくさん持てるように、との願いが込められています。
・巻物
多くの情報が書かれている、巻物。そのため巻物の柄は、学力向上の意味を持つとされています。
・分銅
分銅は、はかりで物の重量を計測するときに使うものです。昔は金や銀を分銅として蓄えていたので、その名残で、今でも富や財産の象徴とされています。
和食器を選ぶときは、使いやすさも重視しましょう。
電子レンジをよく使う方は、電子レンジ対応不可の食器だと不便に感じるかもしれません。
また、食洗器で洗っている方は食洗器についての表示もよくご確認ください。
普段、あなたは和食器をどこで購入しますか?
スーパーやホームセンターでも手に入りますが、機械で大量生産されるものがほとんどなので、“職人のこだわり”を体感するのは難しいでしょう。
本格的な和食器を手軽に購入するなら、通販サイトがおすすめです。
今回はAmazonから厳選した、使い勝手がよくおしゃれな和食器を紹介するので、ぜひ参考にしてください。なお、価格はすべて税込です。
出典:Amazon
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ひとつめに紹介するのが1940年創業の老舗和食器店、「丸利玉樹利喜蔵商店(まるりたまきりきぞうしょうてん)」が提供するハイセンスな和食器です。
中央に向かって描かれた複数のラインがモダンな印象で、和食はもちろん、洋食、中華など、どんな料理にも相性が良いのが特徴。
電子レンジはもちろん、家庭用食器洗浄機にも対応しているので使い勝手が良く、重宝するでしょう。ブラウンの他にもブルーとホワイトもあるので、組み合わせて楽しむのも使おすすめです。
出典:Amazon
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ふたつめにご紹介するのは、鮮やかなブルーの光沢が目を引く「やまに」の和食器です。
描かれている模様は、古くからの伝統的な描画。日本が昔から大切にしてきた“おもてなしの心”が、このひと皿によって丁寧に表現されています。
ワンプレートサイズなので、来客時にもぴったり。少々値ははりますがひとつ持っておくと、ワンランク上のテーブルコーディネートが叶います。
出典:Amazon
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3つめにご紹介するのが、いびつな形が深みを感じさせる「イチキュウ」の和モダンな和食器です。
石の粉に石英や粘土などを練り合わせ、その後1300℃程度の高温で焼き上げながら作られたひと皿。美濃焼が持つ美しさを、ぜひその手に取ってお確かめください。
出典:Amazon
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4つめにご紹介するのが、花柄、あるいは貝を思わせる美しいシルエットの「TAMAKI」の和食器です。
窯で焼いたときにできる色ムラは、職人の手づくりならでは。一枚一枚異なる息遣いを食卓でお楽しみください。
こちらの和食器は、色や形状から和食だけではなく洋食にもぴったり。サイズは小皿・中鉢、中皿タイプがあるので、シリーズで合わせてテーブルコーディネートを楽しむのもおすすめです。
出典:Amazon
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5つめにご紹介するのは、ひと皿ごとに濃淡や色味が少しずつ異なり、手作りの良さがあふれる「テーブルウェアイースト」の和食器です。
製造は、陶磁器の生産量日本一を誇る岐阜県土岐市。
直送品なので、プロ品質でありながらも手の届きやすい価格帯を実現しています。
白地の皿は、和食にも洋食にもぴったり。さまざまな用途で、食卓を華やかに彩ってくれるでしょう。
出典:Amazon
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最後にご紹介するのは、長崎県の焼き物商社「西海陶器」の豆皿のセットです。
西海陶器は、最初は一台のリヤカーだけで販売していましたが、商品が人気を呼び、今では大手商社へと成長。
ハイセンスながらも暮らしに馴染む和食器は、多くの人々に親しまれています。
そんな西海陶器が手掛けるのが豆皿の8枚セット。それぞれ柄が異なるので、その日の気分で楽しめます。
シンプルで味わいのある模様は、料理の味を格上げしてくれるでしょう。
自宅用にはもちろん、友人へのプレゼントにもおすすめです。
和食器には、有名職人が手掛けるものもありますが、専門のブランドも存在します。
目移りして決めかねていたり、プレゼント用として迷っていたりするようなら、和食器の通販サイトをチェックするのがおすすめです。
人気和食器通販サイトを3つご紹介するので、ぜひお気に入りの作品を見つけてください。
「HOUSEGRAM」は、オールラウンドに扱うセレクトショップです。
和食器はもちろん、洋風、北欧風などさまざまな食器が集合。取り扱いブランドは23にも及び、人気作家の作品も多数掲載されています。
和食器は特に使い勝手に優れていて、電子レンジ対応、食洗器対応など、見た目と機能性を両立したものがずらり。
食器類以外にも、キッチン用品、ステーショナリー、雑貨など幅広いラインナップを楽しめます。
「暮らしのうつわの店 なごみ」では、和モダンでハイセンスな和食器を多く取り揃えています。
手に馴染む形やサイズは、「なごみ」ならではといえるでしょう。
すべての作品は、プロの陶芸作家が手作業でつくりあげたもの。
有名作家とのコラボレーションで製作された作品もあり、見ているだけで浮き立つような気持ちになれますよ。
「トリノワ」のネーミングの由来は、『一人ひとりとの輪をつなげる』。
その名の通り、トリノワでは多くの作家やクリエーターの作品を閲覧できるので、好みの作品がきっと見つかるでしょう。
すべての商品は、和食器に精通した店長がセレクトしています。
他のお店ではなかなか見つからないような作品も、「トリノワ」なら出会えるかもしれません。
食器は実際に見て、触れて選びたい、という方もいるでしょう。
今回は、そんな方におすすめの東京の和食器屋さんを4つ厳選しました。
東京にお住まいの方はもちろん、東京にお出かけ予定がある方もぜひ一度お立ち寄りください。
うつわ楓は、青山通りの裏手にあるお店です。
木製のたたずまいは、日本ならではの情緒を感じさせます。たっぷりと自然光が差し込む店内は、時の流れがとてもゆっくり。
味わいのある和食器を眺めながら、あたたかくリラックスした時間をお過ごしください。なおうつわ楓では、定期的に個展を開催しています。
それぞれ、作家も扱うジャンルも異なるので、好みの和食器にきっと巡り合えるでしょう。
高島屋の裏手にある遊歩道。2階に上がると現れるのは、おしゃれは和食器店monsenです。
monsenの和食器は、和食はもちろん、洋食にもぴったり。インテリア性があるので、ご自宅に飾るのも良いでしょう。
なお、和食器だけではなく雑貨や小物なども扱っています。「和食器を見に行ったのに思わずあれもこれも買ってしまった」といった、うれしい発見があるかもしれませんね。
SMLの店内は、“和モダン”。木製のディスプレイには高級感があり、同時にどこか少しアンティークな雰囲気があります。
おしゃれで深みのある店内は、和食器の魅力を最大限に引き出してくれるでしょう。
個展も頻繁に開催されていて、和食器だけではなく「硝子」「型染め」など日本古来の伝統品に触れられる機会もあります。
うつわPARTYのコンセプトは、『毎日がパーティーだといいね』。
お店をオープンしてからの20年間、店主が目指しているのは遊び心のある和食器店。
うつわPARTYが扱う数々の和食器は、品質も抜群。今までにたくさんの雑誌・メディアに掲載され、県外からも多くのお客さんがやってきます。
展示会を頻繁におこなっているので、毎日の食卓が楽しくなるような、あなただけの和食器を見つけてください。
和食器にはさまざまな種類があります。
しかし、職人が手掛ける和食器は格別。一つひとつ微妙に異なる形に職人のこだわりが感じられ、あなたにとって特別なひと皿になるでしょう。
日常的に使う和食器を選ぶときには「生活に馴染みやすいか」を考えるのがおすすめです。
ぜひ見た目も実用面も兼ね揃えたお気に入りのお皿を見つけてくださいね。
暮らしにマッチしたおしゃれな和食器は、家族の団欒をより豊にします。お気に入りの和食器で、食卓を美しく彩りましょう。
この記事のライター
michill トレンド
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ファッション、ビューティー、ネイル、ヘアスタイルなど、幅広いカテゴリのトレンドに敏感なアラサー女子です。話題のアイテムの情報や気になる商品のレビューを紹介します。
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