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夫の言葉を悪く受け取る「ゲスパー」になっていた青鹿さん、はっきり口に出さず妻に伝えようと「察してちゃん」になった夫。お互いに反省し、相手の言葉は額面通りに受け取るようにしました。そうして、こうなった理由はお互いの間の自他境界が曖昧になっていたからだと気づきます。
夫と、お互いに相手の言葉はそのまま受け取り、要望はきちんと口に出すようにしてみました。
当たり前のことなのに、最初はとても難しかったです。ついクセで私は夫の言葉を悪く受け取ってしまい、「それってさぁ⁉︎」と脳内で怒りがフツフツわくことも。でも「そんなことは言ってない、言われてない、だから気にしない」を呪文のように繰り返したところ、「疲れた〜」と帰ってくる夫の言葉は「疲れた」以上でも以下でもありませんでした。
疲れたから子育てしたくないというわけでもなく、「お疲れ様。じゃあ私、先にお風呂入ってくるから」とふーみんの世話をお願いしても嫌な顔ひとつせず(むしろキャッキャウフフタイムが始まった)、本当にただただ「疲れた」という感想だったんだと思いました。
そして夫も「言葉にはしないけど察してほしい」と思ったことを、きちんと口に出すことによって、「これ、口に出すとひどくない?この望みは身勝手だな」ということに気が付いたそうです。誰でもそうですが、要望ってはっきりと口に出すと子供じみていて、カッコ悪いこともあります。自分の要望をハッキリ口に出さずに相手が動いてくれたら、自分はカッコ悪くもならないし悪者にもならないから、察してほしくなるんだと思いました。はっきり口に出せば、自分自身で身勝手さに気づけるんですよね。
我が家は、頻繁に掃除についてで揉めがちなんですが、「自分の要望は何か?」をしっかり認識し、自分をコントロールするためにも、いさかいになりそうな要望は言葉を選びながら口に出すのはとてもよいことだと思ったそうです。私自身も「察して動かなきゃ」というストレスがなくなり、よい意味で「言われてないから、望まれてない」と焦らないですむようになりました。
そして、これを続けていてわかったことがあります。私のゲスパーは「私と夫は同じ考えに違いない=だから夫はこう思っている」と思い込んでいたから、でした。いつの間にか、私の中に夫を取り込んでしまっていたんですね。つまり「自他境界」がなくなった状態です。夫も同じだと言っていました。
産前はそんなことなかったのですが、産後は子育てや家事で疲れていたりして、今まで私と夫の間にきちんとあったはずの自他境界が曖昧になっていたんです。今後はお互いに別の人間であるということをしっかり意識していこうと思いました。
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#子育て夫婦の自他境界#ふうふう子育て
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次回更新は、5/22(日)の予定です。どうぞお楽しみに!
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青鹿ユウ
漫画家。夫と娘と猫と暮らしている。自分の経験、専門家から学んだことを「気軽に楽しく読めて、ちょっとためになる」漫画にしたいと思っている。著書に『今日から第二の患者さん』(小学館)、共著書に『子どものアトピー性皮膚炎のケア』、『ほむほむ先生のアレルギー教室』がある。 Twitter:@burubanblog:http://aoshikayu.com/
(編集協力:大西まお)
この記事のライター
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