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デザイン、色、新素材など、毎年新作が発表されるランドセル。ファッション業界の最先端トレンドをとりいれ、大人もつい目で追ってしまうほどおしゃれなモデルも並びます。個性的でおしゃれで、他の子とかぶらないランドセルがほしい……でも6年間失敗したくない! という方向けに、今どきのおしゃれランドセルと選び方を紹介します。
ラン活を始めてみると、ランドセルがカラフルになり、素材を含め選択肢が増えたことに驚くかもしれません。ランドセル業界も実は、ファンション業界や時事的なトレンドの影響を受けて変化し続けているのです。
今どきどんなランドセルが「おしゃれ」なのか、注目ポイントを4つピックアップしてご紹介します。
ランドセルの色の選択肢は増えましたが、2022年度のランドセル購入者データ[*1]を見ると男の子向けは昔ながらの黒が1位と不動の人気。女の子向けは紫やピンクに続いて赤が3位ですが、ピンクの中でもワインカラーやローズなど赤に近いランドセルもたくさんあるので、やはりクラシックな赤系ランドセルの人気は根強いです。
では、ランドセルのトレンドは結局は昔とあまり変わっていないかというと、そんなことはありません。
ベースになるのは黒、赤といったクラシックな色でも、ステッチや刺しゅうの糸の色、縁取りや背あての革を違う色にした「バイカラー」(コンビカラーやツートンカラーとも呼ばれます)のランドセルが増えています。また、鋲やかぶせ裏(ランドセルを開けた内側)のデザインにも各社工夫をこらしていて、ちょっと差がつくおしゃれなランドセルとして人気を集めています。
参考記事>【年長さん・年中さん注目】ランドセルの人気色とトレンドは? 選び方のポイントも
馬のおしりの革「コードバンで」つくるランドセルは、本物志向の方に根強い人気があり、革自体の希少価値もあって毎年早い時期に完売してしまいます。
「革の宝石」と呼ばれるランドセルの最高級素材のコードバンは、独特の光沢やツヤがあり、他のランドセルと並べたときに見た目で断然差がつきます。デザインはクラシカルなものがほとんどですが、高級感ある上品なおしゃれが実現します。
参考記事>コードバンのランドセルを買う前に! 特徴とおすすめ、デメリットも紹介
出典 https://tsuchiya-randoseru.jp/
華やかでワントーン明るい土屋鞄製作所のジェンダーレスモデル「RECOプレミアム」
ファッションのトレンドとなっている「くすみカラー」は、ランドセルにも取り入れられ、各社ペールトーンのちょっとくすんだカラーを新色として出しています。
また、世界的なSDGs推進の流れもあって、「ジェンダーレス」「サステナブル」もランドセル業界のトレンドに。老舗の人気工房・土屋鞄製作所がジェンダーレスモデルを発表したときは大きな話題となりました。ニューランド、池田地球など、リサイクル素材をランドセルに活用していることを前面に打ち出しているメーカーも増えてきました。
いずれもデザイン的にもおしゃれなもので、社会問題への意識の高さがトレンドそのものであることを実感できますよ。
参考記事>ランドセルの色の選び方!人気カラーは?色が決まらない人へのアドバイス
通常の縦型と違い、横に長い形の「横型ランドセル」。
ランドセルを開閉するふた、かぶせ部分が短い「半かぶせランドセル」。
軽くて機能的な「ランドセルリュック」。
見た目からしてオーソドックスなランドセルとは違う、個性派タイプの人気も近年じわりと広がってきています。
デザインのおしゃれさもありますが、荷物が出し入れしやすい、ランドセル自体が軽い、といった機能面でも注目されています。
デザイン重視で、機能や保証など大切なポイントを見逃してしまっては、後悔のもと。おしゃれなランドセル、最低限ここをチェックすれば大丈夫!という部分をご紹介します。
ランドセル自体の重さは、1,100~1,300gが平均値。素材としてはクラリーノなど人工皮革は軽く、牛革やコードバンなど天然皮革は重くなってしまう傾向があり、重いものでは1,500gを超える場合も。逆に、1,000gを切る超軽量ランドセルもあります。
そこに教材や筆記用具、タブレットなどを収納するので、実際に子どもが背負う総重量はもっと重くなります。そこで各社、工夫をこらしているのが「重さを感じない背負いやすさ」です。
具体的には・ランドセルの重心が高い位置にくるよう、「背カン」(肩ベルトの根元部分)が立ち上がり、左右に動くようになっているか。・背中全体に重量が分散するよう、部位によって厚みを変えた立体構造で背中へのフィット感をアップさせているか。・肩ベルトにクッション性があるか
この3つで背負いやすさは決まります。
ランドセル自体の重さだけにとらわれず、背負いやすさに対する機能はまずチェックしたいポイントです。
参考記事>軽いランドセルは買わない方がいい!? 子どものためのランドセル選びのポイント
ランドセルのサイズは、大型化の傾向にあります。使う教材が増えたことやタブレットの普及、また子どもの両手を空けるためできるだけランドセルに荷物を入れることが増えたためです。
サイズでチェックしてほしいのがこの2つ。
・「A4フラットファイルに対応」しているかどうか(本体内寸の目安:横幅23cm×縦31cm以上)・ランドセル本体の奥行を示すマチ(大マチ)が、主流サイズの12~12.5cm以上を満たしているか
一部、サイズが小さめでも収納に工夫をしている工房やメーカーもありますし、大マチ13cmと大容量を実現しているモデルもありますが、提示した数字はひとつの目安にしていただけるものだと思います。
参考記事>大型化が進むランドセル! サイズ選びはどこに注意すればいい?
ランドセルの色やデザイン選びが多彩になってきたとはいえ、学校のルールや地域性による文化があることも忘れないで。
学校によっては、華美なデザインやキャラクターものが敬遠されるところもありますし、お住まいの地域によってはクラシカルな色やデザインが好まれる場合も。また、学校のロッカーのサイズによっては、例えば横型や大型のランドセルは出し入れしにくいといったケースも出てきます。
ランドセルを買う前に、子どもが通う予定の小学校の登下校の様子を観察したり、先輩ママに話を聞いたり、学校へ直接問い合わせるなど、心配な面があればリサーチしておくと良いでしょう。
保証については、「6年間保証」がついているかどうかは必ず確認しましょう。
これは大手メーカーや有名工房であればほとんどついている保証になりますが、保証内容はブランドによって違います。基本的には「自然に使って壊れたものであれば無料で修理」というところが多かったのですが、条件問わず壊れたら直してくれる「完全無料保証」のブランドも徐々に増えてきています。ちょっとうちの子、ランドセルの扱いに不安があるな……という場合は、「完全無料保証」のブランドから探すというのも一つの手です。
また、修理の際の送料をどちらが負担するのか、どのパーツでも修理や交換できるのかなど、細かい部分もできる限りチェックしたいところです。
ここからは具体的に、おしゃれな人気ランドセルをいくつかピックアップしてご紹介していきます。
女の子向けモデルでは、くすみカラー、パステルカラーなど淡いペールトーンの新色が目立ちます。ワンポイントモチーフやバイカラー、柄入りで個性を出したランドセルや、デザイナーズブランドが出すランドセルもおしゃれで人気です。
男の子向けモデルでは、黒やブルー系がメインですが、黒の中でも微妙な色の違いがあります。シンプルでありながら、ふちの色やワンポイント、かぶせ裏など細部までこだわったデザインのランドセルが人気です。
派手さはないけれど、クラシックで洗練された天然皮革のランドセルは、親や祖父母世代からも高評価。6年間使ううちになじむ、飽きのこないデザインと気品あるたたずまいに注目です。
性別を限定せず、好きな色やデザインを選んでほしいという気持ちが込められたジェンダーレスモデル。流行を取り入れたカラー展開も人気の高さにつながっています。
いまや商品選びの基準の一つとなっている「サステナブル」の流れはランドセル業界にも。再生素材を使ったエコで地球にやさしい上に、デザイン性や機能性を兼ね備えた先進的な取り組みの3ブランドを紹介します。
紹介した3ブランドのほか、老舗工房の土屋鞄製作所はキノコの菌糸体から生まれたマッシュルームレザー「Mylo™」の開発を進め[*2]、大手メーカー・セイバンはランドセル製造過程で余った生地を再利用してつくった「エシカルランドセル」を販売[*3]するなど、サステナブルなランドセルづくりへの取り組みが広がっています。
かぶせ部分を2/3~半分にすることで生地が減るため、見た目がおしゃれな上に軽くて大容量の「半かぶせ」や「横型」ランドセルは、個性的なランドセルを求める層に一定の人気があります。大手メーカーのセイバンも「半かぶせ」モデルの販売を2022年8月から始めた(エシカルランドセル[*3])ことで、普及率が高まるきざしもあり、注目を集めています。
2023年モデルの傾向をふまえて、おしゃれなランドセルをピックアップしてみました。
キュートでかわいいモデル、シックで洗練されたモデル、個性的でオリジナリティあふれるモデル、ディテールに凝ったデザイナーズブランドのアイテムなど、どれも印象的なデザインのランドセルばかり。さらにリサイクル素材でつくられたランドセルが増えているなど、まだまだ進化し続けているランドセル業界。
こういったトレンドもチェックしながら、お子さんが気に入るランドセルが見つかるようサポートしていきたいですね。
参考文献[*1]一般社団法人 日本鞄協会 ランドセル工業会 「ランドセル購入に関する調査 2022年」[*2]土屋鞄製造所「マッシュルームレザー(ヴィーガンレザー)「Mylo™」と、新しい「つくる」をつくる。」[*3]セイバン「エシカルランドセル」
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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