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お風呂に関わる企画・開発・販売などを行うバスリエは、お風呂と地震に関する調査を実施しました。
地震大国の日本。「お風呂に入っているときに地震がきたら…」などと考えたことはありませんか?普段地震の備えをしていても、お風呂関連の地震の備えはしていない、という人も多いのではないでしょうか。
そこで実施された今回の調査。お風呂と地震に関する実態を探っています。
震度4以上の地震を経験したことのあるという人は9割ということで、非常に高い数値となっている一方、お風呂の中で震度4以上の地震を経験したという人は1割に留まりました。
では、その1割の人たちは、地震が起きた際どのような行動をとったのでしょうか。
アンケート結果では「揺れがおさまるまで待つ」が半数の割合で、1位となりました。
これは、「むやみに動かない」という点では正しい判断なのですが、これよりもまず一番に行って欲しいのは「避難経路の確保」です。
大きな地震の場合、建物が歪んでしまい扉が開かなくなってしまうということが考えられます。そのため、まずは浴室の扉を開放し、その後洗面器や風呂蓋で頭を覆い、揺れがおさまるのを待ちましょう。
昨今の頻発する地震の影響もあり、普段から地震の備えをしている人は6割以上と高い割合となりました。一方、お風呂に関しての地震対策については、特にしていないという人が6割以上で、数値が逆転しました。
「備えをしている」という人に関しては、トップから「倒れるものを置かない」「避難所用に体を拭くものを常備」「洗い流さないシャンプーを常備」となり、避難時用のスリッパ・バスローブの準備や窓・ガラスへのフィルム貼りなど、細かい対策はあまりしている人がいないようでした。
ひと昔前は、災害時用に「風呂水を溜めておく」と良いということが言われていました。
実際、現在でも24%の家庭では「風呂水を溜めている」という結果に。その用途としては「トイレの排水」がトップ、そして「洗濯物洗い」→「掃除」→「食器洗い」と続きます。
一方で、溜めない派の理由にはどのようなものがあるのでしょうか。
その理由としては、「カビの発生・菌が繁殖」ということで、“衛生観念上”がトップに来ました。汚れた水は、手に傷などがあればうっかり触れただけで感染する可能性もありますから、カビや菌の発生というのは軽視できない問題です。
また少数ですが、「小さな子どもがいて危険」という意見もありました。
風呂水を溜めるか溜めないか、というのは一概にどちらが良いというのは言えませんが、各家庭の事情や季節などを鑑みてしっかり検討することが良いでしょう。
Q:お風呂の残り湯を、トイレの排水に使用しないほうが良いって本当?A:使用しないほうが無難ではあります。断水が起きるレベルの大地震の場合、下水管が破損や破裂している可能性があります。特にマンションなどの場合、下水管の破損に気づかないで水を流してしまうと、汚水が下の階の住居に流れ込んでしまう可能性があります。トイレの排水に利用しないほうが良いというのは、こういった理由からです。
Q:浴室やトイレは家の中で地震に強いという話を聞いたことがあるのですが本当?A:浴室・トイレが一番安全ということはありません。木造であれば狭い空間の四隅に柱が立っているため多少は耐震性が高いこともあるかもしれませんが、家が倒壊するような大地震であれば家のどこであれ危険は変わりません。むしろむやみに狭い空間に逃げ込んでしまい、閉じ込められる可能性もあります。
Q:お風呂や脱衣所に、地震のために何を用意しておくのが良いのか知りたい。A:浴室内外に普段から防災の準備をしておきましょう。浴室内には倒れるものを置かない、鏡や窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る等の対策をし、すぐに逃げ出せるよう脱衣所にバスローブやスリッパを常備しておきましょう。避難所ではお風呂に入るのはなかなか困難ですので、体を拭けるウェットティッシュや洗い流さないシャンプーなども防災用品として加えておくことをおすすめします。また普段から浴室や脱衣所にスマホを持って入りましょう。緊急地震速報を聞き逃さないためだったり、万が一閉じ込められた場合に助けをよんだり、震災直後の状況確認ができるため入浴時もそばにおく癖をつけましょう。
調査期間:2022年3月~2023年2月調査主体:バスリエ調査手法:インターネット調査エリア:全国調査対象:地震に関心のある男女200名有効回答数:200名
バスリエhttps://www.bathlier.co.jp
(マイナビ子育て編集部)
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