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育児中、家族や気の知れたママ友が身近にいればよいですが、必ずしもそのような環境で子育てできるケースばかりではありません。引っ越しなどにより見知らぬ街で子育てすることになる人も……。今回は36歳のママ・Aさんの体験談をご紹介します。
結婚を機に、地元の関西から首都圏へ引っ越してきました。そのまま都内で結婚生活を送り、妊娠、出産、子育ても都内ですることに。私の親戚はすべて関西なので、関東に親戚はなし、東京に出てきている友人もいません。孤独な中での育児は、想像以上に過酷なものでした。
主人が会社へ行っている間はつねに子どもとふたりきり。気分転換もできず、育児で困っても助けてくれる人もいず、心身ともに疲れは限界。
そんなとき、子連れで集まって遊べる支援センターがあるとの情報が。正直、どのようなところかもわからず不安な気持ちもありましたが、行ってみることにしました。
子育て支援センターはいつでも子連れで遊ぶことができるスペースがあり、赤ちゃんや幼児を連れたママたちがたくさんいました。みんな顔見知りのようで、楽しそうにおしゃべりしています。
ママ友のいない私はより寂しさを感じてしまい、少しのぞいただけで帰ろうと玄関口に向かおうとしました。
そのとき、「こんにちは」と声をかけられて振り返ると、数人のママがニコニコ私の方へ向かってきます。
ママたちは「お子さん、何歳?」「お名前は?」「ここ来るの初めてですか?」と気さくに話しかけてくれ、「こっちに座りなよ」と私を輪の中に入れてくれました。
そこから、自己紹介したり、育児の悩みを共有しあったり。久しぶりの大人との会話、育児への励ましに、心がとても明るくなったのを覚えています。
それ以来、週に1~2回はセンターに行き、子どもと遊んだりママたちとしゃべったり、楽しい時間を過ごしています。地方から出てきたママもいて、共感し合えることも。
1番うれしかったのが、支援センターの先生が「毎日おいでよ。みんなで育てるもんだよ」と言ってくれたこと。
これまで、「誰も頼れないし、孤独だけどがんばらなくては」という気持ちがあったのですが、先生のひとことで、「自分ひとりでがんばらなくてもいいんだ」と思うことができ、気持ちに余裕が生まれました。
あのとき、支援センターへの一歩を踏み出してよかったと感じています。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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