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ヒナゲシといえば「ひなげしの花」という楽曲がよく知られていますよね。しかし、ヒナゲシの花と言われてどんな花かをイメージできる方は少ないのではないでしょうか?また、ポピーの花とはどこが違うのという意見もあります。ここでは、ヒナゲシの概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく解説します。
ヒナゲシの花言葉は「いたわり」「思いやり」「心の平静」「慰め」などいくつか存在しています。そして、これらの花言葉はギリシャ神話に由来していると言われています。
昔、デメテルという女神にはペルセポネという娘がいました。とある日、ペルセポネが野原で花を摘んでいると地獄の神プルトンが現れて地獄へ連れ去ったそうです。これを知ったデメテルは心労で疲弊してしまい、その姿を憐れんだ眠りの神ヒュプノスがヒナゲシの花を贈ります。これによりデメテルは心の平静を取り戻したというお話です。
このお話に由来して「いたわり」「思いやり」「心の平静」「慰め」という花言葉がつけられたといわれています。
前述した通り、可哀想なギリシャ神話はありますが怖い花言葉は特に存在していません。
ネガティブな言葉もないので、プレゼントとしてヒナゲシの花を贈るのもよいでしょう。ぜひ大切な方にプレゼントしてみてください。
ヒナゲシの特徴は、まずしわのある花びらです。和紙のようにくしゃくしゃの花びらは風に揺れるととても風情がありますよ。
また、蕾も特徴的で開花前は下向きにうなだれています。そこから開花前になると真っ直ぐに立ち上がって花を咲かせます。草丈は15〜80cmほどです。
また、原産地はヨーロッパで、寒さには強いですが暑さには弱いのが特徴です。ヒナゲシの見頃は5月以降ですが、日本では暑さに耐えることが出来ずに夏には枯れてしまいます。
ケシ科の植物ということで、アヘンとの区別が分からず不安な方もいるかもしれませんが、ヒナゲシは日本でも栽培が許されていますし、アヘンは採れないので安心してください。
・分類…ケシ科ケシ属・原産地…ヨーロッパ南部・別名…シャーレーポピー、虞美人草(ぐびじんそう)・開花期…3月~5月
ヒナゲシは漢字で書くと「雛芥子」です。ケシ科の植物ですが、サイズが小さめだったことから「雛」がつけられたといわれています。
また、ヒナゲシの別名にもある通り「虞美人草(ぐびじんそう)」というのは中国の戦国時代に由来しています。
楚国の将軍、項羽には「虞姫」という妻がいました。「虞姫」が死んでしまった後、墓の近くに咲いたのがこの花だったことから虞美人草とつけられたとされています。
シャーレーポピーの別名の由来は、イギリスのシャーレー地方に住む牧師が改良した花であることからつけられたといわれています。
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシア・ローマの神話に由来するとされています。ヒナゲシが誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
「ヒナゲシとポピーは一緒じゃないの?」という声をよく耳にします。たしかに違いを詳しく理解している方は少ないのではないでしょうか。
実は、ポピーというのはケシ科の植物を総称した呼び方になります。つまり、ヒナゲシはポピーの中の一種類ということですね。
ほかのポピーの仲間には、アイスランドポピーやオリエンタルポピー、カリフォルニアポピーなどがあります。以下でひとずつ解説していきます。
アイスランドポピーは、ヒナゲシよりか開花時期が早いのが特徴です。2月〜5月に開花して、草丈もヒナゲシより小さめで30cm程度です。
オリエンタルポピーの開花時期は5月〜6月です。花びらが大きいのが特徴で、最大20cmほどにもなる大輪種です。
花びらが大きい割には、草丈は短めで30cm程度です。
カリフォルニアポピーの別名は「ハナビシソウ」と呼ばれています。開花時期は4月〜6月で、草丈は20cm〜60cm程度です。
花びらは5cm〜7cmとオリエンタルポピーと比較すると小さめですね。
今回はヒナゲシの花について解説をしてきましたが、いかがだったでしょうか。ポピーとヒナゲシの違いについて知らなかった方は、少しスッキリしましたよね。ポピーの仲間には毒性のあるケシ(芥子)もありますが、一般市場では種も苗も出回っていないので、安心してください。
ガーデニングが趣味の方などは、ヒナゲシと一緒にポピーの仲間なども育ててみて違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。
この記事のライター
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