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「葡萄」をブドウと書いてエビと読むの⁉ 伝統色【葡萄色】の由来

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目次

【葡萄色(えびいろ・ぶどういろ)】とは、ヤマブドウの実のような暗い赤紫色のことです。日本の伝統色である【葡萄色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【葡萄色】とは?

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葡萄色(えびいろ)とは、ヤマブドウの実のような暗い赤紫色です。

色の名前 葡 萄 色 読み方 えびいろebi-iro 英語 wine color WEBカラーコード #6a4c68 CMYK C=69/M=78/Y=48/K=0 RGB R=106/G=76/B=104

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【葡萄色】の意味と由来は?

【葡萄色】は、ヤマブドウの実を思わせる暗い赤紫色のこと。「葡萄」を「えび」と読むのは、現在の一般的な葡萄ではなく、山葡萄の古い名前「エビカズラ」からきています。【葡萄色】は本来、エビカズラの実が秋になって熟したときの色を指しています。染色としては、紫草の根を用いて染めていました。色名が誕生したのは平安時代で、とくに宮廷の女官に好まれていたようです。『枕草子』に「女の表着は薄色、葡萄染、萌黄、桜、紅梅、すべて薄色の類(たぐい)」という表現があります。音の似た色に、明治時代に女子学生に大流行した黒みを帯びた赤茶色があります。「えび」という音では【海老茶】が連想されてしまうことから、区別するために【葡萄色】を「ぶどういろ」と呼ぶことが徐々に増えてきました。しかし、厳密には【葡萄色(ぶどういろ)】は現在の葡萄を思わせる紫色を指し、【葡萄色(えびいろ)】とは違う色とされることも多いようです。

【葡萄色】に合う色は?

葡萄色えびいろ 威光茶いこうちゃ

【葡萄色】に合う色のひとつに【威光茶(いこうちゃ)】があります。【威光茶】は、やや茶色味がある黄緑色です。一見、赤紫の【葡萄色】とは相反する色のようにも思えますが、組み合わせることで紫色の派手さが抑えられ、落ち着いた大人の和の配色になります。

同様に、植物の若い芽を思わせる黄緑色の【若芽色(わかめいろ)】とも相性がいいです。同系色では、【葡萄色】より薄い赤紫の【紅藤(べにふじ)】と合わせると、若さを感じさせる柔らかい雰囲気が出ます。

A traditional Japanese color “葡萄 Ebi or budou” is…

A traditional Japanese color “葡萄 Ebi” is a dark reddish purple color reminiscent of the fruit of the wild grape. The word “葡萄 Ebi” is derived from the old name for wild grapes, “Ebi-kazura,” rather than the more common grapes of today. The word “葡萄 Ebi” color originally referred to the color of the wild grapes when it ripens in autumn. As a dye, it was dyed using the roots of the purple plant.

The color name was born in the Heian period (794-1185), and it was especially favored by court ladies. In “枕草子 -means The Pillow Book-“, an essay that is a representative work of dynastic literature, “葡萄 Ebi” color is listed as a good color for women’s kimonos.

Another color with a similar sound is “海老茶 Ebi-cha”, a blackish reddish brown that was very popular among female students during the Meiji era (1868-1912). Since the sound of “ebi” reminds people of “海老茶 Ebi-cha”, “葡萄 Ebi” color is gradually being called “Budou -means grape-” color to distinguish it. Strictly speaking, however, “Budou” color refers to the purple color reminiscent of grapes today, and is often considered a different color from “ebi” color.

まとめ

山葡萄の一種、エビカズラの実の色から取られた【葡萄色】。ブドウなのにエビと読むのは大人にとっても少し不思議な感じがしますが、由来があってのことなんですね。

ヤマブドウは今も野山でよく見かけることができます。秋にヤマブドウを見つけたら、紫色を愛した平安貴族の気持ちに思いをはせてみてくださいね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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