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「刈安色」聞いたことある? 奈良時代の一般的な庶民はこの色の服を着ていた【日本の伝統色】

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目次

【刈安色(かりやすいろ)】とは、少し青みがかかった黄色のこと。日本の伝統色である【刈安色】にどのような由来があって、どのように愛されてきたのか、子どもにそのまま教えてあげられるよう、やさしい言葉で解説します。海外の方に英語で説明できるよう、英語での解説も紹介しています。

【刈安色】とは?

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刈安色とは、少し青みがかかった黄色のことです。

色の名前 刈 安 色 読み方 かりやすいろkariyasu-iro 英語 Kariyasu-color WEBカラーコード #f5e56b CMYK C=30/M=80/Y=95/K=0 RGB R=186/G=81/B=38

※色は環境等により見え方が異なります。各種カラーコードは絶対のものではなく、あくまで参考値です。

【刈安色】の意味と由来は?

【刈安色(かりやすいろ)】とは、少し青みがかった黄色を指す日本の伝統色。という名前の由来は、「刈安(かりやす)」という植物の名前から来ています。同じ黄色系の【鬱金色】ほど赤みは入っておらず、【黄檗色(きはだいろ)】ほど緑みが入っていません。

「刈安」はイネの仲間で、日本では古くから、その植物を用いて布を黄色い色に染めていました。刈り取った刈安を乾燥させ、細かく刻んで水で煮出し、黄色い染め液を作ります。奈良時代、庶民はこの刈安で染めた衣類を着ることが一般的だったそうです。

刈安は、黄色以外の色に染めるときにも用いられました。【刈安色】に染めた生地を、こちらも日本に古くからある染料【藍(あい)】で染めると、松の葉に由来する【松葉色】になります。

【刈安色】に関連する色

黄系統の色には、ほかに【鬱金色】【黄檗色】などがあります。■【鬱金色(うこんいろ)】 ■【黄檗色(きはだいろ)】 刈安を使って染める色には、ほかに【松葉色】【千歳緑】などがあります。■【松葉色(まつばいろ)】 ■【千歳緑(せんざいみどり・ちとせみどり)】

【刈安色】に合う色は?

刈安色かりやすいろ 青藤あおふじ

主張しすぎない明るい黄色なので、さまざまな色と相性のよいのも【刈安色】の特徴です。

うっすらと青みが入っているので、青系統の色とは特に好相性。例えば、刈安と同じように古来から日本で親しまれてきた【藍】と組み合わせると、コントラストがはっきりとした心地よい色合いになります。もう少し青みが薄い【青藤】と組み合わせると、軽やかで可愛らしい色調です。

また、「由来」でも説明したように、鮮やかな緑【松葉色】は、刈安と藍で染めた色。そのため、【松葉色】とも合わせてもしっくりとなじみます。藍と同じくらい日本では古くから使われてきた染料「茜」で染める【茜色】とも相性のよい組み合わせです。

A traditional Japanese color “刈安 kariyasu” is…

A traditional Japanese color “刈安 kariyasu” is a traditional Japanese yellow color with a slight bluish tinge. The name “刈安 kariyasu” comes from the name of a plant called “刈安 kariyasu”. It does not have the reddish tint of the same yellow color “鬱金 ukon”, and is not as greenish as “黄檗 kihada”.

A plant “刈安 kariyasu” is a member of the rice family, and the plant has been used to dye cloth yellow in Japan since ancient times. The harvested “刈安 kariyasu” is dried, chopped into small pieces, and boiled in water to make a yellow dye solution. During the Nara period (710-794 CE), it was general for common people to wear clothes dyed with this “刈安 kariyasu”.

A plant “刈安 kariyasu” was also used to dye clothes in colors other than yellow. When fabric dyed in “刈安 kariyasu” color is dyed with “藍 Ai -means indigo-,” a dye that has also been used in Japan since ancient times, it becomes “松葉Matsuba” color, which is derived from pine leaves.

まとめ

日本で古くから使われてきた【刈安色】。刈安色の染料のもととなる刈安は、今でも山や日当たりのいい野原などに生えていることがありますよ。草木染めによく使われている植物でもあります。山歩きやお散歩のときに、ぜひ探してみてくださいね。

(マイナビ子育て編集部)

参考文献・『色名がわかる辞典』(講談社)・『366日 日本の美しい色』(三才ブックス)・『くらしを彩る 日本の伝統色事典』(マイナビ)



この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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