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広いお風呂が楽しい銭湯。普段と違う入浴に子どもも大喜びですよね。親子での銭湯はよい思い出になりそうですが、自宅のお風呂と要領が違うため戸惑ってしまうことも……。今回は、30代ママSさんから届いた銭湯でのエピソードをご紹介します。
娘がまだ小さかった頃、町に一軒だけある銭湯に初めて行きました。
私はもともと大の温泉好きなのですが、妊娠してからは温泉旅行に行くのが難しく……久々の大浴場に心はウキウキ。娘とのびのび大きなお風呂を楽しもうと、意気揚々と大浴場のドアを開けました。
しかし、目の前の風景になぜか違和感。あれ?何か足りない……。
なんと、その銭湯にはシャワーがありませんでした。あとから知ったのですが、昔ながらの銭湯には、シャワーがないところもあるようなのです。
まったく予想していなかった私は戸惑いました。普段、シャワーを使って娘の頭や体を洗っているので、洗面器のお湯で洗うにも要領がつかめません。
片手で小さな娘の体を支えて、片手でお湯をかけて、手で洗って、とバタバタしている間に、娘の体も私の体も冷えてしまいそう。
今日は洗うのを諦めようかと思ったとき、「これ使いな」と声がしました。
振り向くと、先ほどまで横で体を洗っていたおばあさんが、洗面器をもって立っていました。冷えた私たちのため、ほどよい温度のお湯を洗面器に入れて持ってきてくれたのです。
そのあとも、おばあさんは何度もお湯を汲み、私たちに渡してくれました。娘を抱えたままお湯を汲むのは大変だったので、とても有難かったです。
おばあさんのおかげで寒い思いをすることなく、落ち着いて娘の体を洗うことができました。
あのおばあさんのやさしさが本当にうれしく、今でも忘れることのできない思い出です。
====================※本記事は、編集部に寄せられた実際のエピソードを元に再構成しています。
妊娠中、子育て中に誰かに助けてもらって感謝していることはありませんか。そんな「ありがとう」の気持ちを込めたエピソードを募集しています。あなたのすてきな体験談を教えてください。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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