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「夏の思い出」の歌で有名な水芭蕉は「森の妖精」と呼ばれ、可憐で美しい花姿をしています。ここでは、水芭蕉の概要や特徴、花言葉、名前の由来などを詳しく説明します。
水芭蕉の花言葉は「変わらぬ美しさ」「美しい思い出」です。
「美しい思い出」という花言葉は、水芭蕉が咲く尾瀬の情景を歌った「夏の思い出」という曲が由来となっています。
優しく包み込むような印象の花を咲かせ、水芭蕉の花姿や香りに懐かしさを感じることから「変わらぬ美しさ」「美しい思い出」という花言葉がつけられました。
水芭蕉の色別、種類別の花言葉はありません。
水芭蕉の花言葉に怖いものはありません。
特徴的な花姿をしている水芭蕉はサトイモ科ミズバショウ属の多年草です。白色の部分が花だと思っている方も多いと思いますが、これは仏炎苞(ぶつえんほう)といって葉が変形したものです。この仏炎苞が囲んでいる真ん中の棒状の部分に小さい花が密集しています。
水芭蕉の花に触ると、肌がかぶれたり痒みを引き起こしてしまいます。誤って食べてしまうと、下痢や呼吸困難の危険性があるので注意しましょう。
・分類…サトイモ科ミズバショウ属・原産地…日本、千島、樺太、サハリン、カムチャツカ、ウスリー・別名…牛の舌(ベコノシタ)・開花期…5月~7月・出回り期…春先
水芭蕉の葉が芭蕉という植物に似ていて、水辺に生えていることからこの名前がつけられました。
ミズバショウ属の学名「Lysichiton(リシチトン)」は、ギリシア語で「分離」という意味の「lysis」と、「服」という意味の「chiton」が語源となっています。少し離れて花を覆っている白い仏炎苞が、服のように見えることからつけられました。
別名の「牛の舌(ベコノシタ)」とは水芭蕉の大きな葉が牛の舌に見えることからつけられたといわれています。
水芭蕉の英名は「Asian skunk cabbage(アジアのスカンクキャベツ)」「White skunk cabbage(白いスカンクキャベツ)」です。スカンクは臭いイメージがあるので、水芭蕉の香りが名前の由来になっていると思われがちですが、サトイモ科の座禅草という植物によく似ていることからつけられたものです。座禅草は悪臭を放つので、見た目が似ている水芭蕉も臭いというイメージをもってしまうのではないでしょうか。しかし水芭蕉からはそのような香りは全くしません。
誕生花とは、生年月日にちなんだ花のこと。ギリシャ・ローマの神話に由来するとされていま す。水芭蕉が誕生花となる生年月日は以下のとおりです。
水芭蕉の花言葉の由来ともなった「夏の思い出」とは、尾瀬の情景を歌っています。栃木県・群馬県・福島県・新潟県にまたがる「尾瀬国立公園」内にある尾瀬沼は、日本最大級の山岳湿地です。尾瀬沼は、水深が最大9m、沼の周辺は約9kmほどあり、5月の下旬〜6月中旬になると尾瀬沼周辺に水芭蕉が咲き始めます。
「夏の思い出」の歌の中に「夏が来れば思い出すはるかな尾瀬」という歌詞があります。この歌詞から水芭蕉は夏の花と思われがちですが、実際は春の花になります。雪解けとともに花を咲かせ始める水芭蕉は「森の妖精」と呼ばれ、春の訪れを知らせてくれます。
水芭蕉の花は、仏炎苞と呼ばれる葉が変化したものに覆われています。仏炎苞はサトイモ科の植物によく見られるので、水芭蕉に似た植物をいくつかご紹介します。
・カラーカラーはサトイモ科オランダカイウ属の植物で、花姿は水芭蕉にとても似ています。仏炎苞の部分がワイシャツの襟(Collar)に似ていることからこの名前がつけられました。カラーも水芭蕉と同じサトイモ科ですが、属や自生地が異なります。
・スパティフィラム水芭蕉と同じサトイモ科の植物で、観葉植物としてもとても人気が高い植物です。スパティフィラムには「メリー」「マウナ・ロア」「ミニ・メリー」など約30種ほどの品種があります。
・アンスリウムサトイモ科の植物で、アンスリウムの仏炎苞は大きなハート型をしています。その見た目からハワイでは「Heart of Hawaii」と呼ばれ、バレンタインデーに人気の花です。花持ちがよく、20日間ほどもつ品種もあります。
水芭蕉には素敵な花言葉がつけられているので、大切な人への贈り物にぴったりですね。純白の水芭蕉をプレゼントして、普段言葉にできない想いを伝えてみてはいかがでしょうか。
この記事のライター
マイナビウーマン子育て
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