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「痛い目を見てもらいましょう」母親を“完全無視”する息子に、心理カウンセラーが提案した作戦

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目次

子育て中のママ・パパの悩みを臨床心理士・公認心理師に相談する『子育て心理カウンセリングルーム』。今回は、息子とのコミュニケーションに関するママのお悩みです。「小5の長男がろくに返事もせず、弟への影響も心配」というその訳は……。

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▶︎ 特集「10歳からの心とからだ」の記事はこちら

小5の息子が返事をせず、コミュニケーションが取れない。どうすれば?

小学5年生になる長男がろくに返事もしなくなり、コミュニケーションが取れずに困っています。私が「学校どうだった?」「宿題は大丈夫?」などと話しかけても完全スルー。そうかと思ったら、自分が必要な時は何食わぬ顔で「ねーおやつ食べたい」などと話しかけてきます。そんな態度に思わずイラッとしてしまい、言い合いになるなど衝突することが多くなりました。どうしたものかと長男にも不安を覚えますが、このやりとりを見ている次男にも悪影響があるのではと心配になります。(37歳・女性・専業主婦)

お困り度:★★★★★★★★★

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家族構成:自分37歳、夫39歳、長男10歳、次男8歳

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※写真はイメージです

【関連漫画】息子がいじめの加害者に…!?

今回の心理カウンセラー 石堂 達也 先生(臨床心理士)(うららか相談室)

小学校5年生は第二次反抗期の始まりの時期であることが多いです。自分勝手なコミュニケーションの取り方に親としても腹が立ってしまうのは当然のお気持ちです。

まず、反抗期について。子供に自立心が芽生えることで、親が自分の行動を制限してくることに疑問を持ち始め、反抗していく時期のことを言います。

小学校の高学年になってくると人間関係が広がり、社会の中で様々な情報を得ていきます。またSNSやテレビなどのメディアからもたくさんの意見に触れるようになり、自分なりの考えを固めていきます。

反抗期のイメージとしては「暴言を吐いてくる」というものがあると思いますが、この長男のように「ろくに返事もしない」という反応もよく見られます「めんどくさいなぁ」「適当でいいや」という親だからいいやといいう甘え方の現れと言えるでしょう。

家庭ではろくに返事もしないのに、学校では社交的にしていることも多いので、親は困惑することも多いですが、これも思春期の特徴です。そんな長男に対してどのように関わっていけばいいのでしょうか。

「指導しなければいけない」と思いすぎてしまうと衝突してしまいます。そのため、反抗期の特徴を理解し、指導というよりは「自分で考えて行動してみてほしい」と“あなたに任せる”というアプローチができると良いと思います。男児の場合、お母さんが話をするとそれですら衝突することも多いので、お父さんに出てきてもらい話をしてもらうことはお勧めです。

任せることで失敗したり、面倒くさがってやらないこともあると思いますが、少しくらいは痛い目をみてもらって学んでいってもらいましょう。

そしてもう一つの心配事としては、次男にも悪影響があるのではないかということ。長男の反抗期に親がうまく対応できなかった場合、次男にも悪影響が出るということは十分に考えられます。好き勝手している兄に対して、頼りない親の対応を見てしまうと「自分も兄のように好き勝手にしてもいいんだ」と親に対して長男と同じような態度をとったり、長男や親に対して冷めた態度をとるようになることもあります。

親は次男に対して「お兄ちゃんには自分で考えてもらう時期がきたので、自分でできるように伝えている」ということを明確にしておくとよいですね。

反抗期の課題というのは一生続く問題ではありません。今この時期特有の問題であると考え、悲観的にならずイライラしすぎずにお子さんと向き合っていきましょう。

(文:臨床心理士 石堂 達也/うららか相談室

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この記事のライター

マイナビウーマン子育て

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