更新日:2022年9月28日 / 公開日:2022年9月28日
足元にきちんと感がほしいとき、頼りになるのがローファーです。近年は人気ブランドがさまざまなデザインを販売しており、選択肢はグンと増えています。お気に入りのローファーを見つけて、コーデの幅を広げましょう。ローファーの種類ごとの特徴や、おすすめのコーデを季節別に紹介します。
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一口にローファーといっても、さまざまな種類があります。
お気に入りを見つける前に、ローファーのバリエーションを理解しておきましょう。
コインローファーは、1950年代にアメリカの学生の間で大流行したローファーです。日本ではアイビールック全盛のころ、アメリカントラッドの象徴として人気を博しました。
コインローファーの特徴は、甲のサドルに切込みが入ったシンプルなデザインです。高級感のある端正なルックスは、ビジネスシーンで活用されることも珍しくありません。カジュアルからきれいめコーデまで使いやすく、1足持っておくと重宝するでしょう。
ちなみに、コインローファーは「ペニーローファー」とも呼ばれます。これは当時のアメリカの学生たちが、切込み部分に1セント硬貨(ペニー)を挟んで歩いていたことに由来するそうです。
ビットローファーは、甲部分に金具が付いているのが特徴です。シンプルすぎない絶妙なエレガンスさがあり、ローファーの中でも人気の高いデザインといえます。
ビットローファーに付いている金具は「ホースビット」と呼ばれるクラシカルなモチーフです。馬具に着想を得て生み出されたといわれるデザインは、ヨーロッパの上流階級の雰囲気を感じさせる気品をプラスしています。
革×メタルパーツを組み合わせたデザインは珍しく、他のローファーにはないラグジュアリーな個性があります。
ビジネス仕様のスーツスタイルには不向きですが、華やかな足元を演出したいときには最適なチョイスとなるでしょう。
タッセルローファーとは、甲部分にタッセル(房飾り)が付いたローファーです。
どちらかというとカジュアルな印象が強いローファーにおいて、最もドレッシーといわれます。足元に優雅なアクセントを持つデザインは、きちんと感の高いコーデとは特に相性がよいでしょう。
細身できれいめなデザインを選べば、ビジネスシーンで活用しても違和感がありません。歩くたびにタッセルが揺れるエレガントなローファーは、アメリカでは弁護士が愛用する定番シューズとして認識されているそうです。
ヴァンプローファーは、甲部分に装飾のないシンプルなデザインのローファーです。全体的にすっきりとした印象で、コーデを選ばずに使用できます。
ローファー初心者でもチャレンジしやすいアイテムですが、選ぶ素材・革の仕様によって印象が変わりやすいため注意しましょう。
例えば、光沢感のある高級レザーを使ったものは、上質感があってエレガントです。一方、革のシボの表情が豊かなものは、カジュアルで個性的な印象を与えます。
このほか色や形状によってもイメージは変わるため、コーデのトーンに合うかどうかをチェックすることが大切です。
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さまざまなコーデを楽しみたくなる春は、ローファーの出番が増える季節です。
春の気分にぴったりとマッチする、おしゃれなローファーコーデを見ていきましょう。
カジュアルに寄りがちなショートパンツコーデは、ビットローファーを合わせてきちんと感を出しましょう。全体をホワイト×ブラックでまとめれば、ショート丈でも子どもっぽくなりません。トラッドな雰囲気が漂う、きれいめコーデが完成します。
トレンド感を高めたいなら、羽織のシャツはオーバーサイズをチョイスするのが正解です。また、スポーティーなキャップやバッグをプラスすれば、スポーツミックスの軽快さも楽しめます。
とはいえ、全身ホワイト×ブラックにまとめると、狙いすぎな印象を与えるかもしれません。ソックスの色はあえて外して、抜け感を出すのがおすすめです。
揺れるプリーツにボリュームのあるラッフル袖、フェミニンな魅力たっぷりなワンピースは、ビットローファーで引き締めましょう。ローファーのトラッド感がワンピースの甘さを抑え、大人の女性にふさわしいエレガントな装いとなります。
ワンピースを主役にするコーデは、小物をシンプルにまとめて柄やデザインを引き立てるのが鉄則です。
ヘアもダウンスタイルでナチュラル感を出すよりは、アップスタイルでコンパクトにまとめましょう。トップ部分がすっきり見えて、全体のバランスが取りやすくなります。
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夏の足元は、サンダルばかりでは面白味がありません。ローファーを投入することで、いつもと違う夏ファッションが楽しめます。
夏だからこそチャレンジしたい、おすすめのローファーコーデを見ていきましょう。
夏のよそ行きコーデは、襟付きのシャツとローファーできれいめに仕上げましょう。足元に軽さがほしいときは、ベージュやホワイトカラーをチョイスすると抜け感が出ます。
コーデを無難にまとめたくないときは、派手カラーのボトムスを投入するのがおすすめです。
例えば、ビビッドレッドなら、夏の強烈な日射しにも負けません。上品だけれど華やかさもある、季節にふさわしいコーデに仕上がります。
「ロングスカートはバランスが取りにくい」と抵抗を感じる場合は、タイトスカートと合わせることで解決できます。腰の位置が高く見え、全体のバランスがすっきりきれいにまとまるでしょう。
ボーダー×デニムのマリンコーデは、夏コーデの鉄板です。
定番過ぎて新鮮味がないと感じるときは、足元にベーシックなローファーを合わせましょう。トラッドなムードがプラスされ、大人の女性にぴったりなマリンスタイルが完成します。
コーデをきれいめに仕上げるポイントは、青味の強いデニムを選ぶことです。ハイブリーチや薄めカラーをチョイスすると、どうしてもカジュアル感が強くなります。端正なローファーの雰囲気にマッチする、クリーンな印象のデニムが正解です。
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しっとりと落ち着いたムードに包まれる秋は、ローファーが持つトラッドな魅力を発揮するチャンスです。シックな装いに映える、おすすめのローファーコーデを紹介します。
ゆったりシルエットのサロペットは、ハンサムなローファーを合わせるとピリッと引き締まります。
足元に抜け感を出したいなら、優しいニュアンスを感じさせるブラウン系がおすすめです。バッグや小物まで同系色でまとめて、ちょっとしたお出掛けにも対応できるエレガントコーデを完成させましょう。
レディなムードを強調したいときは、トップスでフェミニンな雰囲気をプラスします。
例えば、柔らかく秋らしさ満載のニットは、女性らしさが詰まったアイテムです。ガーリーなレース付きを加えれば、コーデは一気に甘くなります。
正統派トラッドを感じさせる鉄板コーデにチャレンジしたい人は、チェックのダブルブレストジャケット×ローファーをチョイスしましょう。
秋にふさわしいシックな色味を加えれば、シーズンムードたっぷりな着こなしが完成します。
例えば、ブラウンのジャケットにブラック系の小物・シューズ・インナーを合わせれば、色味がちぐはぐになりません。こっくりとした秋らしい色合わせは、シック&ハンサムなマニッシュコーデとなるでしょう。
トレンド感がほしいときは、オーバーサイズのジャケットを合わせるのが正解です。バランスを取るのが難しいと感じたら、手首を見せたりアクセサリーを着けたりしてメリハリを付けましょう。
ホワイト×ブラックのモノトーンコーデは、ゴールドのビットローファーがおしゃれなアクセントとなります。
足元の存在感を高めるなら、スタイルアップにも有益な、厚底やプラットフォームソールをチョイスするのがおすすめです。
モノトーンコーデが物足りないときは、小物でメリハリを付けてもよいでしょう。秋冬ならトップ全体をきれいに覆う、ニットケープを合わせてみましょう。
ニットのモコモコ感と暖かみがシーズンムードを高め、何気ないシンプルコーデも一気におしゃれに見えます。
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防寒第一になりがちな冬は、ローファーを効果的に取り入れておしゃれ度をキープしましょう。
冬の装いにぴったりなローファーコーデを紹介します。
ゆるっとしたニット×ワイドパンツは、足元にスニーカーを合わせるとカジュアルに寄り過ぎてしまいます。
ドレッシーなシルエットのローファーを投入し、冬らしいエレガントコーデに仕上げましょう。
冬のローファーコーデをスタイリッシュに仕上げるポイントは、ほっこり感のある素材・色を重ねないことです。
トップスがカジュアルなニットなら、ボトムスはきれいめのパンツやスカートをチョイスしましょう。カラーはシャープなブラックでまとめると、ニットスタイルもエレガントに決まります。
1枚で決まるロングコートは、冬に手放せないアイテムです。着こなしに差を付けるなら、足元はブーツではなくローファーで引き締めましょう。
定番&きれいめのビットローファーなら、ミリタリーテイストの強いカジュアルコートも、きれいめにシフトチェンジしてくれます。
また足元に悩みがちな個性派コートも、主張の少ないローファーならしっくりとはまります。
カラーはインナーと同じホワイトをチョイスすれば、抜け感が出てこなれた印象となるでしょう。
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