更新日:2022年9月21日 / 公開日:2022年9月21日
控えめながら白く美しい花を咲かせるジャスミン(茉莉花)は、華やかな香りを放つ花として広く知られています。人を惹きつけるような香りは、お茶や石鹸、キャンドルの香料として用いられることも多いです。この記事ではそんなジャスミンの花言葉や怖い意味があるのかを紹介し、色別の意味や、誕生花も解説していきます。
まずは、ジャスミンの花言葉の意味を紹介していきます。
ジャスミンの花言葉は、『愛らしさ』『幸福』の2つです。
『愛らしさ』はジャスミンの純白で可憐な花姿が由来とされており、ジャスミンの美しさはクレオパトラも魅了したのだとか。
『幸福』はジャスミンから抽出する精油を由来としています。
ジャスミンの精油は大量の花からわずかしか抽出できないため、大変貴重です。
少量しか採れないジャスミンの精油は幸福をもたらすといわれ、『幸福』の花言葉が付けられました。
ちなみに、ジャスミンの精油には、快感ホルモンである『ドーパミン』の分泌を活性化させる作用が期待できます。
ちなみに、ジャスミンの英語での花言葉は、『amiability(愛想のよさ)』『You are cheerful and graceful(あなたは朗らかで気品がある)』。
どちらも、華やかで美しい花姿や優雅な芳香が由来となっているのではないでしょうか。
幸せな花言葉が並ぶジャスミンですが、その裏には怖い意味があるといわれています。
というのも、ジャスミンには
・『あなたは私のもの』
・『好色』
・『肉欲』
という裏の花言葉があり、これらが怖いと思わせているのでしょう。
裏の花言葉は、ジャスミン特有の色気を引き立てるような華やかな香りが由来です。
また、ジャスミンの魅惑的で甘い香りが由来となった『官能的』という花言葉もあります。
一般的に多く見かけるのは白色のジャスミンですが、実はさまざまな色の花を咲かせます。
ここでは、そんなジャスミンの花言葉を色ごとに紹介していきます。
白いジャスミンの花言葉は『温和』。
花色の白がピュアで優しいイメージがあることから付けられたとされています。
ちなみに白いジャスミンの多くは茉莉花(マツリカ)で、別名『アラビアンジャスミン』とも呼ばれています。
黄色いジャスミンは、明るい中にも優しい色味があり、『優美』の花言葉が託されています。
白のジャスミン同様に小ぶりの可愛らしい花を咲かせますが、ジャスミン特有の香りはありません。
黄色いジャスミンは、インド原産の品種『素馨(ソケイ)』が主流。
素馨は、インドの伝統医学であるアーユルヴェーダの漢方薬としてもてはやされています。
ジャスミンには品種が多く、それぞれ異なる花言葉を持っています。
ここでは、ジャスミンの種類別の花言葉をみていきましょう。
芳醇な香りを放つハゴロモジャスミンは、人を惹きつける香りが由来となり、『官能的な愛』の花言葉を与えられています。
また、『あなたは私のもの』の花言葉もあり、恋人から贈られたハゴロモジャスミンを女性の髪に編み込むという、インドの風習が由来です。
真っ白な花を咲かせる品種のアラビアンジャスミン(茉莉花)。
その花色がピュアなイメージを与えることから、『清浄無垢』の花言葉を授かっています。
また、アラビアンジャスミンはたくさん花を咲かせる品種ですが、どういうわけか結実しにくいため、『永すぎた春』の花言葉も付いています。
ここからは、ジャスミンの基本情報を中心に、開花時期や誕生花、ジャスミンの名前の由来などを紹介します。
ジャスミンはモクセイ科ソケイ属に分類され、インドやヒマラヤなどの南部アジアが原産地。
1~3mほどに生長する常緑性の低木で、卵型の葉っぱと約2cmほどの小ぶりな花を咲かせるのが特徴です。
広く流通しているのは白色ですが、黄色やピンクといった花を咲かせる品種もあります。
ジャスミンの魅力は何と言っても、魅惑的な芳香を放つところ。
甘く優雅な香りがあることから『香りの女王』とも呼ばれています。
ただし、黄色い花を咲かせるカロライナジャスミンには毒性があるので注意が必要です。
【ジャスミンの概要】
ジャスミンの花名はペルシャ語の『ヤースミーン』が由来で、日本語で『神からの贈り物』という意味があります。
古代エジプト時代からすでに栽培されていたジャスミンは、古くから多くの人に親しまれた特別な花だったのかもしれません。
ジャスミンの和名である『茉莉花(マツリカ)』は、サンスクリット語の『マリカー』を語源としています。
『白い香り』という意味があり、ジャスミンのイメージにぴったりですね。
また、ジャスミンの別名として、
・『毛輪花(モウリンカ)』
・『pikake(ピカケ)』
・『モグラ』
・『ムラティ』
・『サンパギータ』
などがあります。
『茉莉花』は、アラビアンジャスミンのことを指します。
アラビアンジャスミンは、白いジャスミンの代表格で、多く流通している品種。
一方、『ジャスミン』はおよそ300種類ある品種の総称で、その中のひとつが茉莉花という認識になります。
白いジャスミンとして一般的なアラビアンジャスミンは、華やかで優美な香りを放つ品種としてもおなじみ。
リラックス作用も期待でき、香水やお香、アロマキャンドルなど、さまざまな商品の原料として用いられています。
中国を始め日本でもジャスミンティーは人気で、簡単に自作できるので挑戦してみるのもいいですね。
【簡単ジャスミンティーの作り方】
1.アラビアンジャスミンの花と、烏龍茶または緑茶を容器に入れる
2.容器ごと冷蔵庫に入れ、1日から数週間かけて香りを移す
3.ジャスミンの香りが十分茶葉に移ったら、急須で濾していただく
庭や鉢植えなどでアラビアンジャスミンを育て、自家製ジャスミンティーを味わうのも優雅なひとときですね。
ジャスミンは控えめな花を咲かせながらも、人を魅了する香りを放つエキゾチックな花。
花言葉も花姿や優美な香りを由来とするポジティブなものが多く、贈り物としても選びやすいのではないでしょうか。
ただし、ジャスミンはあまりにも魅惑的な香りゆえに、やや怖い意味の花言葉もあります。贈る相手によっては注意したいですね。
リラックス効果も期待できるジャスミンの優雅な香りを楽しみましょう!
・ジャスミンの花言葉『愛らしさ』『幸福』
・控えめな花姿と甘く魅惑的な香りが特徴
・色気のある香りゆえ、裏の花言葉もある
・ジャスミンには色別・種類別の花言葉もある
・『アラビアンジャスミン』はジャスミンティーとして楽しめる
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