/
シャワーの水圧が弱い、バスマットがすぐに汚れる……などなど、暮らしのなかで感じる、ちょっとしたストレス。こうした細かい不備・不満を改善していけばいくほど、自宅で過ごす時間はより快適になるはずだ。
そこで、20代30代の単身者が抱える「一人暮らしのストレス」を聞き込み。それらを解消するアイデアや便利グッズも合わせて調査してみた。
この春から一人暮らしをスタートさせた大学生や新社会人も多いことだろう。当初は、自立した高揚感も相まって全てが楽しく感じられるかもしれない。しかし、少しずつ「初めて借りた家に対する不満」「不慣れな家事におけるちょっとしたストレス」があらわれてくるはずだ。
では、「一人暮らしの先輩」たちは実際のところ、どんなことにストレスを感じているのか?
一人暮らし歴3年以上の男女に聞き込みしたところ、以下のような回答が寄せられた。
・シャワーの水圧が弱い
・バスマットに体毛が絡まって気持ち悪い
・浴室の掃除がめんどくさい
・平日は帰りが遅く、騒音を気にして洗濯機を回しづらい
・就寝時、立って電気を消すのがめんどくさい
・増えすぎた傘が玄関を占領している
・生ゴミをつい放置してしまう
・自炊をしたいが、帰宅後は疲れていてできない
・掃除用の洗剤がたくさんあって場所をとる
・コートなど毎日着る上着を、つい脱ぎ捨てたままにしてしまう
なるほど、どれも地味にイライラする。
そこで、これらに対する「解決策」も合わせて訪ねてみた。
「初めて一人暮らしをした家は風呂場のシャワーがちょろちょろっとしか出ず、髪を洗うのに異常に時間がかかったり、シャンプーの流し残しがあったりとストレスでした。管理会社に相談しても『設備自体に問題はない』の一点張りで。そこで、シャワーヘッドを『節水式』のものに変えてみたんです。そしたらいきなり水圧が強くなって、思わず笑っちゃいましたね。シャワーヘッドを変えるだけなら工事も不要だし、賃貸でも問題ないはずです」(20代女性)
【バスマットに体毛が絡まって気持ち悪い】「体毛が濃いタイプなので、バスマットに毛がやたら絡まるんですよね。でも、バスマットってなんとなく不潔な感じがしてほかの衣類と一緒に洗濯したくないし、2~3日おきに洗うのもめんどくさい。なので、布のバスマットを『珪藻土のバスマット』に変えました。毛も絡まらないし、汚れてもサッと乾拭きすればすぐ落ちる。何より、一瞬で濡れた足が乾くのが本当に便利です。久しぶりに買ってよかったと思ったアイテムですね」(30代男性)
【浴室の掃除がめんどくさい】「風呂場、特にバスタブの掃除が本当にめんどうで、気づけば水あかはたまりほうだい、壁はカビだらけ……。こんなお風呂のお湯に漬かったら病気になりそうなので、しばらく銭湯に通っていました。でも、一念発起して風呂場を大掃除するときに、『汚れ防止のコーティング剤』を使ってみたらカビはつきにくくなったし、汚れもお湯で流すだけでわりと簡単に落ちるようになりましたね。業者に頼んだわけではないので劇的に、というわけではありませんが、それでも掃除はだいぶラクになりましたよ」(20代女性)
【平日は帰りが遅く、騒音を気にして洗濯機を回しづらい】「最初のころは気にせずガンガン洗濯機を回してたんですけど、郵便受けにある日『匿名の抗議文』が入っていて……以降は恐ろしくて、夜の洗濯は控えるようになりました。でも、下着や靴下を毎日洗えないのって結構ストレスなんですよね。洗濯かごの中で菌が繁殖してそうで気持ち悪いし……。そこでハンドサイズの『洗濯板』を買いました。下着くらいなら1分もゴシゴシすれば汚れは落ちるし、意外と重宝しますよ。今ではお風呂のついでにその日履いたパンツや靴下を洗うのが『一日の不浄を落とす儀式』みたいになってて、もはや欠かせない習慣です」(30代男性)
【就寝時、立って電気を消すのがめんどくさい】「せっかくウトウトしかけたのに、立って電気を消すときに目が冴えてしまう。かといって、ひもを伸ばすのも不格好だし。でも、最初から真っ暗だと眠れない……。だから、『リモコン操作できる電球』に変えたんです。価格はひとつ1000円くらいでちょっと割高でしたけど、LEDなので白熱電球より長持ちするし電気代も安いです。リモコン一つで色や明るさも調整できるので、ウトウトしかけたら少しずつ明るさを変えたりして、快適に眠りにつけるようになりました」(30代女性)
【増えすぎた傘が玄関を占領している】「天気予報をチェックせずに出かけてしまうので、出先で雨に降られてよくビニール傘を買うんですが……気づけば玄関は傘だらけに。傘立てに収まり切らなくなってしまったので、玄関の扉にくっつけてつかえる『マグネットタイプの傘立て』を買いました。収納場所を取らず、かつ見た目もオシャレなので、これは本当におすすめです」(30代女性)
【生ゴミをつい放置してしまう】「気づくとたまってるんですよね、生ゴミって。でも、ある日ゴミ箱のフタの裏にカビがびっしりついていたのを見て、さすがに何とかせねばと。以来、1回の調理ごとに生ゴミを小さなポリ袋に入れて捨てるようにしています。スーパーなどのポリ袋を掛ければ簡易的な『ミニゴミ箱』になるスタンドがあって、普段はまな板なんかも立てかけておけるので便利です」(20代女性)
【自炊をしたいが、帰宅後は疲れていてできない】「仕事が忙しいため平日は自炊する気力がなく、コンビニ弁当ばかり。不健康だし、自炊できないストレスもたまるし、何とかしたいなと。そこで、『小さ目のホットプレート』を買ったんですが、これがすごく便利でした。座りながら野菜炒めなどの簡単な料理ができるので楽ちんだし、洗い物も少なく済むので疲れているときでも重宝します。アツアツが食べられるのもうれしくて、平日の夕食は『ホットプレート料理』ばかりです」(30代女性)
【掃除用の洗剤がたくさんあって場所をとる】「お風呂用、キッチン用、トイレ用など、用途によって別々の洗剤を使っていたんですが、場所をとるし、なかなか使いきれなくて……。そこで、掃除用の洗剤を全部『アルカリ電解水』に変えてみました。安全性が高く、本当にこれ一本でどこでも使えるし、場所もとらなくてスッキリ! うれしくて掃除を小まめにするようになったので、部屋がいつもキレイになりました」(20代女性)
【コートなど毎日着る上着を、つい脱ぎ捨てたままにしてしまう】「毎日着ているコートをいちいちクローゼットにしまうのがめんどうで、適当にその辺に脱ぎ捨ててしまうんですよね。そしたら、案の定シワになってしまい……。さすがにみっともないので、ネットで何か使えるものがないか探してみたところ『10kgの重さに耐えられるマグネットのフック』を発見。玄関に取り付けて、そこにコートをかけています。花粉の季節も居室まで持ち込まなくていいので、部屋でのむずむずが少し軽減したような気がしています」(20代女性)
いずれも、まさに「ちょっとしたこと」を見直しただけだが、結果として暮らしの満足度が大きく向上している。自宅で存分にくつろぐためにも、こうしたストレスの種は少しでも減らしておきたいところだ。
住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナルこの記事のライター
SUUMO
172
『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
ライフスタイルの人気ランキング
新着
カテゴリ
公式アカウント