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狭いキッチンを効率的に使うためにできる“代用”のアイデア10選

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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狭いキッチンを効率的に使うためにできる“代用”のアイデア10選

59m2 の都心のマンションに家族3人+1匹で暮らす筆者。スモールスペース暮らしは20年以上と、慣れたものではありますが、今でも気を許すとものがあふれがちな場所のひとつがキッチンです。今回は、これがないと料理ができない!と思っていたものを「代用」することで、空間を広く使えるキッチン用品を10個ご紹介します。
代用1)トースターの代わりにガスコンロのグリルで

グリル機能がついているガスコンロをお持ちであれば、「トースター」としても活用できます。例えば、両面焼きグリルで5枚切りのトーストを2枚焼く場合、まずは上下強火で約2分予熱。その後、上弱火・下強火にして、アルミ箔(はく)を敷いたグリルの上にパンを2枚並べて2~3分。これで表面はカリッ、なかはふわふわのトーストが焼き上がります。グリルで魚を焼くことが多いと、ニオイ移りを心配されるかもしれませんが、加熱中は食材のなかから水蒸気が発生するため、ニオイがつくことはないそうです。

【画像1】片面焼きグリルの場合、網の上にパン2枚を並べて強火で2~3分。パンを裏返して強火で約1分で、同じようにカリふわのトーストが焼き上がるとのこと。慣れるまでは、焼き加減を見ながら微調整するのがポイント(写真撮影/さいとうきい)

【画像1】片面焼きグリルの場合、網の上にパン2枚を並べて強火で2~3分。パンを裏返して強火で約1分で、同じようにカリふわのトーストが焼き上がるとのこと。慣れるまでは、焼き加減を見ながら微調整するのがポイント(写真撮影/さいとうきい)

トースターでよくあるサイズは、幅30cm、高さ18cm、奥行き20cm程度。グリルで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用2)炊飯器の代わりに鍋で

炊飯器のタイマー機能を使っていないなら、お鍋でごはんを炊いても問題ないかもしれません。古い炊飯器でごはんを炊いている場合、鍋を使ったほうが劇的においしくなる可能性大です。炊飯に向いているのは、土鍋や鋳物ホーロー鍋(ストウブやル・クルーゼなど)、ステンレス多層鍋(ビタクラフトやクリステルなど)といった厚手の鍋。2~3合を炊く場合、鍋に十分浸水した米と分量の水を入れて中火にかけ、沸騰するまで待ちます。沸騰したら弱火にして、さらに15分ほど炊いて火を止め、10分ほど蒸らせば出来上がり。ふっくらピカピカに炊き上がりますよ。

【画像2】「ル・クルーゼ」のレシピサイトによると、今が旬のとうもろこしを使った「とうもろこしごはん」は、旨味の出る“芯”も一緒に入れて炊くとよいそうです。料理下手でも絶品のとうもろこしごはんが炊けるのは、芯と厚手鍋のおかげ(写真撮影/さいとうきい)

【画像2】「ル・クルーゼ」のレシピサイトによると、今が旬のとうもろこしを使った「とうもろこしごはん」は、旨味の出る“芯”も一緒に入れて炊くとよいそうです。料理下手でも絶品のとうもろこしごはんが炊けるのは、芯と厚手鍋のおかげ(写真撮影/さいとうきい)

炊飯器でよくあるサイズは、幅26cm、高さ20cm、奥行き38cm程度。鍋で代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用3)電子レンジの代わりにせいろで

電子レンジを使わずに食品を加熱する方法もあります。例えば夜、冷凍したごはんを温めて食べる予定があるなら、朝のうちに冷凍ごはんを冷凍庫から冷蔵庫へ移動。温めるときは、ラップをはずした冷凍ごはんを蒸し布で包んでせいろにのせ、湯を沸かした鍋にセット。蒸気が上がる火加減を保ったまま、5分ほど蒸せば出来上がり。多少手間はかかりますが、電子レンジで温めるよりずっとおいしいごはんが食べられますよ。

【画像3】重ねて使えるせいろなら、魚と野菜、おこわと茶碗蒸し、蒸しパンとプリンなど、複数の食材を一度に蒸せるから時短にもなります。アクの出る食材は下の段に入れるとよいそうです(写真/PIXTA)

【画像3】重ねて使えるせいろなら、魚と野菜、おこわと茶碗蒸し、蒸しパンとプリンなど、複数の食材を一度に蒸せるから時短にもなります。アクの出る食材は下の段に入れるとよいそうです(写真/PIXTA)

電子レンジでよくあるサイズは、幅50cm、高さ30cm、奥行き40cm程度。せいろやグリルで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用4)せいろの代わりにスチームプレートで

電子レンジの代わりにせいろを使えばスペースは節約できますが、木製品ならではのメンテナンスの負担(カビが生えないよう完全に乾かしたり、洗剤のニオイが移らないよう気を使ったり……)はかかります。「お手入れのハードルが高い」と感じる人にオススメしたいのが、手軽に扱えるステンレス製のスチームプレート。深型の鍋底にセットするだけで、手持ちの鍋を蒸し器として活用できます。鍋の内径とスチームプレートの直径の差が小さいものを選ぶと、なかに入れた食材が鍋底に落ちてしまうことがありません。

【画像4】いつもより多めの野菜を蒸したいときは、ふたからはみ出さない程度の長さにカットしたクッキングシートを敷いてから食材を入れます。こうしておくと、スチームプレートよりひと回り大きい鍋を使っても、食材が落ちません(写真撮影/さいとうきい)

【画像4】いつもより多めの野菜を蒸したいときは、ふたからはみ出さない程度の長さにカットしたクッキングシートを敷いてから食材を入れます。こうしておくと、スチームプレートよりひと回り大きい鍋を使っても、食材が落ちません(写真撮影/さいとうきい)

ステンレス製のスチームプートは手持ちの鍋にセットして使えるため、せいろや蒸し器といった“専用のアイテム”を持たなくていいのも魅力です。

代用5)電気ポットの代わりにやかんで

東京ガスによると、電気ポットでお湯を沸かして保温しておくよりも、使いたいときに必要な量だけガスコンロでお湯を沸かすほうが、使うエネルギーが少なくてすむとのこと。ガスコンロで「水温15℃の水を20cmのやかんで、1Lずつ3回沸かした場合」は6.9円、電気ポットで「水温15℃の水を3L沸かし、1L使用。残り2Lを5時間保温、1L使用。残り1Lを5時間保温、1L使用した場合」は9.7円のエネルギー代がかかるそうです。お湯を使う回数が少ない場合、電気ポットを持たずに手持ちのやかんや鍋を活用すれば、スペースだけでなく、エネルギーも節約できそうですね。

【画像5】さらにエネルギーの使用量を減らすには、鍋底からはみ出さない程度の中火にするとよいそうです。ほかにも、鍋底についた水滴を拭き取ってから火にかける、小さいものより大きい鍋ややかんを選ぶといったことも効果があるのだとか(写真/PIXTA)

【画像5】さらにエネルギーの使用量を減らすには、鍋底からはみ出さない程度の中火にするとよいそうです。ほかにも、鍋底についた水滴を拭き取ってから火にかける、小さいものより大きい鍋ややかんを選ぶといったことも効果があるのだとか(写真/PIXTA)

電気ポットでよくあるサイズは、幅22cm、高さ26cm、奥行き28cm程度。手持ちのやかんや鍋で代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用6)ミキサーの代わりにハンドジューサーで

週に一度か、月に一度くらい、自宅でフレッシュジュースを飲みたいという場合、コンパクトなキッチンにわざわざミキサーを置くのはためらわれますよね。ジュースをつくる頻度が低いならミキサーを使わず、ハンドジューサーで手絞りしてもいいかもしれません。プレス式のジューサーの凹み部分にカットしたフルーツを置いてハンドルを握れば、“テコの原理”でラクに果汁を絞ることができます。大量のフレッシュジュースをつくるのは大変ですが、コップ一杯分くらい(オレンジ2~3個)であれば、5分もかからず絞れますよ。

【画像6】オレンジやレモン、グレープフルーツといった柑橘類だけでなく、イチゴやブドウ、キウイフルーツ、トマトなどもジュースにすることができます。プレスする際は果汁が飛び散るので、エプロンは必須(写真撮影/さいとうきい)

【画像6】オレンジやレモン、グレープフルーツといった柑橘類だけでなく、イチゴやブドウ、キウイフルーツ、トマトなどもジュースにすることができます。プレスする際は果汁が飛び散るので、エプロンは必須(写真撮影/さいとうきい)

ミキサーでよくあるサイズは、直径17cm、高さ33cm程度。ハンドジューサーで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用7)水切りかごの代わりにクロスで

習慣的に水切りかごを使っていると、「ないと困るのでは?」と思いがちですが、意外となければないで何とかなります。キッチンの空いたスペースに大判のクロスを広げ、洗った食器を重ねていけば、家族4人分の洗い物でも収まります。箸置きや小皿といった小さなものは、ザルにまとめて入れればOK。 もしもキッチンの貴重な作業スペースを水切りかごがふさいでいるなら(そして食器洗い乾燥機を使っているなら、なおのこと!)水切りかごナシの生活に移行してもよいかもしれませんね。

【画像7】50 x 65cm程度のクロスを二つ折りにして、ごはん茶碗、汁椀、大皿、小皿、コップ、箸、箸置きを4人分伏せた状態がこちら。すぐに拭いて片付けてしまえば、コンパクトなキッチンの“すっきり”をキープできます(写真撮影/さいとうきい)

【画像7】50 x 65cm程度のクロスを二つ折りにして、ごはん茶碗、汁椀、大皿、小皿、コップ、箸、箸置きを4人分伏せた状態がこちら。すぐに拭いて片付けてしまえば、コンパクトなキッチンの“すっきり”をキープできます(写真撮影/さいとうきい)

水切りかごでよくあるサイズは、幅40cm、高さ15cm、奥行き30cm程度。クロスで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用8)サラダスピナーの代わりにポリ袋で

サラダって、水分をよくきったほうがおいしいですよね。そのためにも、「サラダスピナー」があると便利……ですが、あれもかなり場所をとります。ものによっては、一つひとつのパーツが細かくて、洗うのが面倒になることも。サラダスピナーを使う代わりに、大きめのポリ袋にサラダとキッチンペーパーを入れて袋ごと数回振れば、かなり水分をとることができますよ。使い終わったポリ袋はゴミ袋として、キッチンペーパーはシンクまわりの掃除に、再利用も可能です。

【画像8】なかに入れたサラダが上下に動くゆとりのある、大きめのポリ袋を使うと、より短時間で水切りできます。ポリ袋が小さい場合は、数回に分けて水切りすればOK(写真撮影/さいとうきい)

【画像8】なかに入れたサラダが上下に動くゆとりのある、大きめのポリ袋を使うと、より短時間で水切りできます。ポリ袋が小さい場合は、数回に分けて水切りすればOK(写真撮影/さいとうきい)

サラダスピナーでよくあるサイズは、直径20cm、高さ17cm程度。ポリ袋で代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用9)保存容器の代わりにお皿+ラップで

一つひとつは小さくても、数が増えると、とたんにキッチンの収納スペースを圧迫しはじめるのが、保存容器です。コンパクトに重ねて収納できるタイプを厳選して持っていれば、狭小キッチンでもなんとか管理できるかもしれません。けれども、冷凍ごはん用、汁物用、それぞれ大中小…など、保存する食品の種類や量に応じてバリエーションを増やすと、未使用時、かなり邪魔になります。いっそのこと保存容器を使わず、お皿にラップをかけて食品を保存すれば、収納スペースにゆとりが生まれるだけでなく、そのまま食卓に出せるから、お皿に移し替える手間や洗い物の負担も減らせます。

【画像9】常備菜をつくる習慣があるご家庭でも、お皿やボウルにラップをして保存したり、ポリ袋に直接食材を入れて保存したりすれば、保存容器がなくても何とかなります(写真撮影/さいとうきい)

【画像9】常備菜をつくる習慣があるご家庭でも、お皿やボウルにラップをして保存したり、ポリ袋に直接食材を入れて保存したりすれば、保存容器がなくても何とかなります(写真撮影/さいとうきい)

保存容器(中)でよくあるサイズは、幅19cm、高さ6cm、奥行き10cm程度。5つ持てば、その5倍のスペースが必要です。お皿とラップで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

代用10)圧力鍋の代わりに鍋用保温カバーで

「煮込み時間の短縮」が目的であれば、大きくて場所をとる圧力鍋は必要ないかもしれません。その代わりに活用したいのが、鍋の保温カバーです。例えば、「クリステル」の鍋であれば「ホット・キルト」、「バーミキュラ」であれば「オーガニックコットン ヒートキーパー」といった専用のもののほか、公益財団法人全国友の会振興財団による「鍋帽子」なら、型紙から手づくりすることもできます。鍋を短時間、火にかけた後、保温カバーで包んで放置するだけで食材にじっくり火が通り、カレーやビーフシチュー、ゆで豚やゆで鶏、茶碗蒸しやプリンなどがおいしく仕上がるというアイデア商品です。

【画像10】こちらは「クリステル」の「ホット・キルト」。加熱した鍋をホット・キルトに入れておくと高温状態が保たれ、食材にしっかり火が通る仕組み。加熱時間が短いため煮崩れず、澄んだ煮汁に仕上がります。焦げ付きの心配もありません(写真撮影/さいとうきい)

【画像10】こちらは「クリステル」の「ホット・キルト」。加熱した鍋をホット・キルトに入れておくと高温状態が保たれ、食材にしっかり火が通る仕組み。加熱時間が短いため煮崩れず、澄んだ煮汁に仕上がります。焦げ付きの心配もありません(写真撮影/さいとうきい)

圧力鍋でよくあるサイズは、全長38cm、直径20cm、高さ20cm程度。保温カバーで代用できれば、その分のスペースを節約できます。

家が狭い、キッチンが狭いというだけで、大好きなものを手放したり、使いたいものを諦めたりする必要は、もちろんありません。実はわが家でも、料理好きの夫の要望により、ここでご紹介した「代用できるはず」のアイテムがたくさんあります。ものの量と住まいの大きさ、家族の気持ちのバランスがとれていて、コンパクトなキッチンを快適に使いこなせているなら問題なし! 「ちょっとバランスが崩れているな」と感じる場合は、10のアイデアのうち取り入れられそうなものを試してみてくださいね。

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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