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不動産会社や住宅サイトなどで表示される「徒歩●分」。これには「徒歩1分=80m」という基準がありますが、本当に1分間で80m歩けるのでしょうか?試してみました。
あわせて読みたい:不動産広告の駅から徒歩●分はどこからどこまで? 実際に歩いてみたまずは1分間で何メートル歩けるか計測「不動産屋さんの基準は1分が80mだけど、そんなに速く歩けないよ」という声を聞いたことがあります。駅近にみせるために、ちょっとサバを読んでいる表記もある?という噂もありますね。はたして本当に1分間で80mは歩けないものでしょうか。
まず、筆者が自分の足で、1分間平坦な道を歩き、何メートル歩けたかを測ってみました。
距離の計測は、歩いた直線道路をGoogleマップで表示させ、右下に表示される「●m」のスケールを道の上にコピー&ペーストして測りました。
その結果は、85m。だいたい合っています。筆者は女性ですが、歩く速度は男性と同じくらいとよく言われるので、平均値の範囲内だと思います。
その後何度か計測しましたが、80~85mでした。「1分=80m」の不動産の広告基準はおおむね間違っていないようです。とりあえず、それが分かってスッキリ。
信号2つ、650mの距離は何分で歩ける?筆者の自宅から最寄駅までは650m。さきほどのデータをもとにすると、徒歩8分という計算になります。
道は平坦で、信号のある横断歩道は2つ。信号待ちの回数を考慮すると、平均した所要時間の「体感」はだいたい6~8分です。
ちなみにいくつかの住宅サイトで自宅のページを見てみると、徒歩5分から8分までと幅広い(5分というのはいくらなんでも走らなければ無理……!)。
実際に、自宅から駅までを往復してみました。
1回目は「信号待ち0回」のケースで計測。結果は「6分35秒」。駅に向かうときのクセで少し急ぎ足になっていたようです。
帰りは、「信号待ち(フル)を1回」のケース。結果は「7分43秒」。
信号待ちが1回というのは確率的に一番多いと考えると、「自宅~駅の所要時間は8分弱」というデータが正しいようです。
(駅からの徒歩所要時間を算出する際の起点は、地上駅であれば駅舎の出入口、地下鉄の場合は駅の出入口と定められています。今回の駅は地上駅で駅舎に入ってすぐに改札がありますが、地下鉄などでは出入口から改札まで距離がある場合も多いのでご注意下さい)
この8分という数字は、Googleマップで徒歩のルート検索した所要時間と同じでした。
このサービスの正確さはお墨付きで、物件を探している人のなかには、住宅サイトの表記を参考にするまえにGoogleマップのルート検索をして確かめてみるという人が増えているようです。スーモジャーナルの編集部でもかなり正確という声があがっていました。
はたして、どのように計測しているのか?Google社に電話をして、お話をうかがいました。
「弊社では、平地以外に信号、坂、エレベーター、歩道橋などを経由するルートの場合、その分を考慮して所要時間を出しています」
……なるほど、同じ距離でも障害となるものをすべて調べて所要時間に上乗せしているんですね!
「弊社ではこのように人が実際に歩いた場合に出来るだけ近づけて所要時間を出しています」
気になるのがその計測方法。残念ながら詳しくは教えてもらえませんでしたが「結構がんばっていますよ!」とのことでした。
さすがはストリートビューやGoogleアースなど、常識を超える地図サービスを提供している会社。ルート検索でもよりリアルに近い計測を徹底しているのでしょう。
今回の実験で、「1分=80mは本当だった」ということが分かりました。以前から気になっていた疑問が解消され、ほっとしました!みなさんも気が向いたら、ストップウォッチ片手に自宅から駅まで歩いてみてはいかがでしょうか。思っていた所要時間と違っていたりして面白いかもしれません。
●Googleマップこの記事のライター
SUUMO
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『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。
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