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SUUMOとオイコスは共同で、2月の住宅ローン金利ランキングを発表した。都市銀行や信託銀行、ネット銀行など主要11銀行の住宅ローンを対象に、独自に調査・分析したものだ(2013年2月15日現在)。
■変動金利は不変。10年固定は小幅な動き。35年固定は上昇気味変動金利は金利、ランキングとも前月とまったく変わらなかった。引き下げ後の適用金利はトップの三井住友信託銀行(0.775%)から9位の新生銀行(0.980%)まで、ほぼ0.2%の狭いレンジの中に並んでいる状態だ。
また10年固定も小幅な動きにとどまった。適用金利を引き下げたのは2位の住信SBIネット銀行(1.18%)、3位の三菱UFJ信託銀行(1.20%)の2行のみで、引き下げ幅それぞれ0.06%と0.05%。9位のソニー銀行(1.499%)は逆に0.06%引き上げた。その他の銀行はいずれも金利を据え置き、ランキングに動きはなかった。
金利引き上げの動きが広がったのが35年固定だ。フラット35の最低金利が8カ月ぶりの2%台となる2.01%にアップしたのをはじめ、0.02%~0.14%の範囲で引き上げた銀行が目立った。金利を据え置いたのは1位の三井住友信託銀行(2.00%)、3位のみずほ銀行(2.25%)、10位の新生銀行(2.60%)の3行となっている。
■長期金利は一進一退の動き。今後の政策運営がカギを握る!?短期金利を基準とする変動金利が横ばいで推移し、長期金利に連動する35年固定が上昇気味という動きは、前月と同様の展開だ。同じく長期金利を指標とする10年固定はややイレギュラーな動きとなったが、前月に変動のあった金利を修正するケースが目立った。
短期金利は日銀の政策によりコントロールされているため、実質ゼロ金利政策が解除されない限りほぼ横ばいが続くとみられる。政策金利である無担保コール翌日物金利は1月下旬に0.1%を超える場面もあったが、その後は落ち着いており2月は0.09%前後で推移している。現政権によるアベノミクスは金融緩和を3本の矢の一つとして掲げており、ゼロ金利の解除は当面ないとみていいだろう。
一方、フラット35金利が2カ月連続で上昇したこともあり、長期金利は上昇基調に転じたという印象が強い。アベノミクスによるデフレ脱却・景気回復への期待が膨らみ、円安・株高が進んで投資マネーが債券市場から流出しているという構図だ。たしかに長期金利の指標となる10年国債の金利は年末から年始にかけて上昇し、1月上旬は0.8%を上回る水準となった。
だが、その後は一進一退を繰り返しており、2月中旬時点では0.7%台半ばで落ち着いている。決して一本調子で上昇しているわけではなく、市場が今後の政策運営の行方を見守っているといった様相だ。住宅ローンを借りる側としても、しばらくは金利の動きに注意しておくべきだろう。
●詳しいランキングはSUUMO住宅ローンの比較・ランキングをチェック 元画像url 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナルこの記事のライター
SUUMO
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