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あまり夏らしい陽気に恵まれなかったこの夏ですが、高い湿度と変わりやすい気温の影響で、意外と体に疲労が溜まっている方が多いのではないでしょうか? そこで今回の有給を取ってでも行きたい旅は、心身共にリフレッシュする葉山のとても美しい海でのStand Up Puddle(スタンドアップパドル)、略してSUP(サップ)のご紹介です。
SUPのルーツは結構古くて、1960年代にハワイのワイキキでビーチボーイズたちがサーフィンのボードの上に立って船のパドルを使って立ち漕ぎをしたのが発祥だそう。現在はSUP専用の安定したボードが開発されていて、全長約3mとかなり大きいので、初心者でも初日からボードの上に立てる安定感があります。
©Sunny Funny Days
気になるSUPの効果ですが、水の上でボードの上に立ってパドルで漕ぐ動作は、ゆったりして見えますが、実は全身の筋肉を使った有酸素運動なので、1時間あたりのカロリー消費量は、ジョギングをしたのと同じくらい!
さらに、水の上のボードに立って海面を漕ぎながら安定を保つために自然とインナーマッスルを使うので、楽しみながら体幹を鍛えることができる一石二鳥なスポーツです。初心者の私は腹筋に加え太ももと二の腕がかなりの筋肉痛になったのですが、太ももや二の腕の筋肉痛は筋肉の使い方が間違っていて、慣れてくると腹筋と僧帽筋が痛くなるそうです。僧帽筋のトレーニングはスマホやパソコンで猫背になりがちなワーキング女子にはとても大切。僧帽筋を鍛えることで脂肪の燃焼効率が高まり、顔や頭皮のリフトアップにもなるので、若見えも叶えてくれます!
東京からJR横須賀線の逗子駅まで約1時間、そこからバスで15分ほどするとおすすめのショップ兼SUPスクールのSunny Funny Daysに到着します。葉山の御用邸がある一色海岸と海水浴で賑わう森戸海岸の間に位置していて、あまり知られていない海岸ですが地元では海の美しさでとても人気がある三ヶ下海岸の目の前に位置する絶好のロケーションです
お店のデッキからは海が目の前に見えます。この風景だけも思わず深呼吸して伸びをしたくなるほどリラクシングな空間です。
デッキはエリア毎の貸切制となっているので利用したい方は予約が必要ですが、この景色を一日眺められるなんて幸せすぎですね。大人数で貸し切るとBBQもできるそうです。
こちらでは、1日に2回、9:20と12:20集合でSUP教室が開催されています。一人から参加が可能で、上達したらなんとワンちゃんと一緒に乗ることもできるそう。
集合したら更衣室で水着に着替えます。水温が高いうちは水着のままでも大丈夫ですが、海の上の日差しの照り返しはかなり強いので、ラッシュガードやTシャツ、帽子を着用するのがオススメ。寒い時期はウェットスーツの貸し出しもあります。
しっかり日焼け止めを塗ったら、お店の裏庭でレクチャーがスタート。舵取りをするパドルの持ち方や、水面に落下した時のボードの登り方などのレクチャーを受け、準備体操をした後、しっかり水分をとって約1時間半SUPの旅に出発です。
目の前の海にボードをセットしてくれているので、パドルだけ持って徒歩30秒で海辺に到着です。
©Sunny Funny Days
この三ヶ下の海は、晴れた日には海外?! 沖縄?!と見まごう美しい景色が広がります。
真夏の太陽の下で楽しむSUPも健康的で楽しいのですが、寒くなるにつれて水の透明度が増すので、これからの季節の方が美しい海を楽しめます。都心から1時間とは信じられないような海の美しさにため息が出ちゃいます。
「海の上に立つという非日常の体験をしながら海の沖から陸を見る。SUPをしながら見られる景色は、どこの道路を通っても見ることができない景色。この景色を見ることだけでも相当なリラックスを感じてもらえると思う。」とSunny Funny Days代表の小倉さん。
東京で会社員として勤務していた小倉さんは、お祖父様が葉山在住で小さい頃から親しんだ大好きな土地に、2016年に思い切って移住してこのお店を開いたそう。小倉さんも奥様もSUPのインストラクターをしてくれます。
©Sunny Funny Days
実際にSUPで海に浮かんでみたら、小倉さんのいう通り驚くほど精神的に解放されて心が軽くなりました。ヨガで深い深呼吸をしたように、体の隅々まで綺麗になる感覚です。ボードの上に立つのは最初少し怖いのですが、慣れてくると立ったり座ったり、自分の好きなように海を楽しませてくれるのがこの教室の特徴です。技術を教えようとする教室が多いようですが、ここでは何より「リラックス&楽しむ」ことを大切にしているので、30代、40代の女性がほとんどというのも納得です。
約1時間半のSUPを楽しんだら、身支度をしながら、葉山で人気の自家焙煎のスペシャルティーコーヒーのお店「The Five Beans」のコーヒーをいただくこともできます。香りが良くてさっぱりした飲み口が、海から上がったばかりの乾いた体に染み渡る美味しさです。
©Sunny Funny Days
こちらのお店では、SUPヨガはもちろん、海を見ながらのモーニングヨガやキャンドルライトヨガなども開催されているので、詳しくはお店のオフィシャルインスタグラムをチェックしてみてください。
初心者の私は体を使った心地よい疲労感に加えて、予想以上に気持ちがリフレッシュして、当日はぐっすり眠って快適な朝を迎えることができました。夏の疲れを残さないためにも心身共に早めのセルフメンテナスが大事ですね。
平日の人が少ない海でのSUPは、まるで海を独り占めしているような感覚で、非日常の空間を目一杯楽しめるので、この贅沢を味わうためなら有休をとる価値があると思います。
なんとなく疲れてるなと感じている方や、何か新しいことに挑戦してみたい方、普段と違うワクワクを体験したい方にSUPはとてもおすすめしたいスポーツです。
寒くなってからは、ウェットスーツを着用してさらに美しい海を見ることができるそうですが、初心者の方はまずは寒すぎない時期に、ぜひ一度葉山の海へ来てみてくださいね。
この記事のライター
Sandy Eight
1015
東京のIT企業数社で社長秘書、広報、IR マネージャーなどバリバリ働いていましたが、40歳を超えた時に、「あれ?私は一生こんな風に暮らしていきたいのかしら?」と考え始め、意を決して2年前に葉山に移住。緑と海に囲まれて、海辺でビーチコーミングした素材でリースを作ったり、ライフスタイルに関するライターをしています。家族は旦那さまと2歳のチワプーのエイト♂。
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