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岡山県岡山市に本社を置くやまこうファームが、自社の温室ハウス内で国産コーヒーの栽培に成功し、初収穫した。今年度は2月頃まで収穫ができる見込みだという。
この収穫の成功に伴い、新規にコーヒー農園を開設したいコーヒー農園オーナーの募集と栽培のサポートを行う“JAPAN COFFEE PROJECT(ジャパン・コーヒー・プロジェクト)”をより活発に行っていく。
約10年前より熱帯植物の栽培を始めたやまこうファームだが、栽培方法が分からず、4~5年間は何度も失敗の繰り返しだったそう。その後、パパイヤ・バナナの栽培に成功し、次に長年の夢であったコーヒー苗が国内でようやく栽培可能に。ここ数年、試験栽培を行い、日本国内で栽培ができ美味しい苦みのないコーヒー豆が収穫できた。
同社代表の山本耕祐さんは、「この豆を日本国内で栽培し、特産品として全国で販売していきたいと思います。将来的には、全世界の人々にこの国産コーヒーを飲んでいただきたいと考えております。」と語る。
「やまこうファームのコーヒー栽培」の特徴は、独自の栽培ノウハウの提供により、本州を中心とした日本全国各地でコーヒー栽培成功の可能性を高めることができる点。
さらに、これまで輸入に頼っていたコーヒーを国内生産することが可能になり、高価格で取引される希少価値が高い高品質の品種の栽培ができるようになったのもポイントだ。
日本のコーヒーの消費量は世界でも上位に入っているが、その99%が輸入品。同社の掲げる“JAPAN COFFEE PROJECT”が進むことで、国産のコーヒーを一般消費者に届けることができるようになる。
また、太陽光(ソーラー)発電とコーヒー農園の組み合わせ経営の普及にも貢献。コーヒーの木は長時間の直射日光の照射を嫌う植物だが、ソーラーパネルの設置による遮光とコーヒー栽培とは好相性だ。ソーラーパネルの蓄電は、より持続が可能になる農業の取り組みとして注目を集めつつある。
“JAPAN COFFEE PROJECT”では、新規にコーヒー農園を開設したい企業・団体・個人から、広くコーヒー農園のオーナーを募集。同社では、国産コーヒーの栽培に価値を見出す都心のビジネスパーソンも地方移住し、栽培やIT担当のスタッフとして働いているという。コーヒー農園経営は、新たな産業の創出や人材の確保に繋がり得るビジネスとして期待できる。申し込みは、ホームページ、E-mailまたは、電話にて受け付けている。
今後は、3月の関西農業week、10月の東京農業weekへの出展を通し、コーヒー農園のオーナーを広く募集していくほか、コーヒー農園の観光事業化と6次産業化、国産コーヒーの収量の増加を目指していくという。
やまこうファーム:https://www.yamakoufarm.co.jp/
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