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創業85年の傘メーカー・柴田は、完全オーダーメイドの傘店「SUN(サン)」を6月11日(土)の「傘の日」にグランドオープン。オープニング記念として、20%OFFのキャンペーンを7月末まで開催中だ。
同社は1936年の創業から85年間、傘の元卸として傘の企画と製造に従事してきた。しかし、新型コロナウイルスによる外出機会の減少、デパート等の休業、仕入値の高騰により、売上・利益ともに縮小。同社代表の柴田氏は、一時は廃業も考えたという。
しかし、他社が面倒でやりたがらない細かい加工やデザインなどを一手に引き受けてきた同社には、他社にはない技術がある。また、若い職人の雇用や育成にも力を入れている。そこで、技術や職人を守るため、小売への進出を決断。完全オーダーメイド傘店「SUN」をオープンに至ったという
同店では、傘のスタイル、骨の形や色、生地、手元の部品やアクセサリーまで、全て自身で選択できるのが特徴だ。
まずは骨組み。傘の骨組みの製造は、中国とカンボジアが99%と言われているなか、同店では貴重な日本製も選べる。
生地は、雨傘用、パラソル用、兼用、遮光生地など、100種類以上が常時ストックされている。さらに、ベンガラ染めやほぐし織りなど、他では手に入りにくい生地なども多数用意されているとのこと。
持ち手は、流木を加工したオリジナルの持ち手や、ウッドクラフトで有名な「工房西岡」の持ち手など、他社では目にすることのできない珍しい持ち手も選べる。
装飾品もセレクト可能。同店には、産業革命前のイリギスで行われていた「工場制手工業」の技術を継承した貴重なレースもあるという。
それぞれ選択し終えたら、世界にひとつしかない「あなたの傘」を、傘職人が心をこめて手作りしてくれる。また、傘のことなら何でも知っている「傘コンシェルジュ」が、傘づくりをフルサポートしてくれるのも特徴だ。
最低価格は¥12,000~。無地雨傘・無地日傘は¥15,000~、高級レース付の兼用傘は¥25,000~(価格は全て税別)。また、製造期間は通常2か月ほどかかるとのこと。
日本洋傘振興協議会によると、日本では年間1.3億本の傘が消費され、うち8,000万本がビニール傘だという。また、令和3年の警視庁 遺失物取扱状況によると、遺失者に変換された割合は、財布が70.3%、携帯電話は87.2%なのに対し、傘ではわずか1.2%だそう。
こうした状況に対して、同社代表の柴田氏は「私たちができることは、失くしたくない『大切な傘』を提供すること。世界一と言われる消費量を減らしたい」と話している。また、同社では傘のメンテナンスや修理といったサービスも提供し、社会課題の解決を目指すと語った。
「SUN」で傘を作りたくなったら、電話、Email、予約サイトのいずれかの方法でまずは予約を入れよう。来店が難しい人は、オンラインでの相談も可能だ。
この機会に「SUN」で自分好みの「失くしたくない傘」を作ってみては。
■SUN
所在地:東京都中央区日本橋浜町2-9-1 sbtびる4F
OPEN:月曜~土曜 10:00~20:00 ※予約は月曜~金曜9:00~17:00のみ
CLOSE:日曜・祝日
予約サイト:https://tol-app.jp/s/sun-reserve
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