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リウボウ商事は、泡盛の国内及び海外市場拡大を目指すプロジェクトを昨年11月に発足した。その第一弾として開発した商品が、英国で毎年開催される「グレートテイストアワード」で3つ星と2つ星を受賞。
これは、「グレートテイストアワード」において、国産酒として、初の受賞となる。
プロジェクト発足の背景には、沖縄の宝である泡盛の危機的な状況があったそうだ。泡盛の総出荷量は2004年以降、昨年まで17年連続の前年割れが続き、酒税軽減撤廃も決まり、泡盛は歴史的岐路に立たされていると言える。
戦争によって断たれるかと思われた泡盛の歴史は、沖縄の戦後復興の歴史そのもの。同社は、決して泡盛業界だけの問題ではないと捉えているそうだ。
製造業がもつ秘伝の技術に、小売流通業界に身を置く同社が培ってきたマーケティングのノウハウとクリエイティブチームが加わることによって、新しい戦略で困難な局面を打開できると確信しチャレンジを始めたそうだ。目的は、単品を売ることではなく泡盛の文化を伝え、泡盛の市場拡大を目指すという。
「グレートテイストアワード」は、1994年に英国で誕生して以来、毎年世界中から1万点以上のエントリーがある世界最大規模の食の品評会。
審査員は、有名ホテルシェフやバイヤー、フードライター等食品業界に携わる500人以上の専門家たち。とても厳正な審査で有名だ。泡盛のように、たとえ規模は小さくても、伝統的で美味しい商品づくりにこだわる製造者にも光を当て、正当に評価をするアワードだ。
海外では、泡盛がカテゴライズされる蒸留酒市場が急拡大しているという。泡盛は、ウォッカのようなカクテルベースの酒として評価されている。
英語圏では米由来の酒は珍しく、同社は、未知の日本のハイクラスな酒として富裕層をターゲットにブランディングをしていくという。
同プロジェクトは「日本産酒類海外展開支援事業費補助金」の助成を受けており、今年度は、JETRO沖縄の協力を得ながら、まず英語圏をターゲットに、トレンド発信国である米国と、グレートテイストアワード発祥の英国での市場調査とテストマーケティングを実施。
また、インターネットを活用したデジタルマーケティングやEC、ポップアップなどを組み合わせた戦略をもって2023年から本格的に輸出拡大を目指すという。
同社は、沖縄の本土復帰50周年を機に、沖縄の宝である泡盛の発展を目指し、日本の新しい魅力の一つとして世界に発信できるようプロジェクトを推進していくという。
同社は、グレートテイストアワード受賞を記念し、3つ星と2つ星を受賞した、記事冒頭画像の「琉忠 Ryuchu」30,780円(税込)、「琉陽 Ryuyo」8,100円(税込)、「琉神 Ryujin」6,750円(税込)の国内での数量限定販売予約を予定しているという。
詳細が決まり次第、同社商品ページにて発表する。
グレートテイストアワードで国産酒としては初受賞した、リウボウ商事がリリースする泡盛に注目してみては。
リウボウ商事公式サイト:https://maison-okinawa.com/
(角谷良平)
この記事のライター
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