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高齢者入浴アドバイザー協会は、冬場になると入浴に関わる死亡事故が増えることから、2月4日は高齢者に安全に入浴することを意識してもらう日としている。
「高齢者安全入浴の日」の日付は、いつまでも元気な「不老不死」を風呂での死亡事故の無い「風呂不死」とかけて、その「不(2)死(4)」と「入=にゅう(2)浴=よく(4)」と読む語呂合わせの2月4日。
また、2月4日は立春の頃であり、暦の上の一年の始まりの時期に当たることから、今年一年安全な入浴をとの願いも込められている。
高齢者入浴アドバイザー協会は、主に家庭での入浴に焦点をあて、入浴好きの日本人ならではの問題である高齢者の入浴にかかわる事故を確実に減らすことを目指している。
今まで多くの研究者が、高齢者の入浴にかかわる死亡事故について研究し、多くの論文が発表されてきた。高齢者入浴アドバイザー協会は、脱衣所や浴室の温度、湯の温度、入浴時間、入浴方法など、それぞれ危険を回避できそうな目安はわかってきたが、それを具体的にどう高齢者に伝え、習得してもらうかまでの策はなかったように思っているという。
ひと昔前の高齢者であれば、熱い湯に入り顔を真っ赤にしているというイメージがあったが、高齢者講座アンケートによると、最近では比較的ぬるめの湯を好んでいる人が増えてきているように同協会は感じている。そこで考えたのが「望まれる高齢者入浴法」だ。
「高齢者安全入浴10ヵ条」は以下となっている。
1.冬は夜早めに入浴する
2.食事直後、深酒直後、深夜、早朝は入浴を避ける
3.冬は脱衣所、浴室の温度を上げる
4.一番風呂はなるべく避ける
5.入浴前後に水分補給する(入浴前は軽く、入浴後はコップ1杯)
6.入浴前後は家族に声をかける
7.浴室内は滑らない工夫をする
8.温度は39℃±1℃を基本とする
9.かけ湯(かかり湯)をしてからゆっくり入る
10. 最初の2~3分間だけはぬる湯で半身浴→その後全身浴へ
入浴時の危険は二度あるという。湯船に浸かり始めと肩まで浸かった後(全身浴)だ。湯船に浸かる前は十分なかけ湯(かかり湯)が重要で、浸かり始めは40℃で半身浴からスタートしよう。浸かった後は長湯は禁物、1回の入浴時間をなるべく5分以内(合計ではなく1回)に。
体を洗っている間に自分の好きな温度に追い炊きしてOK。急な立ち上がりはせず、ゆっくりと頭を低くしながらゆっくりと脱衣所へ。もともと低血圧の人は、両手を水で冷やしてから浴槽から出よう。家族と同居している場合は、危険度が増してしまうため絶対に一番最後に入浴しないようにしよう。
この機会に、入浴方法について考えてみては。
高齢者入浴アドバイザー協会公式サイト:https://ebaa.or.jp/
(角谷良平)
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