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石川樹脂工業は、令和5年度「知財功労賞 特許庁長官表彰」を受賞した。表彰式は、「発明の日」である4月18日(火)に行われた。
「知財功労賞」は、経済産業省特許庁が主催するもので、知的財産権制度の発展・普及・啓発に貢献した個人や企業を表彰するもの。
石川樹脂工業は、B2BからB2Cへの販売チャネル拡大に伴う知財戦略の策定と実施、意匠権を活用した模倣品対策などの取り組みが評価され、受賞に至った。
石川樹脂工業は、「Ai-collection」「Plakira」「ARAS」「104Lab.」など、複数の同社B2Cブランドを展開。これまでのB2Bでの発注元への生産・販売から、より広範な消費者向け市場であるB2Cへの販売チャネル拡大を図っている。
この新たな展開に伴い、知的財産権戦略も適切に対応するために見直された。専務取締役の監督のもと、顧問弁護士や弁理士のアドバイスを受け、開発部とデザイナーが協力して、企業価値を高める効果的な知財戦略を策定・実行している。この取り組みにより、同社ブランド・商品価値を最大限に引き出すことが可能となり、B2C市場での競争力を強化しているそうだ。
石川樹脂工業は、「攻め」「守り」「関係性構築」の3つの視点から知財戦略を構築している。具体的には、「攻め」では将来のライセンス契約や技術力をアピールするPR活動を行い、「守り」では模倣品の防止や競合へのけん制を行っている。
また、「関係性構築」では、社員のモチベーション向上や関係会社・大学・工業試験場との連携を深めることで、共同出願を通じたパートナーシップを築いている。このような戦略的な取り組みにより、石川樹脂工業の知的財産権を最大限活用し、事業展開をさらに強化している。
近年では、ネット上での模倣が多発しており、ECプラットフォーム上で権利行使が容易な意匠権をより積極的に活用している。その結果として、約1000件以上の偽物ページ(商品)を削除することができているそうだ。
この機会に、意匠権を駆使した模倣品撲滅への取り組みが評価された、石川樹脂工業の製品をチェックしてみては。
石川樹脂工業公式サイト:https://ishikawajyushi.net/
(角谷良平)
この記事のライター
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