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42 Tokyoは、8月9日(金)、埼玉県教育委員会と共同で「高校生プログラミング体験会 in 埼玉」を実施した。
フランスの実業家が2013年に設立した「42」は、学費無料のソフトウェアエンジニア養成機関。2020年6月に日本初のキャンパス「42 Tokyo」が開校し、現在世界31か国54キャンパス(2024年1月時点)で展開されている。
世界の大学ランキングである「World’s Universities with Real Impact(WURI)」の「Global Top 100 Innovative Universities」で6位、倫理的価値に重点を置いた「Top 50 – Ethical Value」では1位を獲得している(2023年)。
「42 Tokyo」は経歴不問・学費無料・24時間オープンのキャンパスで、誰もがプログラミング学習に挑戦できる環境を提供。授業料が無料であること、最新のカリキュラムで学べること、またどんなバックグラウンドであっても挑戦できるという点で注目を集めている。運営は多数の企業の支援で成り立っている。
今回開催された「高校生プログラミング体験会 in 埼玉」の対象は、埼玉県の県立高校に通い参加を希望した生徒。プログラミングで簡単なゲーム開発を実施し、県内の高校生が、「42 Tokyo」の特色である先進的なIT学習を体験した。プログラミングの楽しさ、新たな進路の選択肢として「42 Tokyo」を知ってもらうことを通して、埼玉県における将来的なIT人材の育成に寄与することを目的に開催された。
当日は、埼玉県の県立高校に通う生徒の希望者約20名が参加し、全く知識や前提情報のない状態から「ターミナルゲーム」という、コマンドを打って課題をクリアしていくミニゲームに挑戦。「42 Tokyo」の特色である、授業や教師がいない環境で学生同士で学び合う学習方法を取り入れ、Web検索や参加者同士での教え合いなどを駆使して、トライアンドエラーを重ねながら正解へたどり着いていく学び方を体験した。
続いて、矢印などの簡単なコマンドを組み合わせて課題を解いていく「ロジックゲーム」に挑戦。初めは一人で課題に取り組んだ後、チームを組んで同じ課題を協力して解く「ピアラーニング」を体験することで、チームであれば一人で課題に取り組んだときよりも高いレベルまで到達できることを実感したという。
後半は、「Scratch」を活用してゲーム開発を行った。「Scratch」は、アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボのライフロング・キンダーガーテンというグループが作った、小学生でも簡単にプログラミングができるソフト。ウェブで自由に使うことができ、ゲームやアニメーションを誰でも作ることができる。
当日のゲームは、レーザーを当てて敵を倒すという共通した構成だったが、レーザーが斜めに飛んだり、敵の数が増えていったりなど、個人の創意工夫が光る個性的な作品が完成する結果となった。
フランス発のエンジニア養成機関「42 Tokyo」は、バックグラウンドを問わず挑戦したいすべての人に質の高い教育を提供し、世界トップレベルのIT人材を輩出することで日本のエンジニア不足の解消に貢献することを目指している。
その取り組みの一環として、これまで和歌山県など各地方との連携(※)も推進。今回は埼玉県におけるIT人材育成の第一歩として、高校生向けのプログラミング体験会を実施した。今後も埼玉県教育委員会と連携することで、県内高校生の進路の選択肢として「42 Tokyo」を知ってもらい、より多くの高校生にエンジニアという職業に興味を持ってもらうことを目指しているという。
埼玉県教育局県立学校部高校教育指導課 指導主事 上田祥子氏は、「本プログラムでは、ピアラーニングを通じてチームで課題解決に取り組む経験を積むことができ、生徒たちは技術力に加え、協働して新たな価値を創造する力を養いました。42 Tokyoの革新的な教育手法と、埼玉県のキャリア探究プログラムを通じて、デジタル人材育成に向けた新たな一歩を踏み出せたと確信しています(前略)」とコメントしている。
この機会に、「42 Tokyo」についてチェックしてみては。
42 Tokyo 公式HP:https://42tokyo.jp/
※ 42 Tokyo、和歌山県とIT人材の育成・確保に関する連携協定を締結
https://42tokyo.jp/news/2023-11-27-puh_gh8fe/
(ソルトピーチ)
この記事のライター
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