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佐々木勇気六段で注目が集まるジュネーブ! 気になる住宅事情を現地の人に聞いてみた

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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佐々木勇気六段で注目が集まるジュネーブ! 気になる住宅事情を現地の人に聞いてみた

注目が集まる藤井聡太四段と対決し、一躍時の人となった佐々木勇気六段。端正な顔立ちであることもさることながら、ジュネーブ生まれというニュースを覚えている人も多いのでは。でも、スイス・ジュネーブの住宅事情、暮らしとは一体どんなものなのだろうか。現地在住のGenevieveさんに話を聞いてみた。
日本と比較しても家賃が高めのジュネーブ。でも冷房&洗濯機置き場がない!?

スイス・ジュネーブといっても、どんな街かピンとくる人はきっと少ないはず。イメージとしては、「国際連盟の本部があったところだっけ……?」という程度の人も多いだろう。

まず地理でいうと、スイスの最西端に位置し、レマン湖のほとりにある美しい街だ。

写真/PIXTA

写真/PIXTA

第2次世界大戦までは、国際連盟の本部があり、現在でもWHOをはじめとする各種国際機関が200以上も集中しているため、世界中から官僚や政治家も集まっている国際都市だという。そんなジュネーブについて、まずは家賃・物価から聞いてみた。

「日本でも物価の高いといわれる東京と比較しても家賃・物価ともにとても高い印象です。わが家は夫婦と子どもの3人家族で、集合住宅で暮らしていますが、広さはおよそ100m2、家賃は4500スイスフランです。シングルタイプでも月2000~3000フランは取られるイメージです。ランチは平均で20スイスフラン、サンドイッチが6~9フランといったところでしょうか」

1スイスフランを117.48円(※2017年7月26日現在)で換算すると、1カ月の家賃はなんと約52万8000円! シングルでも家賃23万円~35万円、ランチは約2300円となる。世界中から国連機関に勤めるエリートが集まる街とはいえ、さすがにこの家賃&物価には驚く。

気になる間取りだが、「わが家の場合、リビングダイニング、キッチン、寝室が2室、バスルーム1室、トイレ2つ、無駄に広い玄関(四畳半くらいあり、独身のころ暮らしていたボロアパートと同じくらいの広さがあります)とテラスがあります。通常、夏は涼しいのですが、このところ異常気象で今夏は猛暑に見舞われています。冷房がついていない家がほとんどなので、朝の冷たい冷気を入れ、家を閉め切ってしのいでいます!」(Genevieveさん)

欧州が暑いとは、何かのニュースで耳にしていたが、ジュネーブでもまさかの猛暑とは。特に今年の6月は猛暑で、気温も35度近くまで上がったため、冷気を入れてシャッターを閉めても暑く、扇風機でやっとしのげる暑さだったそう。「30度前後でしたらなんとかしのげますが、35度近くまで上がると冷房無しでは地獄です」とのこと。ちなみに冬は、全館暖房がはいるので、室内はとても暖かく、快適だとか。また、古い建物を大切にし、リノベーションして暮らす文化が根付いた欧州ならではのお悩みもあるそう。

「洗濯機がお家の中にある家庭が少ないことが特徴的です。アパートには、共用の洗濯ルームがあり、皆さんそこで洗濯しています。日本の生活から考えると不便ですよね! 洗濯機置き場と水源の確保が難しいのかと思います。ほかにも、度々断水になったり、エレベーターの点検が行われて止まったり……という不便もあります。3日連続で8時~17時まで断水や、3日連続でエレベーター点検のため使用禁止……などなど、もっと早く直せるだろう……ってゆーか不便すぎるだろ? ということがたびたびあります」。

自宅に洗濯機置き場がないというのは、確かに日本の家からするとちょっと想像がつかない。大人だけの家庭ならともかく、子どもがいる家庭だとどうしているのだろうか。エレベーターが使えず、大量の洗濯物を持って移動するの……? と想像しただけで、うんざりしてしまった。

食事はチーズとポテト、ソーセージ中心!

気になる「食事」についても聞いてみた。

「スイスのお食事ですが、スーパーは、チーズとヨーグルト、そしてチョコレート売り場が広く、基本的にはじゃがいもとチーズとソーセージを主に食べているイメージです。冬になると家庭でチーズフォンデュやラクレットを楽しみます。あと、スイスのみなさんは、夏はバーベキューが大好きで、公園や湖畔、家の庭でとにかくバーベキューばっかりしています」

ラクレットとは、巨大なチーズを溶かしてポテトにかける、シンプルな料理だったはず。やはりイメージどおり、チーズをたくさん食べているようだ。

写真/PIXTA

写真/PIXTA

ところで、日本人でジュネーブ在住の人は、どんなお仕事をしているのだろう。やっぱりエリート外交官や国際機関に勤める人が多いのだろうか。

「やはり国際機関が多いので、WHOやILOなど国際機関でお仕事をされている方が多い印象です。あとは、日本たばこ産業の海外拠点がジュネーブにあるそうで、JTの方も多いですね。あとは金融業の方や製薬関係の方もいらっしゃいます」

ちなみに、スイスの公用語は4つあり、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語(ローマの時代からアルプスの山間部で話されてきた言語)が使われているそう。地域によって話す言語が違い、ジュネーブではフランス語が公用語だが、首都ベルンではドイツ語を、イタリアとの国境付近ではイタリア語を話すのだとか。

「スイスでは、ある程度の年齢になると第二外国語、第三外国語という形で、英語や他の地域の言語を学ぶので、家庭でも多言語なことが多く、お父さんがドイツ語圏出身なのでドイツ語で会話し、お母さんとはフランス語で会話……なんてこともままあるようです」

といい、日本語もおぼつかない筆者からすると、みなハイパーエリートに思える。マルチリンガルってこういう環境で育つんだな、と納得。最後にスイスの人の雰囲気についても聞いてみた。

「スイスの人はみんな子どもに優しく、赤ちゃんを連れていると必ずと言っていいほど話しかけられます。きっと佐々木六段もお母さまも、たくさんのスイスマダムに話しかけられたのではないでしょうか」

いざ生活するとなるとさまざまな困難もあるかもしれないが、美しい風景、優しい人たちと魅力も多そうな街、ジュネーブ。一度訪れてみたいものだ。

●取材協力
・ジュネーブ徒然草 スイスで出産、子育て 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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