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【商店街調査】日本で一番古い「浅草地下商店街」 レトロな独特の雰囲気を堪能

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当記事はSUUMOジャーナルの提供記事です

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【商店街調査】日本で一番古い「浅草地下商店街」 レトロな独特の雰囲気を堪能

浅草寺や花やしき、ちょっと歩けばスカイツリーと、日本を代表する観光スポットのひとつ、浅草。そんな浅草には、日本最古の地下商店街があるのをご存じだろうか? それは、「浅草地下商店街」だ。今回は、そんな浅草地下商店街のユーザー100人にアンケート調査を行い、その魅力に迫る。
レトロでマニアックな不思議な空間 焼きそばやタイ料理などグルメも充実

浅草駅に着いたらすぐに地上に出る人がほとんどだと思うが、浅草地下商店街は、東京メトロ銀座線・浅草駅の改札を抜けると直接たどり着くことができる。なかには商店街であるということに気づかず、そのまま通り抜けているという人も少なくないだろう。1955年から続くこの商店街、汚れた壁や天井から滴る水など、あちらこちらにその歴史を感じさせる。そんなレトロで独特な雰囲気が漂う浅草地下商店街は、昨今ブームになっているほかの商店街とはまったく異なる印象を受けるが、ユーザーはこの商店街のどこが気に入っているのだろう? そこで、浅草地下商店街の好きなところ・気に入っているところを聞いてみた。結果は、以下のとおり。

●好きなところ(複数回答)
1位:美味しいお店がある(45.0%)
2位:活気がある、雰囲気がよい(42.0%)
2位:安いお店がある(42.0%)
4位:個人経営のお店がある(35.0%)
5位:自分の好きなお店がいくつかある(34.0%)
6位:お店の人と会話がしやすい雰囲気がある(31.0%)
6位:アーケードがある(31.0%)
8位:お店の種類・数が豊富(30.0%)
9位:商店街の長さがちょうどいい(29.0%)
10位:混雑度がちょうどいい(27.0%)

2位にランクインしたのは、「活気がある、雰囲気がよい」の項目。「商店街の雰囲気」についても聞いてみたところ、以下のような回答が挙がった。

「ここならではの昔から続く世界観」(52歳・男性)
「下町らしい懐かしい感じ」(43歳・女性)
「昔ながらのレトロな感じが好き」(58歳・女性)

先日、筆者も実際に足を運んでみたのだが、商店街目当てでにぎわっているというよりも、どちらかというと浅草観光をしに来た人の通り道としてにぎわっている印象を受けた。ただ、コメントにもあるように、ほかの商店街では味わえないような独特な雰囲気は、平成生まれで昭和を知らない筆者でも、どこか懐かしく感じた。

【画像1】東京メトロの6番出口に向かう改札を抜けると、すぐ目の前が浅草地下商店街への入り口(写真撮影/明日陽樹)

【画像1】東京メトロの6番出口に向かう改札を抜けると、すぐ目の前が浅草地下商店街への入り口(写真撮影/明日陽樹)

同じく2位にランクインした「安いお店がある」の項目と、1位の「美味しいお店がある」の項目に関しては、「よく行くお店」について回答してもらったので、こちらもいくつか紹介しよう。

【福ちゃん】
「昔ながらのソース焼きそばがとにかく美味しい」(52歳・男性)
「ソース焼きそばが350円と安く、濃い味が美味しいし、ビールと合う」(35歳・女性)

【文殊】
「立ち食いそばのお店ですが、どのそばも美味しい」(57歳・男性)
「立ち食いそばとしては味がとてもよく、値段もリーズナブルなので小腹が空いたときに立ち寄る」(29歳・男性)

【MONTEE】
「なんといっても美味しい」(34歳・女性)
「異国情緒漂う雰囲気の中での食事ができるのがいい」(40歳・男性)

【小江戸】
「安くて気軽に飲める」(56歳・男性)

せっかくなので、なかでも回答が多かった「福ちゃん」でソース焼きそばを注文。具材はキャベツと紅ショウガのみとシンプルで、味は少し濃いめ。お祭りの屋台で食べる焼きそばのような素朴な味だ。350円(税込)と値段も安く(プラス50円で大盛にできる)、ついつい通ってしまうのもうなずける。ちなみに、飲食店以外には、マッサージや理髪店、占いなどもある。

【画像2】福ちゃんの焼きそば、350円(税込)。おつまみやおやつにもピッタリの量で、コスパも味も申し分なし!(写真撮影/明日陽樹)

【画像2】福ちゃんの焼きそば、350円(税込)。おつまみやおやつにもピッタリの量で、コスパも味も申し分なし!(写真撮影/明日陽樹)

「汚い・清潔でない」も味になる! 「このままでよい」派もチラホラ

商店街の好きなところやよく行くお店などを聞いてきたが、一方で「改善してほしいところ」も気になる。そこで、「この商店街がもう少し改善されるとよいのにと思うところはどんなところですか?」という質問をしてみたところ、TOP10は以下のような結果に。

●改善してほしいところ(複数回答)
1位:汚い・清潔でない(33.0%)
2位:お店の種類・数が少ない(22.0%)
2位:あてはまるものはない(22.0%)
4位:活気がない、雰囲気がよくない(16.0%)
5位:防犯面で安全・安心感がない(15.0%)
6位:開催されるイベントに興味がない(14.0%)
6位:人が多く混雑している(14.0%)
8位:商店街の長さが短い、もしくは長い(13.0%)
9位:自分の好きなお店があまりない(12.0%)
10位:高いお店がある(9.0%)

「汚い・清潔でない」の項目が第1位。筆者はこのアンケート結果を見た上で現地を訪れたのだが、壁には落書きがあったり、天井から水が漏れていたり、たしかにお世辞にもキレイとは言えず、嫌なニオイも鼻をつく。

また、2位には「お店の種類・数が少ない」の項目が入っているが、ユーザーたちが商店街に不足していると感じる店は以下のとおり。

「八百屋さんがあったらうれしい」(37歳・女性)
「安くて美味しいお総菜屋さんがほしい」(45歳・女性)
「安い焼き鳥屋さんがあると助かる」(39歳・男性)
「美味しいコーヒーが飲めるお店」(41歳・女性)
「スイーツやパンなど、テイクアウトで寄れるお店」(37歳・男性)

上記のような意見があったが、なかには「老朽化しているし汚いので、全面改装してほしい」(45歳・男性)といった意見も。一方で、「特になし」(51歳・男性)や「このままでよい」(58歳・男性)などの意見も少なくない。

【画像3】配管や配線がむき出しの天井(写真撮影/明日陽樹)

【画像3】配管や配線がむき出しの天井(写真撮影/明日陽樹)

【画像4】壁や床も老朽化が進んでいて、天井から漏れてくる水を貯める容器も汚れている(写真撮影/明日陽樹)

【画像4】壁や床も老朽化が進んでいて、天井から漏れてくる水を貯める容器も汚れている(写真撮影/明日陽樹)

【画像5】こちらは水漏れ防止用の傘(写真撮影/明日陽樹)

【画像5】こちらは水漏れ防止用の傘(写真撮影/明日陽樹)

続けて、「この商店街は好きですか?」と聞いてみたところ、「とても好き」45.0%、「好き」33.0%で合計78.0%。一方、「あまり好きではない」と答えた人はわずか3%で、「まったく好きではない」と答えた人は誰もいなかった。これは、先述のような「今のままでよい」というユーザーたちの気持ちが表れたアンケート結果といったところだろう。

さらに、ユーザーではなくお店の人はこの商店街の印象をどう感じているだろうと思い、居酒屋「小江戸」のご主人に少しだけ話を聞いた。

ーーこの商店街の特徴は?
「やっぱり“昔ながら”のレトロな雰囲気だね。どの店も500円でおつりが来るくらいの価格設定になっているけど、それも“昔ながら”のままでやっているから」

ーーどんなお客さんが多いですか?
「ここの雰囲気が好きな人とか、地元の人が多いかな。例えばホッピー通りなんかは観光客でにぎわうけど、ここは違う。商店街自体がキレイではないし、この雰囲気が苦手な人は本当に来ない」

ーー設備の老朽化を指摘する意見もありますが、どう思います?
「この商店街も直結している銀座線(東京メトロ)も歴史がある。特に夏場は、クーラーをつければ人も増えると思うけど、設置すると崩れてしまうかもしれないからそれができない。店のオーナーもバラバラだから話もなかなかまとまらない。浅草地下商店街の課題かな」

老朽化や衛生的な問題はたしかに浅草地下商店街の“課題”かもしれないが、反面、日本最古の地下商店街としての歴史を物語る“証”でもある。むしろ、この汚さや雑多な感じがクセになるという人は多いのかもしれない。

【画像6】小江戸のご主人。「なんでも聞いて!」と快く取材を受けてくれた(写真撮影/明日陽樹)

【画像6】小江戸のご主人。「なんでも聞いて!」と快く取材を受けてくれた(写真撮影/明日陽樹)

【画像7】ただ話を聞くだけでは申し訳ないので、一杯だけ……。お店のオリジナルで日本酒ベースの「サムライハイボール」税込400円(写真撮影/明日陽樹)

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これまでは、あまり意識せずにただ通り抜けていたが、あらためて浅草地下商店街を巡ってみると、今までの華やかでにぎやかな浅草のイメージがちょっと変わった気がする。観光のついででもいい。一度じっくりと浅草のディープな世界・浅草地下商店街を散策してみてはいかがだろうか? きっと普段の生活ではなかなか味わえない雰囲気の虜になるはずだ。

●調査概要
[商店街に関する調査]より
・調査期間:2017年3月28日~2017年3月30日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:浅草地下商店街を1週間に1回以上利用する20歳~69歳の男女
・有効回答数:100名 住まいに関するコラムをもっと読む SUUMOジャーナル

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この記事のライター

SUUMO

『SUUMOジャーナル』は、魅力的な街、進化する住宅、多様化する暮らし方、生活の創意工夫、ほしい暮らしを手に入れた人々の話、それらを実現するためのノウハウ・お金の最新事情など。住まいと暮らしの“いま”と“これから= 未来にある普通のもの”の情報をぎっしり詰め込んで、皆さんにひとつでも多くの、選択肢をお伝えしたいと思っています。

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